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公開番号
2025042760
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-28
出願番号
2023149876
出願日
2023-09-15
発明の名称
歯垢の深層への浸透用殺菌剤
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人アルガ特許事務所
主分類
A61K
8/63 20060101AFI20250321BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】本発明は、歯垢の表層から内部の深層に至るまで殺菌成分を浸透させることのできる、歯垢の深層への浸透用殺菌剤に関する。
【解決手段】グリチルレチン酸(X)、及びカチオン性殺菌剤(Y)を有効成分とする、歯垢の深層への浸透用殺菌剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
グリチルレチン酸(X)、及びカチオン性殺菌剤(Y)を有効成分とする、歯垢の深層への浸透用殺菌剤。
続きを表示(約 790 文字)
【請求項2】
グリチルレチン酸(X)の含有量とカチオン性殺菌剤(Y)の含有量との質量比((X):(Y))が、1:0.01~1:50である、請求項1に記載の歯垢の深層への浸透用殺菌剤。
【請求項3】
カチオン性殺菌剤(Y)が、第四級アンモニウム化合物、及びビグアニド化合物から選ばれる1種又は2種以上である、請求項1又は2に記載の歯垢の深層への浸透用殺菌剤。
【請求項4】
グリチルレチン酸(X)の含有量が、0.0005質量%以上0.5質量%以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の歯垢の深層への浸透用殺菌剤。
【請求項5】
グリチルレチン酸(X)、及びカチオン性殺菌剤(Y)を口腔内に適用する、歯垢の深層への殺菌剤浸透方法。
【請求項6】
カチオン性殺菌剤を歯垢の深層へ浸透させる、請求項5に記載の歯垢の深層への殺菌剤浸透方法。
【請求項7】
グリチルレチン酸(X)を口腔内に適用した後、カチオン性殺菌剤(Y)を口腔内に適用する、歯垢の深層への殺菌剤浸透方法。
【請求項8】
グリチルレチン酸(X)を口腔内に適用した後から、5秒以上15分以下経過した時点でカチオン性殺菌剤(Y)を口腔内に適用する、請求項7に記載の歯垢の深層への殺菌剤浸透方法。
【請求項9】
グリチルレチン酸(X)の口腔内への適用量が、1回の適用あたり0.0005mg以上50mg以下である、請求項7又は8に記載の歯垢の深層への殺菌剤浸透方法。
【請求項10】
カチオン性殺菌剤(Y)の口腔内への適用量が、1回の適用あたり0.003mg以上20mg以下である、請求項7~9のいずれか1項に記載の歯垢の深層への殺菌剤浸透方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、歯垢の深層への浸透用殺菌剤に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
口腔内には、細菌が産生する菌体外多糖(EPS)によって、細菌の集塊物である歯垢(プラーク)が形成されることが知られている。歯垢は、表層から内部の深層に至るほど嫌気的環境となっているため、歯垢の深層では嫌気性細菌数が増大する傾向が強い。このため、口腔内細菌数を減少させるためには、歯垢の深層に殺菌剤を充分に浸透させて効果を発揮させることが非常に有効であることに、発明者は着目した。
その一方、強い殺菌作用を有する成分として多用されるカチオン性殺菌剤は、歯垢の深層には浸透しにくい成分であることが報告されている(非特許文献1参照)。
【0003】
こうしたなか、従来より、抗炎症作用や歯槽骨吸収抑制作用等の薬理作用をもたらすグリチルレチン酸を含有させた、口腔内に適用するための剤や組成物が種々開発されており、各々所望の効果を発揮させている。
例えば、特許文献1には、グリチルレチン酸等の油溶性薬効成分とともに、高級アルコールや脂肪酸又はその塩、及び界面活性剤を特定量で併用する口腔用組成物が開示されており、歯茎や口腔内粘膜への油溶性薬効成分の吸着量を高めている。また、種々の改善を図る剤や組成物として、特許文献2には、β‐グリチルレチン酸を含有する口腔菌叢改善剤が開示されており、特許文献3には、β‐グリチルレチン酸等を有効成分として含有する味覚改善剤を含む口腔用組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-214319号公報
特開2022-163809号公報
特開2023-5021号公報
【非特許文献】
【0005】
Jornal of Applied Microbiology,2005,V.99,p.703‐715
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このように、上記特許文献では、グリチルレチン酸を用いて種々の試みがなされてはいるものの、かかるグリチルレチン酸によって、歯垢へ充分に殺菌成分を浸透させようとする試みについては、何らの検討もなされていない。
【0007】
したがって、本発明は、歯垢の表層から内部の深層に至るまで殺菌成分を浸透させることのできる、歯垢の深層への浸透用殺菌剤に関する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、グリチルレチン酸(X)、及びカチオン性殺菌剤(Y)を有効成分とすることにより、歯面や歯間等に堅固に付着した歯垢の表層から、歯垢の内部の深層へカチオン性殺菌剤の浸透を有効に促進することのできる剤が得られることを見出した。
【0009】
すなわち、本発明は、グリチルレチン酸(X)、及びカチオン性殺菌剤(Y)を有効成分とする、歯垢の深層への浸透用殺菌剤を提供するものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の歯垢の深層への浸透用殺菌剤によれば、歯垢の深層に浸透しにくいとされるカチオン性殺菌剤を、歯面や歯間等に堅固に付着した歯垢の表層だけでなく、内部の深層に至るまで充分に浸透させることができ、歯垢全域への殺菌作用の増強を有効に図ることができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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