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公開番号
2024141169
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-10
出願番号
2023052661
出願日
2023-03-29
発明の名称
射出ミキシングノズル
出願人
個人
代理人
個人
主分類
B29C
45/20 20060101AFI20241003BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】従来品に比べ簡易な構成で十分な混錬をすること、樹脂材料を変更するときの作業を容易にすること、ができる射出ミキシングノズルを提供すること。
【解決手段】射出ミキシングノズル100は、ノズルボディ110と、圧力低減部材150と、を備え、圧力低減部材150は、ノズルボディ110の樹脂通路122を上流側と下流側とに仕切る第1壁部151を有し、樹脂通路122内に配設されることによって、上流側から第1壁部151の下流側に溶融樹脂が送出されるための第1樹脂通路181と、第1樹脂通路181を通過した溶融樹脂が混錬される空間V1と、を形成し、第1樹脂通路181は、溶融樹脂が空間V1に送出されるとき、空間V1の溶融樹脂において、圧力低減部材150の中心軸に沿って上流側から下流側に向かって見たときに右方向の回転で対流するような旋回流を発生させるように形成されていることを特徴とする。
【選択図】図3-1
特許請求の範囲
【請求項1】
射出成形機における加熱シリンダの先端部分に取付けられ、前記加熱シリンダから送られる溶融樹脂を通過させる樹脂通路、及び前記樹脂通路の先端に形成され前記溶融樹脂を射出させる放出口を有するノズルボディと、
前記ノズルボディの前記樹脂通路内に配設され、前記加熱シリンダ側から加えられる前記溶融樹脂の圧力を低減する圧力低減部材と、を備え、
前記圧力低減部材は、
前記樹脂通路内に配設された場合、前記樹脂通路を上流側と下流側とに仕切る第1壁部を有し、
前記樹脂通路内に配設されることによって、
上流側から前記第1壁部の下流側に前記溶融樹脂が送出されるための第1壁通路と、
前記第1壁部の下流側に形成された空間であって、前記第1壁通路を通過した前記溶融樹脂が混錬される第1混錬空間と、を形成し、
前記第1壁通路は、前記溶融樹脂が前記第1混錬空間に送出されるとき、前記第1混錬空間の前記溶融樹脂において、前記第1壁部の中心軸に対して第1方向の旋回流を発生させるように形成されている射出ミキシングノズル。
続きを表示(約 750 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の射出ミキシングノズルにおいて、
前記圧力低減部材は、
前記樹脂通路内に配設された場合、前記第1壁部に比べて前記樹脂通路の上流側に配設され、前記樹脂通路を上流側と下流側とに仕切る第2壁部を有し、
前記樹脂通路内に配設されることによって、
上流側から前記第2壁部の下流側に前記溶融樹脂が送出されるための第2壁通路と、
前記第1壁部と前記第2壁部とに挟まれた空間であって、前記第2壁通路を通過した前記溶融樹脂が混錬される第2混錬空間と、を形成し、
前記第2壁通路は、前記溶融樹脂が前記第2壁部の下流側に送出されるとき、前記第2壁部の下流側の前記溶融樹脂において、前記第2壁部の中心軸に対して前記第1方向とは反対方向である第2方向の旋回流を発生させるように形成されている射出ミキシングノズル。
【請求項3】
請求項2に記載の射出ミキシングノズルにおいて、
前記圧力低減部材は、前記第1壁部に近い部分の外周が前記第2壁部に近い部分の外周に比べて長くなるように形成されており、前記第1壁部と前記第2壁部とを連結する連結部を有する射出ミキシングノズル。
【請求項4】
請求項1に記載の射出ミキシングノズルにおいて、
前記ノズルボディは、
前記樹脂通路を形成するボディ通路部と、
前記ボディ通路部に対して着脱可能に設けられ、前記ボディ通路部から連通されることで前記樹脂通路を形成するとともに前記放出口が形成された放出口部と、を有し、
前記圧力低減部材は、前記樹脂通路内に配設されることによって、前記第1壁部が前記放出口部の内周面に当接する射出ミキシングノズル。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、射出ミキシングノズルに関するものであり、特に、樹脂の射出成形機に用いられる射出ミキシングノズルに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、射出ミキシングノズルとしては、筒状に形成され一端側に流体が導入される導入口が設けられ、他端側に導入された流体を導出する導出口が設けられたノズル本体と、ノズル本体の導入口と導出口との間に配置され導入口からノズル本体内に導入された流体を複数のエレメント穴から導入して混錬する複数のエレメントを備えたものがある。そして、このような複数のエレメントを備えた射出ミキシングノズルであれば、複数種類の樹脂材料(溶融樹脂)の混錬を十分に行うことができるものとして好適なものとされている(例えば、特許文献1を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-83753号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、このような従来の射出ミキシングノズルでは、十分な混錬を行うための複数のエレメントを備えるため、精密な部品点数が多く、複雑な構成となっている。そのため、例えば、エレメント穴に樹脂材料が目詰まりしてしまい、期待するような性能を発揮できなくなってしまう問題がある。また、このような射出ミキシングノズルは、上述のような目詰まりが発生したときや、樹脂材料を変更するときに、射出ミキシングノズルを分解して清掃する必要がある。このとき、部品点数が多く複雑な構成となっているため、清掃作業に手間が生じたり、分解清掃が出来ないノズルであったり、といった問題もある。
