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公開番号2025093756
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-24
出願番号2023209597
出願日2023-12-12
発明の名称射出装置の表示画面、および射出装置、ならびに射出成形機
出願人株式会社日本製鋼所
代理人個人,個人
主分類B29C 45/76 20060101AFI20250617BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】ヒータグループとスクリュの位置関係を把握できる射出装置の表示画面を提供する。
【解決手段】射出装置(3)では、加熱シリンダ(19)と射出ノズル(24)とに設けられている複数個のヒータ(25)が1個または隣り合う複数個をまとまりとして複数個のヒータグループ(H1、H2、…)に区分されている。射出装置の表示画面には、加熱シリンダ(19)と射出ノズル(24)と複数個のヒータ(25)とを断面で、スクリュ(20)を表面形状で、それぞれ表示する。そして、それぞれの形状と配置について軸方向について実物の寸法に対して実質的に同一の縮尺になるように縮小して表示する。さらに、複数個のヒータグループ(H1、H2、…)のそれぞれの近傍にヒータグループ(H1、H2、…)を識別する識別子を表示するようにする。
【選択図】図3A

特許請求の範囲【請求項1】
加熱シリンダと、
前記加熱シリンダ内に入れられているスクリュと、
前記加熱シリンダの先端に設けられている射出ノズルと、
前記加熱シリンダと前記射出ノズルとに設けられている複数個のヒータと、
制御装置と、を備え、
複数個の前記ヒータが1個または隣り合う複数個をまとまりとして複数個のヒータグループに区分されている射出装置において、
前記スクリュの軸の方向を軸方向とし軸方向と直交する方向を直交方向とするとき、
前記加熱シリンダと前記射出ノズルと複数個の前記ヒータとが断面で、前記スクリュが表面形状でそれぞれ表示されると共に、それぞれの形状と配置が軸方向について実物の寸法に対して実質的に同一の縮尺で縮小されて表示されており、
複数個の前記ヒータグループのそれぞれの近傍に前記ヒータグループを識別する識別子が表示されている、前記制御装置に表示される射出装置の表示画面。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記表示画面において前記スクリュは、最前進位置にある状態と、成形条件において設定されている計量完了位置にある状態のそれぞれについて表示されるようになっている、請求項1に記載の射出装置の表示画面。
【請求項3】
計量時において軸方向にスライドする実物の前記スクリュの動作に連動して、前記表示画面においてスクリュ位置が動的に変化するように前記スクリュが表示される、請求項1または2に記載の射出装置の表示画面。
【請求項4】
前記スクリュは軸方向に複数のゾーンに区別されており、
前記表示画面において前記スクリュの表示に関連して複数の前記ゾーンが表示されるようになっている、請求項1または2に記載の射出装置の表示画面。
【請求項5】
前記スクリュにはフライトが所定のフライト形状で形成されており、前記表示画面において前記スクリュの表示は前記フライト形状が表示されている、請求項1または2に記載の射出装置の表示画面。
【請求項6】
前記表示画面において、前記加熱シリンダと前記スクリュと前記射出ノズルと複数個の前記ヒータのそれぞれは、直交方向についても実物に対して軸方向と実質的に同一の縮尺で縮小されて表示されている、請求項1または2に記載の射出装置の表示画面。
【請求項7】
前記表示画面には、前記ヒータグループ毎に設定温度を設定し、測定温度を表示する温度設定・表示欄が前記ヒータグループの個数だけ一列に設けられており、
複数個の前記温度設定・表示欄は、それぞれの表示幅の長短が、対応する実物の前記ヒータグループの軸方向における長さに基づいて調整されている、請求項1または2に記載の射出装置の表示画面。
【請求項8】
前記表示画面には、前記加熱シリンダと前記射出ノズルに設けられている温度センサが表示されている、請求項1または2に記載の射出装置の表示画面。
【請求項9】
加熱シリンダと、
前記加熱シリンダ内に入れられているスクリュと、
前記加熱シリンダの先端に設けられている射出ノズルと、
前記加熱シリンダと前記射出ノズルとに設けられている複数個のヒータと、
制御装置と、を備え、
複数個の前記ヒータが1個または隣り合う複数個をまとまりとして複数個のヒータグループに区分され、
前記制御装置に所定の表示画面が表示されるようになっており、
前記スクリュの軸の方向を軸方向とし軸方向と直交する方向を直交方向とするとき、
