TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024128567
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-24
出願番号2023037593
出願日2023-03-10
発明の名称予熱装置
出願人三菱自動車工業株式会社
代理人個人
主分類B29C 33/02 20060101AFI20240913BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】継手同士の結合を円滑に確実に行うことができ、金型の昇温を効率的に行なう。
【解決手段】基台10の上面1002上で水平方向において第1金型分割体14の合わせ面1402と第2金型分割体16の合わせ面1602とが合わされた状態で、油圧シリンダ30によって第2金型分割体14の脚部1410を第2金型分割体16に向けて押圧し、第1金型分割体14の合わせ面1402と第2金型分割体16の合わせ面1602とが合わされた状態に保持するようにした。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基台の上面上で第1金型分割体の合わせ面と第2金型分割体の合わせ面とが合わされることで金型が構成され、
前記第1金型分割体は予熱用循環路を有し、
前記第1金型分割体の底面には、前記予熱用循環路に接続された第1金型側継手が設けられ、
前記第1金型側継手に係脱可能に結合される基台側第1継手が前記上面に設けられ、
前記金型は、第1金型分割体の合わせ面と第2金型分割体の合わせ面とが合わされる方向の長さと、この長さに直交する幅とを有し、
前記第1金型分割体の長さは、前記第2金型分割体よりも大きな寸法で形成され、
前記第1金型分割体と第2金型分割体の底面で前記長さ方向において前記合わせ面と反対に位置する端部の箇所には、前記上面から前記底面を上方に離す脚部が設けられ、
前記上面には、前記第2分割体の前記脚部に当接し前記長さ方向の位置決めを行なう位置決め部が設けられた前記金型を昇温する予熱装置であって、
前記第1金型分割体の脚部を前記第2金型分割体に向けて押圧し、前記第1金型分割体の合わせ面と第2金型分割体の合わせ面とが合わされた状態に保持する油圧シリンダを備える、
ことを特徴とする予熱装置。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記第1金型分割体の前記脚部が配置される前記上面の箇所には、前記長さ方向に移動可能に移動ブロックが設けられ、
前記移動ブロックは、前記上面と同一高さのブロック側上面と、前記第1分割体側の前記ブロック側上面から上方に突出し第1金型分割体の前記脚部に当接可能な当接用突出部とを有し、
前記当接用突出部と反対に位置する前記移動ブロック側上面の箇所に前記油圧シリンダが設けられ、
前記移動ブロックは、第1金型分割体の前記脚部から離れた退避位置と、第1金型分割体の前記脚部に当接可能な当接位置との間で往復移動可能であり、
前記油圧シリンダによる前記第1金型分割体の脚部の前記第2金型分割体に向けての押圧は前記移動ブロックを前記退避位置から前記当接位置に移動することで行われる、
ことを特徴とする請求項1記載の予熱装置。
【請求項3】
前記移動ブロックを前記当接位置から前記退避位置に移動させるエアシリンダが設けられている、
ことを特徴とする請求項1記載の予熱装置。
【請求項4】
前記移動ブロックが前記第1金型分割体の脚部に当接する箇所は、前記第1金型分割体の脚部側に凸状の曲面を呈している、
ことを特徴とする請求項1記載の予熱装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は金型を昇温する予熱装置に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
射出成形やダイカストに用いる金型を予め成形に必要な温度近くまで昇温(加熱)させる予熱装置が知られている(特許文献1参照)。
このような予熱装置として、基台の上面上に載置された金型の内部の予熱用循環路に対して加熱された水、水蒸気、油などの流体を循環させることで金型を昇温させるものがある。
このような金型として、互いに合わせ面で合わされる第1金型分割体と第2金型分割体とからなり、それぞれが予熱用循環路を有し、また、予熱用循環路に接続された第1金型側継手と第2金型側継手を第1金型分割体の底面と第2金型分割体の底面に備えているものも提供されている。
