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公開番号
2025015003
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2023118049
出願日
2023-07-20
発明の名称
セパレータ
出願人
株式会社FTS
代理人
個人
,
個人
主分類
B29C
48/325 20190101AFI20250123BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】ダイ凹部や隣接するセパレータ等との接触面積を減少させ、セパレータ間等に溶融樹脂が入り込んだ場合にも軸方向や径方向に回転することを防止するセパレータを提供する。
【解決手段】円筒状のダイ20と、ダイ20との間に溶融樹脂の流路を形成するコア30を備える成形装置において、ダイ20に形成されるダイ凹部23に収容され、ダイ20の軸方向に移動可能に複数取付けられるセパレータ40であって、セパレータ40は、コア30側に位置するセパレータ内周面42と、コア30側とは反対側に位置するセパレータ外周面45と、セパレータ内周面42とセパレータ外周面45に連結する2面のセパレータ側面48を有し、セパレータ側面48の少なくとも一方には、セパレータ側面48の表面から窪んだセパレータ側面凹部52が形成されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
円筒状のダイと、前記ダイの内側に配置され、前記ダイの軸方向に移動可能であり、前記ダイとの間に溶融樹脂の流路を形成するコアを備える成形装置において、前記ダイの径方向に、環状に、且つ前記ダイの軸方向の一方の端部側に開口して形成されるダイ凹部に収容され、前記ダイの軸方向に移動可能に複数取付けられるセパレータであって、
前記セパレータは、前記コア側に位置するセパレータ内周面と、前記コア側とは反対側に位置するセパレータ外周面と、前記セパレータ内周面と前記セパレータ外周面に連結する2面のセパレータ側面を有し、
前記セパレータ側面の少なくとも一方には、前記セパレータ側面の表面から窪んだセパレータ側面凹部が形成されていることを特徴とするセパレータ。
続きを表示(約 940 文字)
【請求項2】
前記セパレータ内周面には、前記ダイから露出し、前記コアのコア拡径部に相対するセパレータ傾斜面が形成され、
前記セパレータ側面凹部において前記セパレータ傾斜面に対応する部分には、前記セパレータ側面凹部に連結し、前記セパレータ内周面方向に拡がるセパレータ側面凹部拡張部が形成され、
前記セパレータ側面凹部拡張部は、前記セパレータ内周面方向に突き出た複数の凸状部から構成される請求項1に記載のセパレータ。
【請求項3】
円筒状のダイと、前記ダイの内側に配置され、前記ダイの軸方向に移動可能であり、前記ダイとの間に溶融樹脂の流路を形成するコアを備える成形装置において、前記ダイの径方向に、環状に、且つ前記ダイの軸方向の一方の端部側に開口して形成されるダイ凹部に収容され、前記ダイの軸方向に移動可能に複数けられるセパレータであって、
前記ダイ凹部において前記コア側とは反対側に位置するダイ凹部外周面には、前記セパレータの前記ダイの軸方向の移動を案内するガイドレールを備え、
前記セパレータの前記コア側とは反対側に位置するセパレータ外周面の両端部には、前記ガイドレールに当接するセパレータ端部凹部が形成され、前記セパレータ端部凹部には、前記ダイの軸方向と略平行に溝部が形成されていることを特徴とするセパレータ。
【請求項4】
円筒状のダイと、前記ダイの内側に配置され、前記ダイの軸方向に移動可能であり、前記ダイとの間に溶融樹脂の流路を形成するコアを備える成形装置において、前記ダイの径方向に、環状に、且つ前記ダイの軸方向の一方の端部側に開口して形成されるダイ凹部に収容され、前記ダイの軸方向に移動可能に複数けられるセパレータであって、
前記セパレータは、前記コア側に位置するセパレータ内周面と、前記コア側とは反対側に位置するセパレータ外周面と、前記セパレータ内周面と前記セパレータ外周面に連結する2面のセパレータ側面を有し、
前記セパレータ外周面の前記ダイの軸方向下流側の先端部分又はその近傍には、前記セパレータ外周面から突出するセパレータ外周面突出部が形成されていることを特徴とするセパレータ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、円筒状のダイと、ダイの内側に配置され、ダイの軸方向に移動可能であり、ダイとの間に溶融樹脂の流路を形成するコアを備える成形装置において、ダイの径方向に環状に、且つダイの軸方向の一方の端部側に開口して形成されるダイ凹部に複数収容され、ダイの軸方向に移動可能に取付けられるセパレータに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、図7に示すように、円筒状のダイ200と、ダイ200の内側に配置され、ダイ200に対しダイ200の軸方向に相対移動可能で、ダイ200との間に溶融樹脂の流路を形成するコア300と、ダイ200に溶融樹脂の流れ方向の下流側へ開口して設けられたダイ凹部230にダイ200の径方向に収容され、軸方向にスライド可能な複数のセパレータ400と、ダイ凹部230の内壁の一部を成しセパレータ400に対しコア300側に位置してダイ200から溶融樹脂の流れ方向の下流側へ向けて厚みが漸減するように延出される壁部240と、セパレータ400におけるコア300側と反対側の面に形成され径方向の外側に向かって広がるか又は径方向に沿う形状であるセパレータ凹部440を含み、セパレータ400を軸方向にスライドさせるロッド120、アクチュエータ130を含むスライド機構110と、を有し、壁部240は、流路を流れる溶融樹脂に押されると径方向外側へ弾性的に撓み可能である成形装置100が記載されている。
