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公開番号2025104811
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023222921
出願日2023-12-28
発明の名称摩擦低減部材の摩耗判定方法、および産業機械
出願人株式会社日本製鋼所
代理人個人,個人
主分類B29C 45/83 20060101AFI20250703BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】可動部材を分解することなく可動部材に設けられている摩擦低減部材の摩耗状態を判定することができる摩耗判定方法を提供する。
【解決手段】産業機械(1)に設けられている可動部材(15、16、18)を回転可能に接続している摩擦低減部材つまりブッシュ(35)の摩耗状態を、ブッシュ(35)とピン(36)から外部に漏れているグリス(50、51)の色により摩耗状態を判定するように構成する。
【選択図】図4

特許請求の範囲【請求項1】
産業機械において、一方の部材が他方の部材に対して可動する可動部材に設けられ、摩擦を低減するようになっている摩擦低減部材に対して給脂されているグリスについて、外部に漏出したグリスの色により前記摩擦低減部材の摩耗状態を判定する、摩擦低減部材の摩耗判定方法。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記可動部材は、ブッシュとピンとにより所定の部材に対して回転可能に接続されており、前記ブッシュが前記摩擦低減部材である、請求項1に記載の摩擦低減部材の摩耗判定方法。
【請求項3】
前記可動部材を構成する一方の部材に、平板状に形成されていると共に少なくとも表面において固形潤滑剤が焼結されている摩擦低減プレートが一方の部材の上に設けられ、
他方の部材が前記摩擦低減プレートに対して摺動可能に設けられており、
前記摩擦低減プレートが前記摩擦低減部材である、請求項1に記載の摩擦低減部材の摩耗判定方法。
【請求項4】
前記摩擦低減部材の摩耗が発生すると前記グリスが着色されるグリス着色手段を使用して摩耗状態を判定する、請求項1または2に記載の摩擦低減部材の摩耗判定方法。
【請求項5】
前記グリス着色手段は、前記摩擦低減部材の材料より柔らかい着色素材部品であり、前記着色素材部品を予め前記摩擦低減部材に埋め込む、もしくは取り付けておくようにし、前記摩擦低減部材が摩耗するとき前記着色素材部品が摩耗して前記グリスが着色されるようにする、請求項4に記載の摩擦低減部材の摩耗判定方法。
【請求項6】
一方の部材に対して他方の部材が可動する可動部材と、
グリス着色手段と、を備え、
前記可動部材には、摩擦を低減する摩擦低減部材が設けられ、
前記グリス着色手段は、前記摩擦低減部材に給脂され外部に漏出するグリスについて、前記摩擦低減部材が摩耗すると前記グリスを着色させるようになっている、産業機械。
【請求項7】
前記可動部材は、ブッシュとピンとにより所定の部材に対して回転可能に接続されており、前記ブッシュが前記摩擦低減部材である、請求項6に記載の産業機械。
【請求項8】
前記可動部材の一方の部材に、平板状に形成されていると共に少なくとも表面において固形潤滑剤が焼結されている摩擦低減プレートが所定の部材の上に設けられ、
他方の部材が前記摩擦低減プレートに対して摺動可能に設けられており、
前記摩擦低減プレートが前記摩擦低減部材である、請求項6に記載の産業機械。
【請求項9】
前記産業機械は射出成形機であり、前記可動部材はトグル機構を構成しているトグルリンクである、請求項7に記載の産業機械。
【請求項10】
前記グリス着色手段は、前記摩擦低減部材の材料より柔らかい着色素材部品からなり、
前記着色素材部品は、前記摩擦低減部材に埋め込まれ、もしくは取り付けられており、前記摩擦低減部材が摩耗するとき前記着色素材部品が摩耗して前記グリスが着色されるようなっている、請求項6または7に記載の産業機械。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、産業機械に設けられている可動部材に設けられ、摩擦を低減するようになっている摩擦低減部材について、摩耗状態を判定する摩耗判定方法に関するものである。限定するものではないが、ピンとブッシュとを介して回転可能に設けられている可動部材において、ブッシュが摩擦低減部材に相当する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
産業機械には、押出機、プレス機、NC工作機械等、色々な種類がある。例えば特許文献1に記載されている射出成形機も産業機械である。産業機械には、可動部材が設けられており、可動部材は例えばブッシュとピンとによって回転可能に接続されている。射出成形機の場合には、金型を型締する型締装置と樹脂を射出する射出装置とを備えている。型締装置がトグル式の場合、トグル機構を構成している複数本のトグルリンクが可動部材になる。トグルリンク同士がブッシュとピンとによって回転可能に接続されている。ブッシュは可動部材の摩擦を低減する摩擦低減部材ということができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-071058号公報
【0004】
可動部材を接続しているブッシュとピンの間には、グリスが給脂されており摩耗が抑制されている。グリスはブッシュとピンの隙間から徐々に外部に漏出する。そこで産業機械には給脂装置が設けられており、給脂装置によって定期的にブッシュにグリスが供給されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ブッシュにはグリスが給脂されるので、ブッシュとピンの摩耗は抑制されているが、長期間の運転により徐々に摩耗が進行する。摩耗量が大きくなると適宜ブッシュやピンを交換する必要がある。しかしながらどの程度摩耗しているのかは、外部から視認することができず、可動部材を分解して、ブッシュとピンとを直接寸法を測定して摩耗状態を判定する必要がある。可動部材を分解しなければならず、その作業は危険で煩雑である。
【0006】
本開示において、可動部材を分解することなく可動部材に設けられている摩擦低減部材の摩耗状態を判定することができる摩耗判定方法を提供する。
【0007】
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、産業機械の可動部材に設けられ、摩擦を低減するようになっている摩擦低減部材に対する摩耗状態を判定する摩耗判定方法として構成する。摩擦低減部材にはグリスが給脂されており、外部に漏出したグリスの色により摩耗状態を判定するように構成する。
【発明の効果】
【0009】
本開示は、可動部材を分解することなく、摩擦低減部材の摩耗状態を判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1の実施形態に係る射出成形機の正面図である。
第1の実施形態に係る射出成形機のトグル機構の一部を示す正面図である。
第1の実施形態に係る摩擦低減部材であるブッシュを示す斜視図である。
第1の実施形態に係る射出成形機のトグル機構の一部を示す正面図である。
第1の実施形態の変形例に係るブッシュを示す斜視図である。
第2の実施形態に係る型締装置の一部を示す正面図である。
第2の実施形態に係る摩擦低減部材である摩擦低減プレートを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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