この場合には、基台の上面に第1金型側継手と第2金型側継手にそれぞれ係脱可能に結合される基台側第1継手と基台側第2継手とが設けられている。
そのため、第1金型側継手と第2金型側継手にそれぞれ基台側第1継手と基台側第2継手とを結合するため、第1金型分割体と第2金型分割体の底面で互いに離れる方向の端部に、第1金型分割体の底面と第2金型分割体の底面とを基台の上面から離すための脚部がそれぞれ設けられている。
そして、第1金型分割体と第2金型分割体はそれらの合わせ面で合わされた状態で、第1金型分割体と第2金型分割体とはそれぞれ脚部により片持ち支持の状態となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-1339号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そのため、上述のように第1金型分割体と第2金型分割体とがそれぞれ脚部により片持ち支持の状態となっていると、第1金型分割体の長さが第2金型分割体よりも大きい場合、第1金型分割体が脚部を支点として傾動し、第1金型分割体の合わせ面と第2金型分割体の合わせ面との間隔が下方に至るにつれて次第に大きくなるような隙間が形成されてしまうおそれがある。
このような隙間が形成されると、第1金型側継手と基台側第1継手との位置がずれてしまい、継手同士が結合できなくなることから何らかの改善が求められている。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、継手同士の結合を円滑に確実に行うことができ、金型の昇温を効率的に行なう上で有利となり、コストダウンを図りつつ成形品の品質を確保する上で有利な昇温装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明の一実施の形態は、基台の上面上で第1金型分割体の合わせ面と第2金型分割体の合わせ面とが合わされることで金型が構成され、前記第1金型分割体は予熱用循環路を有し、前記第1金型分割体の底面には、前記予熱用循環路に接続された第1金型側継手が設けられ、前記第1金型側継手に係脱可能に結合される基台側第1継手が前記上面に設けられ、前記金型は、第1金型分割体の合わせ面と第2金型分割体の合わせ面とが合わされる方向の長さと、この長さに直交する幅とを有し、前記第1金型分割体の長さは、前記第2金型分割体よりも大きな寸法で形成され、前記第1金型分割体と第2金型分割体の底面で前記長さ方向において前記合わせ面と反対に位置する端部の箇所には、前記上面から前記底面を上方に離す脚部が設けられ、前記上面には、前記第2分割体の前記脚部に当接し前記長さ方向の位置決めを行なう位置決め部が設けられた前記金型を昇温する予熱装置であって、前記第1金型分割体の脚部を前記第2金型分割体に向けて押圧し、前記第1金型分割体の合わせ面と第2金型分割体の合わせ面とが合わされた状態に保持する油圧シリンダを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の一実施の形態によれば、基台の上面上において、第1金型分割体の合わせ面と第2金型分割体の合わせ面とが適正に合わされた姿勢を保持することができ、継手同士の結合を円滑に確実に行うことができ、金型の昇温を効率的に行なう上で有利となり、コストダウンを図りつつ成形品の品質を確保する上で有利となる
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施の形態の予熱装置の正面図であり、油圧シリンダにより第2金型分割体の脚部が押圧された状態を示す。
図1の平面図である。
実施の形態の予熱装置の押圧ブロックおよび油圧シリンダの配置を示す平面図である。
実施の形態の予熱装置の押圧ブロック、油圧シリンダ、空圧シリンダの配置を示す正面図である。
図4のA矢視図である。
実施の形態の予熱装置の正面図であり、第2金型分割体の脚部が移動ブロック側上面に載置された状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1、図2で示すように、基台10が直線状に延在しており、以後、この基台10の延在方向を基台10の長さ方向とよび、基台10の延在方向と直交する方向を基台10の幅方向とよぶ。
基台10の上面1002の幅方向の両側には、金型12Aを基台10の延在方向に移動させるための不図示の複数のローラーが組み込まれている。