【0005】
本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、射出ミキシングノズルであって、従来品に比べ簡易な構成で十分な混錬を行うことができるとともに、目詰まりが発生したときや樹脂材料を変更するときの作業を容易にすることができる射出ミキシングノズルの提供を目的とする。また、糸引き等の不具合の発生を抑制可能な射出ミキシングノズルの提供も目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。なお、本欄における括弧内の参照符号や補足説明等は、本発明の理解を助けるために、後述する実施形態との対応関係を示したものであって、本発明を何ら限定するものではない。
【0007】
本発明の適用例の一つである射出ミキシングノズル(100,200)は、射出成形機(1)における加熱シリンダ(2,4)の先端部分に取付けられ、加熱シリンダから送られる溶融樹脂(Y)を通過させる樹脂通路(122,132)、及び樹脂通路の先端に形成され溶融樹脂を射出させる放出口(131)を有するノズルボディ(110)と、ノズルボディの樹脂通路内に配設され、加熱シリンダ側から加えられる溶融樹脂の圧力(樹脂圧)を低減する圧力低減部材(150,250)と、を備え、圧力低減部材は、樹脂通路内に配設された場合、樹脂通路を上流側と下流側とに仕切る第1壁部(151,251)を有し、樹脂通路内に配設されることによって、上流側から第1壁部の下流側に溶融樹脂が送出されるための第1壁通路(181,281)と、第1壁部の下流側に形成された空間であって、第1壁通路を通過した溶融樹脂が混錬される第1混錬空間(V1)と、を形成し、第1壁通路は、溶融樹脂が第1混錬空間に送出されるとき、第1混錬空間の溶融樹脂において、第1壁部の中心軸に対して第1方向(圧力低減部材150,250の中心軸Xに沿って上流側から下流側に向かって見たときに右方向)の旋回流を発生させるように形成されていることを要旨とする。
【0008】
また、上述の適用例の射出ミキシングノズル(100,200)において、圧力低減部材は、樹脂通路内に配設された場合、第1壁部に比べて樹脂通路の上流側に配設され、樹脂通路を上流側と下流側とに仕切る第2壁部(152,252)を有し、樹脂通路内に配設されることによって、上流側から第2壁部の下流側に溶融樹脂が送出されるための第2壁通路(182,282)と、第1壁部と第2壁部とに挟まれた空間であって、第2壁通路を通過した溶融樹脂が混錬される第2混錬空間(V2)と、を形成し、第2壁通路は、溶融樹脂が第2壁部の下流側に送出されるとき、第2壁部の下流側の溶融樹脂において、第2壁部の中心軸に対して第1方向とは反対方向である第2方向(圧力低減部材150,250の中心軸Xに沿って上流側から下流側に向かって見たときに左方向)の旋回流を発生させるように形成されていてもよい。さらに、上述の適用例の射出ミキシングノズル(100,200)において、圧力低減部材は、第1壁部に近い部分の外周が第2壁部に近い部分の外周に比べて長くなるように形成されており、第1壁部と第2壁部とを連結する連結部(161,261)を有するように構成されていてもよい。そして、上述の適用例の射出ミキシングノズル(100,200)において、ノズルボディは、樹脂通路を形成するボディ通路部(120)と、ボディ通路部に対して着脱可能に設けられ、ボディ通路部から連通されることで樹脂通路を形成するとともに放出口(131)が形成された放出口部(130)と、を有し、圧力低減部材は、樹脂通路内に配設されることによって、第1壁部が放出口部の内周面(137a)に当接するように構成されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態の射出成型機1の概略構成を示す図である。
第1実施形態の射出成型機1の各工程の説明を示す図であり、(A)は計量・貯留工程の説明を示す図であり、(B)は計量・貯留工程の説明を示す図であり、(C)は射出工程の説明を示す図である。
第1実施形態の射出ミキシングノズル100の全体構成を示す断面図である。
第1実施形態の圧力低減部材150の外観図であり、(A)は圧力低減部材150の斜視図であり、(B)は圧力低減部材150の側面図である。
第2実施形態の射出ミキシングノズル200の概略構成を示す図であり、(A)は射出ミキシングノズル200の全体構成を示す断面図であり、(B)は第2実施形態の圧力低減部材250の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明が適用された実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
(【0011】以降は省略されています)
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