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公開番号2024135561
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023046315
出願日2023-03-23
発明の名称押出機
出願人株式会社日本製鋼所
代理人個人
主分類B29C 48/96 20190101AFI20240927BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】故障の発生を抑制することができる押出機を提供する。
【解決手段】一実施の形態に係る押出機1は、所定の安全温度T1を記憶した記憶部180と、シリンダ100の実測温度PVが設定温度SVになるようにシリンダ100の加熱または加熱冷却を制御する制御部190と、を備え、制御部190は、シリンダ100の内部で材料133を回転させ、混練及び溶解により状態を変化させるスクリュ130の回転が停止した場合の設定温度SVとして安全温度T1を設定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
所定の安全温度を記憶した記憶部と、
シリンダの実測温度が設定温度になるように前記シリンダの加熱又は加熱冷却を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記シリンダの内部で材料を回転させ、混練及び溶解により状態を変化させるスクリュの回転が停止した場合及び前記シリンダへの前記材料の供給が停止した場合の少なくともいずれかの前記設定温度として前記安全温度を設定する、
を備えた押出機。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
前記記憶部は、前記スクリュの前記回転が停止する前であって、前記スクリュの前記回転を開始させた時の前記設定温度を前記安全温度として記憶する、
請求項1に記載の押出機。
【請求項3】
前記記憶部は、前記シリンダへの前記材料の前記供給が停止する前であって、前記シリンダへの前記材料の前記供給を開始させた時の前記設定温度を前記安全温度として記憶する、
請求項1に記載の押出機。
【請求項4】
前記記憶部は、予め設定した温度を、手動で前記安全温度として記憶する、
請求項1に記載の押出機。
【請求項5】
前記制御部は、前記スクリュの前記回転を開始させる前において、前記実測温度が前記設定温度に達した場合に前記スクリュの回転を開始させる、
請求項2に記載の押出機。
【請求項6】
前記制御部は、前記シリンダへの前記材料の前記供給を開始させる前において、前記実測温度が前記設定温度に達した場合に前記シリンダへの前記材料の前記供給を開始させる、
請求項3に記載の押出機。
【請求項7】
前記スクリュの回転中に前記設定温度を手動で、または、あらかじめ自動的に変化するように設定したシークエンスで前記安全温度と異なる変更温度に変更させる変更手段をさらに備えた、
請求項1に記載の押出機。
【請求項8】
前記変更温度は、前記材料の融点よりも低い温度であり、
前記安全温度は、前記材料の融点以上の温度である、
請求項7に記載の押出機。
【請求項9】
前記変更温度は、前記シリンダの運転開始時よりも低い温度であり、
前記安全温度は、前記材料の運転中よりも高い温度である、
請求項7に記載の押出機。
【請求項10】
前記変更温度は、前記材料の劣化または熱分解が発生する温度であり、
前記安全温度は、前記材料の劣化または熱分解が発生しない温度であって、前記変更温度よりも低い温度である、
請求項7に記載の押出機。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、押出機に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ヒータを備えた押出機が記載されている。特許文献1の押出機は、シリンダの実測温度が設定温度になるように加熱して樹脂等の材料を混練するとともに、押し出す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-181903号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
押出機のスクリュの回転を開始させた後に、シリンダの設定温度を下げることがある。例えば、材料のせん断発熱が加わることでシリンダの内部における材料の温度が上昇するため、シリンダの設定温度を材料の融点以下に下げる場合がある。設定温度を融点以下に下げた状態で、スクリュの回転を停止させた場合に、スクリュを再度回転させる時の材料の温度を上げることを忘れ、材料の温度が融点以下に低下している場合がある。そうすると、スクリュを回転させようとした場合、スクリュが未溶融の樹脂等によりロックされ、押出機の故障につながるリスクが有る。
【0005】
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施の形態にかかる押出機は、所定の安全温度を記憶した記憶部と、シリンダの実測温度が設定温度になるように前記シリンダの加熱又は加熱冷却を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記シリンダの内部で材料を回転させ、混練及び溶解により状態を変化させるスクリュの回転が停止した場合及び前記シリンダへの前記材料の供給が停止した場合の少なくともいずれかの前記設定温度として前記安全温度を設定する。
【発明の効果】
【0007】
前記一実施の形態によれば、故障の発生を抑制することができる押出機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態1に係る押出機を例示した全体外形図である。
実施形態1に係る押出機において、シリンダブロックの断面図であり、図1のII-II線の断面を示す。
比較例に係る押出機の制御方法において、設定温度及び実測温度を例示したグラフであり、横軸は時間を示し、縦軸は、温度を示す。
実施形態1に係る押出機の制御方法を例示したフローチャート図である。
実施形態1の別の例に係る押出機の制御方法を例示したフローチャート図である。
実施形態1の別の例に係る押出機の制御方法において、設定温度及び実測温度を例示したグラフであり、横軸は時間を示し、縦軸は、温度を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。また、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
【0010】
(実施形態1)
実施形態1に係る押出機を説明する。図1は、実施形態1に係る押出機を例示した全体外形図である。図2は、実施形態1に係る押出機において、シリンダブロックの断面図であり、図1のII-II線の断面を示す。以下、二軸押出機を例に説明するが押出機は単軸押出機であっても良いし、射出成形機であっても同等な効果が得られる。
(【0011】以降は省略されています)

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