図2において金型12Aの下方の基台10の箇所は、基台10に金型12Aが搬送される箇所となっており、金型12Aが位置する基台10の箇所は金型12Aを予熱する予熱箇所となっており、金型12Aの上方の基台10の箇所は、不図示の射出成形装置が配置された箇所となっており、基台10の長さ方向に沿った金型12Aの移動は不図示の金型搬送装置により行われる。
【0009】
図1に示すように、金型12Aは樹脂材料からなる成形品を成形するものであり、金型12Aは、第1金型分割体14と第2金型分割体16とを備えている。
金型12Aは、基台10の幅方向で水平方向において第1金型分割体14の合わせ面1402と第2金型分割体16の合わせ面1602とが合わされることで構成される。
図1、図2に示すように、金型12A、第1金型分割体14、第2金型分割体16は、第1金型分割体14の合わせ面1402と第2金型分割体16の合わせ面1602とが合わされる方向の長さと、この長さに直交する幅を有している。
第1金型分割体14の長さは、第2金型分割体16よりも大きな寸法で形成されている。
第1金型分割体14と第2金型分割体16の底面で長さ方向において合わせ面1402、1602と反対に位置する端部の箇所には、基台10の上面1002から底面を上方に離す脚部1410、1610が設けられている。
それら第1金型分割体14および第2金型分割体16の脚部1410、1610は、それぞれ基台10の長さ方向に間隔をおいて配置された上述の複数のローラー上に載置され、第1金型分割体14および第2金型分割体16は片持ち支持の状態で基台10の上面1002上に配置されている。
【0010】
第1金型分割体14と第2金型分割体16はそれぞれ加熱された流体が循環される不図示の予熱用循環路を有している。
第1金型分割体14と第2金型分割体16の底面には、それぞれの予熱用循環路に接続された第1金型側継手18と第2金型側継手20が設けられている。
それら第1金型側継手18と第2金型側継手20は、基台側第1継手22と基台側第2継手24とに係脱可能に結合される。
基台側第1継手22および基台側第2継手24は、流体循環路25を介して不図示の流体供給装置に接続されており、流体供給装置から供給される加熱された流体が流通するように構成されている。
なお、このような第1金型側継手18および第2金型側継手20と、基台側第1継手22および基台側第2継手24とは、基台10側の継手22、24が出没する従来公知のオートジョイント装置を用いて自動的に行われる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

東レ株式会社
吹出しノズル
今日
東レ株式会社
溶融紡糸設備
5か月前
津田駒工業株式会社
連続成形機
8か月前
東レ株式会社
プリプレグテープ
2か月前
株式会社日本製鋼所
押出機
1か月前
個人
射出ミキシングノズル
1か月前
東レ株式会社
一体化成形品の製造方法
3か月前
帝人株式会社
成形体の製造方法
4か月前
株式会社リコー
シート剥離装置
3か月前
株式会社シロハチ
真空チャンバ
1か月前
三菱自動車工業株式会社
予熱装置
2か月前
株式会社日本製鋼所
押出成形装置
2か月前
TOWA株式会社
成形型清掃用のブラシ
1か月前
株式会社日本製鋼所
押出成形装置
2か月前
株式会社ニフコ
樹脂製品の製造方法
1か月前
トヨタ自動車株式会社
真空成形装置
6か月前
株式会社リコー
シート処理システム
3か月前
株式会社リコー
シート処理システム
3か月前
大塚テクノ株式会社
樹脂製の構造体
8か月前
KTX株式会社
シェル型の作製方法
5か月前
株式会社城北精工所
押出成形用ダイ
8か月前
小林工業株式会社
振動溶着機
5か月前
トヨタ自動車株式会社
真空成形方法
6か月前
三菱ケミカル株式会社
複合物品の製造方法。
1か月前
豊田鉄工株式会社
接合体及び接合方法
2か月前
日本プラスト株式会社
嵌合構造
1か月前
株式会社イクスフロー
成形装置
7か月前
ヒロホー株式会社
搬送容器の製造方法
5か月前
株式会社カネカ
再生アクリル樹脂の製造方法
1か月前
東レ株式会社
二軸配向ポリエステルフィルム
5か月前
株式会社日本製鋼所
射出成形機
20日前
株式会社日本製鋼所
射出成形機
4か月前
株式会社コスメック
磁気クランプ装置
2か月前
株式会社FTS
ブローニードル
今日
NISSHA株式会社
加飾成形品の製造方法
7か月前
株式会社スリーエス
光造形装置
6か月前
続きを見る