【0003】
特許文献1では、ダイ200に形成された、ダイ凹部230の内壁の一部を成す壁部240は、セパレータ400に対してコア300側に位置しているので、セパレータ400のコア側への移動が、壁部240により制限される。この壁部240は、ダイ200から下流側に厚みが漸減するように延出されており、しかも、流路を流れる溶融樹脂に押されると径方向外側へ弾性的に撓み可能であるので、壁部240は、径方向外側へ撓み変形するとセパレータ400に押し付けられ、壁部240とセパレータ400の間での隙間の発生を抑制でき、この隙間からの溶融樹脂の流出を抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許6927864号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された構造では、依然として環状に複数配置されるセパレータ400間に溶融樹脂が入り込む。その結果、図8(a)と図8(b)に示すように、セパレータ400間に入り込んだ溶融樹脂により、セパレータ400間の隙間が変化し、ダイ凹部230内でセパレータ400が軸方向や径方向に回転してダイ凹部230と干渉する。その結果、セパレータ400をダイ凹部230内で軸方向に移動させることが難しくなり、流路の幅を調整することが難しくなる。
【0006】
又、セパレータ400間に入り込んだ溶融樹脂は、成形装置100を分解して除去する必要があり、分解と除去の工程は、成形工程の効率を低下させる。
本発明は、ダイ凹部や隣接するセパレータ等との接触面積を減少させ、接触時の動きをスムーズにすると共に、セパレータ間やセパレータと壁部との間に溶融樹脂が入り込んだ場合にも、ダイ凹部内でセパレータが軸方向や径方向に回転することを防止し、セパレータをダイ凹部内で軸方向に移動させることにより流路の幅を調整することを可能とし、併せて、溶融樹脂除去のための成形装置の分解頻度を減らすことにより、成形工程の効率化を図ることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、円筒状のダイと、ダイの内側に配置され、ダイの軸方向に移動可能であり、ダイとの間に溶融樹脂の流路を形成するコアを備える成形装置において、ダイの径方向に、環状に、且つダイの軸方向の一方の端部側に開口して形成されるダイ凹部に収容され、ダイの軸方向に移動可能に複数取付けられるセパレータであって、セパレータは、コア側に位置するセパレータ内周面と、コア側とは反対側に位置するセパレータ外周面と、セパレータ内周面とセパレータ外周面に連結する2面のセパレータ側面を有し、セパレータ側面の少なくとも一方には、セパレータ側面の表面から窪んだセパレータ側面凹部が形成されていることを特徴とするセパレータである。
【0008】
請求項1の本発明では、セパレータは、コア側に位置するセパレータ内周面と、コア側とは反対側に位置するセパレータ外周面と、セパレータ内周面とセパレータ外周面に連結する2面のセパレータ側面を有し、セパレータ側面の少なくとも一方には、セパレータ側面の表面から窪んだセパレータ側面凹部が形成されているので、隣接するセパレータのセパレータ側面と接触する場合に、接触面積を小さくすることができる。又、溶融樹脂がセパレータ間に入り込んだ場合には、溶融樹脂がセパレータ側面凹部に入り込むことにより、セパレータ間の隙間を維持することができる。
【0009】
その結果、セパレータがダイ凹部内で軸方向や径方向に回転することを抑制するとともに、ダイ凹部との干渉、セパレータ間の干渉を抑制することができるので、セパレータをダイの軸方向にスムーズに移動させることができ、流路の幅を精度よく調整することができる。又、溶融樹脂除去のための成形装置の分解頻度を減らすことができるので、成形工程の効率化を図ることができる。
【0010】
請求項2の本発明は、請求項1の発明において、セパレータ内周面には、ダイから露出し、コアのコア拡径部に相対するセパレータ傾斜面が形成され、セパレータ側面凹部においてセパレータ傾斜面に対応する部分には、セパレータ側面凹部に連結し、セパレータ内周面方向に拡がるセパレータ側面凹部拡張部が形成され、セパレータ側面凹部拡張部は、セパレータ内周面方向に突き出た複数の凸状部から構成されるセパレータである。
(【0011】以降は省略されています)
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