前記表示画面は、前記加熱シリンダと前記射出ノズルと複数個の前記ヒータとが断面で、前記スクリュが表面形状でそれぞれ表示されると共に、それぞれの形状と配置が軸方向について実物の寸法に対して実質的に同一の縮尺で縮小されて表示されており、
複数個の前記ヒータグループのそれぞれの近傍に前記ヒータグループを識別する識別子が表示されている、射出装置。
【請求項10】
前記表示画面において前記スクリュは、最前進位置にある状態と、成形条件において設定されている計量完了位置にある状態のそれぞれについて表示されるようになっている、請求項9に記載の射出装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、射出装置の加熱シリンダ、スクリュ、ヒータ、温度センサを表示する表示画面、および射出装置、ならびに射出成形機に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
射出成形機は、射出材料を射出する射出装置、金型を型締めする型締装置、等を備えており、ユーザによって設定された成形条件に従ってコントローラが制御するようになっている。コントローラには、例えば特許文献1に示されているように、成形条件を設定するための画面が用意されており、ユーザは画面から所望の成形条件を設定することができるようになっている。
【0003】
ユーザが設定する成形条件として、加熱シリンダ、射出ノズルの温度がある。加熱シリンダにはその軸方向に渡って複数個のヒータが設けられている。複数個のヒータは、1個または複数個のヒータをまとまりとして複数のヒータグループに区分されており、ホッパのある上流側から射出ノズルが設けられている下流側に向かって、例えばヒータグループH1、H2、…となっている。ユーザはヒータグループH1、H2、…のそれぞれについて所望の温度を設定するようになっている。射出ノズルについても、1個または複数個のヒータが設けられ、これらも1個または複数のヒータグループNH1、NH2に区分され、ユーザによって温度が設定されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-19736号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ユーザがヒータグループH1、H2、…、NH1、…のそれぞれについて設定する温度を検討するとき、加熱シリンダ内において形成されているいわゆるゾーンを考慮している。加熱シリンダ内は、フライトの形状が上流側から下流側に向かって変化しているスクリュによって、複数のゾーンに区分されている。例えば上流側のゾーンで射出材料が溶融される供給ゾーン、その下流側で溶融された射出材料が圧縮される圧縮ゾーン、下流側の計量ゾーン、である。これらのゾーンを考慮してユーザはヒータグループH1、H2、…、NH1、…の温度を設定している。
【0006】
ところでヒータグループH1、H2、…、NH1、…の軸方向における長さは一定ではなく、長短がある。ユーザは、それぞれのヒータグループH1、H2、…、NH1、…の軸方向の長さを考慮し、ゾーンとの関係に基づいて温度設定をしなければならないので熟練を要するという問題がある。さらには、スクリュによって区分されるゾーンが、計量によりスクリュが後退すると、加熱シリンダにおける位置が変化する点についても注意を要する。ユーザはスクリュ位置によりゾーンが変化することを想定した上でヒータグループH1、H2、…、NH1、…の温度を設定しなければならない。しかしながらコントローラに用意されている温度の設定画面には、ヒータグループH1、H2、…の配置と、スクリュの位置とが関連づけられている情報がないので、熟練度が十分でないユーザにとって温度設定は難しいという問題がある。
【0007】
本開示において、ヒータグループとスクリュの位置関係を把握できる射出装置の表示画面を提供する。
【0008】
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示は、加熱シリンダと射出ノズルとに設けられている複数個のヒータが1個または隣り合う複数個をまとまりとして複数個のヒータグループに区分されている射出装置における、射出装置の表示画面として構成される。表示画面には、加熱シリンダと射出ノズルと複数個のヒータとを断面で、スクリュを表面形状で、それぞれ表示する。そして、スクリュの軸の方向を軸方向とするとき、それぞれの形状と配置について軸方向について実物の寸法に対して実質的に同一の縮尺になるように表示する。さらに、複数個のヒータグループのそれぞれの近傍にヒータグループを識別する識別子を表示するようにする。
【発明の効果】
【0010】
本開示により、ユーザはヒータグループとスクリュの位置関係を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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