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公開番号
2024124594
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-13
出願番号
2023032370
出願日
2023-03-03
発明の名称
押出成形装置
出願人
株式会社日本製鋼所
代理人
個人
主分類
B29C
48/31 20190101AFI20240906BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】アクチュエータの出力軸のスムーズな動作が可能となる押出成形装置を提供する。
【解決手段】押出成形用ダイ20Aと、前記押出成形用ダイの可動リップ21cと相手リップ22cとの間のリップ間隔Sを調整するリップ間隔調整機構31cと、前記押出成形用ダイに固定され、かつ、前記リップ間隔調整機構を保持するリテーナ200と、を備え、前記リップ間隔調整機構は、前記リテーナに形成された貫通穴H
210
に挿入され、先端部32aが前記可動リップに固定されたロッド部材32と、前記ロッド部材をその軸方向に進退させることにより、可動リップと相手リップとの間のリップ間隔を調整するアクチュエータ311と、を含み、さらに、前記貫通穴内における前記ロッド部材の径方向の移動を規制しつつ、前記貫通穴内における前記ロッド部材の軸方向の移動を許容可能なガイド部400a、400bを備える。
【選択図】図16
特許請求の範囲
【請求項1】
押出成形用ダイと、
前記押出成形用ダイの可動リップと相手リップとの間のリップ間隔を調整するリップ間隔調整機構と、
前記押出成形用ダイに固定され、かつ、前記リップ間隔調整機構を保持するリテーナと、を備え、
前記リップ間隔調整機構は、前記リテーナに形成された貫通穴に挿入され、先端部が前記可動リップに固定されたロッド部材と、前記ロッド部材をその軸方向に進退させることにより、可動リップと相手リップとの間のリップ間隔を調整するアクチュエータと、を含み、
さらに、前記貫通穴内における前記ロッド部材の径方向の移動を規制しつつ、前記貫通穴内における前記ロッド部材の軸方向の移動を許容可能なガイド部を備える押出成形装置。
続きを表示(約 350 文字)
【請求項2】
前記ガイド部は、前記ロッド部材が挿入された状態で前記貫通穴に挿入固定された少なくとも1つの軸受けである請求項1に記載の押出成形装置。
【請求項3】
前記ガイド部は、前記ロッド部材が挿入された状態で当該ロッド部材に固定され、前記ロッド部材と共に前記貫通穴に挿入される少なくとも1つの軸受けである請求項1に記載の押出成形装置。
【請求項4】
前記軸受けは、ブッシュである請求項2又は3に記載の押出成形装置。
【請求項5】
前記ガイド部は、前記貫通穴の一部に設けられた小径部である請求項1に記載の押出成形装置。
【請求項6】
前記ガイド部は、前記ロッド部材の一部に設けられた大径部である請求項1に記載の押出成形装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、押出成形装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
先端に形成されたリップ間の間隔(スリット、隙間。以下、リップ間隔と呼ぶ)からフィルム状の溶融樹脂を押し出す押出成形用ダイ(Tダイ)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1には、リップ間隔から押し出されるフィルム状の溶融樹脂の厚みをその幅方向の全域に亘って均一に制御するため、押出成形用ダイの幅方向に配置された複数のヒートが開示されている。リップ調整ねじを手動で回転させることにより、ヒートボルトは、その軸方向に移動して一方のリップ(可動リップ、フレキシブルリップ)を押し引きし、リップ間隔を局所的に調整する。これにより、リップ間隔からその後に押し出されるフィルム状の溶融樹脂の厚さが均一に制御される。
【0004】
これに対して、本発明者らは、押出成形用ダイの幅方向に複数配置されたリップ間隔調整機構(ロッド部材、及び当該ロッド部材をその軸方向に進退させるアクチュエータを含む)を押出成形用ダイに固定されたリテーナ(保持部材)で保持し、各々のリップ間隔調整機構の配置箇所でリップ間隔を調整することを検討した。なお、ロッド部材は、リテーナに形成された貫通穴に挿入され、先端部が押出成形用ダイの可動リップに固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2013-52574号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者らが検討したところ、上記構成においては、ロッド部材(先端部)が固定(剛接続)された可動リップが押出成形用ダイの固定リップに対して変位し(押し引きされ)、リップ間隔が調整される際、リップ曲げ荷重が発生することに起因してアクチュエータの出力軸のスムーズな動作(例えば、回転)が難しくなるという課題を見出した。
【0007】
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一実施の形態に係る押出成形装置では、押出成形用ダイと、前記押出成形用ダイの可動リップと相手リップとの間のリップ間隔を調整するリップ間隔調整機構と、前記押出成形用ダイに固定され、かつ、前記リップ間隔調整機構を保持するリテーナと、を備え、前記リップ間隔調整機構は、前記リテーナに形成された貫通穴に挿入され、先端部が前記可動リップに固定されたロッド部材と、前記ロッド部材をその軸方向に進退させることにより、可動リップと相手リップとの間のリップ間隔を調整するアクチュエータと、を含み、さらに、前記貫通穴内における前記ロッド部材の径方向の移動を規制しつつ、前記貫通穴内における前記ロッド部材の軸方向の移動を許容可能なガイド部を備える。
【発明の効果】
【0009】
前記一実施の形態によれば、ロッド部材(先端部)が固定(剛接続)された可動リップを押出成形用ダイの固定リップに対して変位させる(押し引きする)場合であっても、アクチュエータの出力軸のスムーズな動作(例えば、回転)が可能となる押出成形装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施の形態1に係る押出成形装置1の全体構成を示す概略図である。
リップ間隔調整装置30が取り付けられたTダイ20の斜視図である。
図2中の矢印A1方向から見た矢視図である。
図3のIV-IV断面図である。
リップ間隔調整装置30の動作例(成形開始前)のフローチャートである。
リップ間隔調整装置30の動作例(成形開始後)のフローチャートである。
リップ間隔調整装置30によりリップ間隔Sを調整する場合の時間と可動リップ21cの変位量との関係を表すグラフである。
比較例のリップ間隔調整装置30Aである。
比較例のリップ間隔調整装置30A(ヒートボルト33)によりリップ間隔Sを調整する場合の時間と可動リップ21cの変位量との関係を表すグラフである。
リップ間隔調整装置30(変形例1)が取り付けられたTダイ20の断面図である。
リップ間隔調整装置30(変形例2)が取り付けられたTダイ20の断面図である。
リップ間隔調整装置30A(変形例3)が取り付けられたTダイ20の斜視図である。
図11中の矢印A2方向から見た矢視図である。
図12のXIII-XIII断面図である。
可動リップ21Acを含むダイブロック21A、可動リップ21Bcを含むダイブロック21Bを備えたTダイ20(変形例4)の断面図である。
リップ間隔調整機構31Cが取り付けられたTダイ20Aの斜視図である。
Tダイ20Aの中央断面図である。
図15から抜き出したリップ間隔調整機構31Cの斜視図である。
リテーナ200の斜視図である。
Tダイ20A(熱源)からの熱の移動を表す図である。
放熱促進手段700を適用した押出成形装置1Aの例である。
ブッシュ400a、400bを設けたことの効果について説明する図である。
比較例の押出成形装置の部分拡大図(簡略図)である。
ブッシュ400a、400bの変形例である。
ブッシュ400a、400bの他の変形例である。
放熱促進手段700の他の一例である。
放熱促進手段700の他の一例である。
1つのブッシュ400bを用いる場合のはめあいの例である。
2つのブッシュ400a、400bを用いる場合のはめいあいの例である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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