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公開番号2025007182
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023108408
出願日2023-06-30
発明の名称樹脂可塑化方法及び装置
出願人個人
代理人個人
主分類B29B 11/06 20060101AFI20250109BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】樹脂乃至補強繊維から不純物等を効果的に除去し、又補強繊維の分散も良好に行える樹脂可塑化方法を提供する。
【解決手段】本発明による樹脂可塑化装置は、加熱シリンダーの先端にガス放出ノズルが設けられており、前記加熱シリンダーは、樹脂原料に含まれている水分が少なくとも前記ガス放出ノズルを含む領域で亜臨界又は超臨界状態となりその後前記ガス放出ノズルから排気されるように温度制御される。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
所定の吸湿状態とされた樹脂原料を、ガス放出ノズルが先端に設けられた加熱シリンダーの内部で輸送しながら実行される樹脂可塑化方法であって、
前記樹脂原料を可塑化するステップと、
可塑化された樹脂を加熱、加圧するステップと、
亜臨界又は超臨界状態となった水分をガス放出ノズルの排気口から排気するステップと、
水分が排気されたあとの樹脂をガス放出ノズルの樹脂放出口から放出するステップと、
を備えることを特徴とする樹脂可塑化方法。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
請求項1において、
前記樹脂原料は、補強繊維を含んでいることを特徴とする樹脂可塑化方法。
【請求項3】
請求項2において、
外部に放出された樹脂は、前記補強繊維の大部分が3ミリメートル以下の短繊維に切断されていることを特徴とする樹脂可塑化方法。
【請求項4】
請求項1に記載の樹脂可塑化方法を実行するための樹脂可塑化装置であって、
加熱シリンダーの先端にガス放出ノズルが設けられており、
前記加熱シリンダーは、樹脂原料に含まれている水分が少なくとも前記ガス放出ノズルを含む領域で亜臨界又は超臨界状態となりその後前記ガス放出ノズルから排気されるように温度制御されることを特徴とする樹脂可塑化装置。
【請求項5】
請求項4において、
前記樹脂原料は、所定の吸湿状態で前記加熱シリンダーに投入されることを特徴とする樹脂可塑化装置。
【請求項6】
請求項4において、
前記樹脂原料は補強繊維を含んでいることを特徴とする樹脂可塑化装置。
【請求項7】
請求項4において、
前記樹脂可塑化装置は、押出成形装置を構成していることを特徴とする樹脂可塑化装置。
【請求項8】
請求項4において、
前記樹脂可塑化装置は、射出成形装置を構成していることを特徴とする樹脂可塑化装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は樹脂原料を可塑化し放出する樹脂可塑化方法及び装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
樹脂成形品の強度を高めることを目的として樹脂にグラスファイバーやカーボンファイバー等の補強繊維を含有させる技術がある。例えば次の特許文献には、加熱シリンダーの中間部に形成したベント部から補強用繊維を供給するベント式射出成形機が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-166712号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら前記のようなベント式射出成形機では、樹脂乃至補強繊維に不純物等が残っておりまた補強繊維の分散が不充分であるため、高品質な成形品が得られ難いという問題があった。これに対して本発明は、樹脂乃至補強繊維から不純物等を効果的に除去し、又補強繊維の分散も良好に行える樹脂可塑化方法及び装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による樹脂可塑化方法は、所定の吸湿状態とされた樹脂原料を、ガス放出ノズルが先端に設けられた加熱シリンダーの内部で輸送しながら実行される樹脂可塑化方法であって、前記樹脂原料を可塑化するステップと、可塑化された樹脂を加熱、加圧するステップと、亜臨界又は超臨界状態となった水分をガス放出ノズルの排気口から排気するステップと、水分が排気されたあとの樹脂をガス放出ノズルの樹脂放出口から放出するステップと、を備えることを特徴とする。
また本発明による樹脂可塑化装置は、前記樹脂可塑化方法を実行するための樹脂可塑化装置であって、加熱シリンダーの先端にガス放出ノズルが設けられており、前記加熱シリンダーは、樹脂原料に含まれている水分が少なくとも前記ガス放出ノズルを含む領域で亜臨界又は超臨界状態となりその後前記ガス放出ノズルから排気されるように温度制御されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、樹脂乃至補強繊維から不純物等を効果的に除去し、又補強繊維の分散も良好に行える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
樹脂可塑化装置の基本構成を示す縦断面図である。
図1の樹脂可塑化装置による樹脂可塑化方法を示すフロー図である。
樹脂可塑化装置の基本構成の他例を示す縦断面図である。
図3の樹脂可塑化装置による樹脂可塑化方法を示すフロー図である。
水の相図である。
(a)、(b)はいずれも樹脂中の補強繊維の分散状態を示す断面図である。
樹脂の補強繊維含有率と引張強度との関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は本発明に係る樹脂可塑化装置の基本構成を示す縦断面図である。この可塑化装置Aは可塑化した樹脂を、ダイBを通じて押し出す押出成形装置を構成している。金型Bは従来のものと同様のものである。なお可塑化装置Aは2軸式とすることも可能である。
【0009】
可塑化装置Aは、加熱シリンダー10の基部にホッパー11が設けられ、中間部にベント部12が設けられ、先端にガス放出ノズル13が設けられている。なお加熱シリンダー10を加熱する電気ヒーターは図示を省略している。
【0010】
ホッパー11は、加熱シリンダー10に投入されるべき樹脂原料(ペレット)を蓄積する容器であり、底部が加熱シリンダー10に連通されている。
(【0011】以降は省略されています)

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