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公開番号2025001771
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023101430
出願日2023-06-21
発明の名称害虫忌避組成物
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人大谷特許事務所
主分類A01N 55/10 20060101AFI20241226BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】害虫に対する忌避持続効果が向上した害虫忌避組成物及び害虫の忌避方法を提供する。
【解決手段】〔1〕シリコーン化合物(A)を含む害虫忌避組成物であって、レオメータを用いた方法による、せん断速度10-1s-1におけるせん断粘度ηLowに対するせん断速度102s-1におけるせん断粘度ηHighの比(ηHighLow)が0.9以下であり、前記せん断粘度ηHighが450mPa・s以下であり、前記せん断粘度ηLowが150mPa・s以上である、害虫忌避組成物、及び、〔2〕前記〔1〕に記載の害虫忌避組成物を皮膚表面に塗布する工程を含む、害虫の忌避方法である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
シリコーン化合物(A)を含む害虫忌避組成物であって、
レオメータを用いた下記方法1による、せん断速度10
-1

-1
におけるせん断粘度η
Low
に対するせん断速度10


-1
におけるせん断粘度η
High
の比(η
High
/η
Low
)が0.9以下であり、前記せん断粘度η
High
が450mPa・s以下であり、前記せん断粘度η
Low
が150mPa・s以上である、害虫忌避組成物。
(方法1)
コーンプレート(直径50mm、角度0.1rad)を用いて、25℃、せん断速度範囲:10
-3
~10


-1
、プレート間距離:1mmの条件でせん断粘度(mPa・s)を測定する
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記シリコーン化合物(A)が変性シリコーン(A1)を含む、請求項1に記載の害虫忌避組成物。
【請求項3】
前記変性シリコーン(A1)が、ポリ(N-アシルアルキレンイミン)変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、シリコーン変性多糖類、アミノ変性シリコーン及びカルボキシ変性シリコーンからなる群から選択される少なくとも一種を含む、請求項2に記載の害虫忌避組成物。
【請求項4】
前記変性シリコーン(A1)が、ポリ(N-アシルアルキレンイミン)変性シリコーン及びポリエーテル変性シリコーンからなる群から選択される少なくとも一種を含む、請求項2に記載の害虫忌避組成物。
【請求項5】
前記シリコーン化合物(A)が、未変性シリコーン(A2)を含む、請求項1~4のいずれかに記載の害虫忌避組成物。
【請求項6】
前記未変性シリコーン(A2)中の不揮発性シリコーンの含有量が65質量%以上である、請求項5に記載の害虫忌避組成物。
【請求項7】
前記未変性シリコーン(A2)がジメチルポリシロキサンを含む、請求項5又は6に記載の害虫忌避組成物。
【請求項8】
揮発性成分の含有量が30質量%以下である、請求項1~7のいずれかに記載の害虫忌避組成物。
【請求項9】
皮膜形成性ポリマー(ただし、前記シリコーン化合物(A)に該当するものを除く)の含有量が0.5質量%未満である、請求項1~8のいずれかに記載の害虫忌避組成物。
【請求項10】
前記害虫が飛翔害虫である、請求項1~9のいずれかに記載の害虫忌避組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、害虫忌避組成物に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
害虫、例えば、蚊、ハエ等の飛翔害虫は、人等の動物に病原体を媒介して感染症を引き起こしたり、皮膚炎を引き起こしたりする要因となっている。特に、一部の蚊は、デング熱、ジカ熱、黄熱病、脳炎、マラリア等の病原体を媒介することから、衛生学的に非常に有害な昆虫である。
従来、このような飛翔害虫から身を守るために、殺虫剤を散布する方法や皮膚表面に忌避剤を塗布する方法が汎用されており、代表的な忌避剤として、DEET(N,N-ジエチルトルアミド)が一般的に使用されている。
【0003】
蚊等の害虫は、動物の体温を感知する温熱受容体、体臭等の揮発性物質を感知する嗅覚受容体、二酸化炭素を感知する二酸化炭素受容体等の化学受容システムを保有しており、これにより動物を探知するが、DEETは、かかる害虫が有する化学受容システムに変調を与えて害虫の認知感覚を無力化することにより、害虫を忌避する。
しかし、DEETには不快臭があり、また、十分な忌避持続効果を発揮するためには一定量以上の配合が必要となる。更に、人によってはアレルギーや肌荒れを引き起こすことが知られており、幼児や皮膚の敏感な人に対しては使用量や使用回数が制限されるという問題がある。
【0004】
そこで、忌避成分として天然精油の利用が検討されている。シトロネラ油、レモンユーカリ油、レモングラス油、オレンジ油、カシア油等の天然精油はキャンドルやアロマローションにも使用されており、人体への安全性は高い。しかし、それらの害虫に対する忌避効果は十分ではなく、その実用性に問題がある。
【0005】
その他、従来から、害虫用の忌避剤や忌避組成物については、種々の提案がなされている。
特許文献1には、25℃における表面張力が40mN/m以下、B形回転粘度計による23℃における粘度が400mPa・s以下である、シリコーン油、エステル油、エーテル油、炭化水素油、脂肪族アルコール、及び多価アルコールからなる群から選ばれる1種以上の不揮発性液状油性成分40質量%以上99.5質量%以下及び皮膜形成性ポリマー0.5質量%以上15質量%以下を含有する、害虫忌避組成物が記載されている。
【0006】
特許文献2には、フッ素・ポリエーテル共変性シリコーンと昆虫忌避成分を配合してなる皮膚保護剤が記載されている。
特許文献3には、特定の式で示される側鎖を有する1種以上のシリコーン誘導体と油性成分と水とを含有するエマルジョンが記載されている。
【0007】
特許文献4には、(a)脱臭活性材料、消臭活性材料、発汗抑制活性材料、日焼け止め材料、防虫若しくは駆虫剤及び抗菌剤から選択でき、機能的効果を発揮するのに十分な量の活性化粧用材料、及び、(b)固形化粧用組成物を提供するのに十分な量で化粧用組成物中に含まれるオルガノポリシロキサン材料及びオルガノポリシロキサン材料がゲル形成できる量で化粧用組成物中に含まれる揮発性シリコン材料を含み、前記活性化粧用材料を有するシリコンゲル材料、を含む化粧用組成物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2020-109078号公報
特開平8-59447号公報
特開2014-73971号公報
特表2000-511184号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
害虫忌避剤のうち、皮膚に施用されるものについては、初期の害虫忌避効果のみならず忌避効果の持続性に優れることが望まれる。
本発明は、害虫に対する忌避持続効果が向上した害虫忌避組成物に関する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、以下の〔1〕及び〔2〕に関する。
〔1〕シリコーン化合物(A)を含む害虫忌避組成物であって、
レオメータを用いた下記方法1による、せん断速度10
-1

-1
におけるせん断粘度η
Low
に対するせん断速度10


-1
におけるせん断粘度η
High
の比(η
High
/η
Low
)が0.9以下であり、前記せん断粘度η
High
が450mPa・s以下であり、前記せん断粘度η
Low
が150mPa・s以上である、害虫忌避組成物。
(方法1)
コーンプレート(直径50mm、角度0.1rad)を用いて、25℃、せん断速度範囲:10
-3
~10


-1
、プレート間距離:1mmの条件でせん断粘度(mPa・s)を測定する
〔2〕前記〔1〕に記載の害虫忌避組成物を皮膚表面に塗布する工程を含む、害虫の忌避方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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