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公開番号2025101292
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023218035
出願日2023-12-25
発明の名称インクジェット印刷装置
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人池内アンドパートナーズ
主分類B41J 2/01 20060101AFI20250630BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】一台で種々のインク及び印刷媒体に好適に印刷可能なインクジェット印刷装置を提供する。
【解決手段】[1]印刷媒体Pに印刷を行う印刷ユニットを備え、印刷ユニット30を構成する複数のインクジェットヘッド31及び複数の乾燥機構33をそれぞれ個別に搬送胴10の搬送方向に移動可能にする印刷ユニット移動手段50を備える、インクジェット印刷装置100,200、[2]印刷媒体Pに印刷を実行する印刷工程を含み、印刷工程は、複数のインクジェットヘッド31から印刷媒体Pに向けてインクが吐出されるインク吐出工程と、複数の乾燥機構33によりインクが吐出された印刷媒体Pを乾燥するインク乾燥工程と、を含み、印刷工程の前に、複数のインクジェットヘッド31及び複数の乾燥機構33をそれぞれ個別に搬送胴10の搬送方向の所望の位置に移動固定する印刷準備工程を含む、インクジェット印刷方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
設置基準となるベースと、
前記ベース上に設置され、かつ長尺シート状の樹脂からなる印刷媒体を搬送する搬送胴と、
前記印刷媒体に印刷を行う印刷ユニットと、を備えるインクジェット印刷装置であって、
前記印刷ユニットは、
前記搬送胴で搬送される前記印刷媒体に向けてインクを吐出する、複数のインクジェットヘッドと、
前記インクジェットヘッドから前記印刷媒体に向けて吐出されたインクを乾燥する、複数の乾燥機構と、を備え、
前記印刷ユニットを構成する複数のインクジェットヘッド及び複数の乾燥機構をそれぞれ個別に前記搬送胴の搬送方向に移動可能にする印刷ユニット移動手段を備える、
インクジェット印刷装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記印刷ユニット移動手段は、前記搬送胴と同一の曲率を有する円弧形状のフレームである、請求項1に記載のインクジェット印刷装置。
【請求項3】
前記フレームは、前記ベースから立ち上がる壁面に孔として形成されてなる、請求項2に記載のインクジェット印刷装置。
【請求項4】
前記印刷ユニットを構成する複数のインクジェットヘッド及び複数の乾燥機構のそれぞれを所望の位置に固定する印刷ユニット固定手段を備える、請求項1~3のいずれか1項に記載のインクジェット印刷装置。
【請求項5】
前記ベースと、インクジェットヘッド又は乾燥機構の前記印刷媒体に対向する面から垂直に前記搬送胴の回転中心に向けて延長した延長線とが平行になる場合を0°としたとき、複数のインクジェットヘッド又は複数の乾燥機構の前記印刷媒体に対向する面から垂直に前記搬送胴の回転中心に向けて延長した延長線と前記ベースとの角度が0°以上90°以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載のインクジェット印刷装置。
【請求項6】
複数のインクジェットヘッド又は複数の乾燥機構の前記印刷媒体に対向する面から垂直に前記搬送胴の回転中心に向けて延長した延長線と前記ベースとの角度が、それぞれ異なる、請求項5に記載のインクジェット印刷装置。
【請求項7】
前記印刷媒体が軟包装用フィルムである、請求項1~3のいずれか1項に記載のインクジェット印刷装置。
【請求項8】
長尺シート状の樹脂からなる印刷媒体を搬送する搬送胴と、
前記印刷媒体に印刷を行う印刷ユニットと、
を備えるインクジェット印刷装置を用いて前記印刷媒体に印刷を実行する印刷工程を含むインクジェット印刷方法であって、
前記印刷工程は、
前記印刷ユニットを構成する複数のインクジェットヘッドから前記印刷媒体に向けてインクが吐出されるインク吐出工程と、
前記印刷ユニットを構成する複数の乾燥機構により前記インクが吐出された前記印刷媒体を乾燥するインク乾燥工程と、を含み、さらに、
前記印刷工程の前に、前記インク又は前記印刷媒体の種類に応じて、複数のインクジェットヘッド及び複数の乾燥機構をそれぞれ個別に、前記搬送胴の搬送方向の所望の位置に移動固定する印刷準備工程を含む、
インクジェット印刷方法。
【請求項9】
前記印刷媒体が軟包装用フィルムである、請求項8に記載のインクジェット印刷方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェット印刷装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
インクジェット印刷方式は、微細なノズルからインクを直接吐出し、印刷媒体に付着させて、文字や画像が記録された印刷物を得る方式である。この方式は、フルカラー化が容易でかつ安価であり、印刷媒体に対して非接触であるという数多くの利点があるため、一般消費者向けの民生用印刷に留まらず、近年は、商業印刷や産業印刷分野に応用されている。
商業印刷や産業印刷分野では、生産性を高める目的で、印刷媒体の幅一杯に印刷可能なライン状の固定印刷ヘッドを設け、所謂シングルパス方式を用いて、ロール状印刷媒体を連続印刷する高速インクジェット印刷が検討されている。
また、食品等を包装するための軟包装用フィルムにも広くインクジェット印刷が行われている。具体的には、合成樹脂等からなる薄い柔軟性のある樹脂印刷媒体である軟包装用フィルムに、包装される商品の名称等を表示するための印刷を行う。
近年、これらの印刷において、印刷物の耐候性、耐水性、及び環境負荷軽減の観点から、顔料を含有する水系インクを用いるインクジェット印刷装置が検討されている。
【0003】
高速印刷においては、印刷後の印刷媒体上のインクを短時間で十分に乾燥させる必要がある。例えば、特許文献1には、高画質の印刷物を得ることができるコンパクトなインクジェット印刷装置及びインクジェット印刷方法を提供することを課題として、シート状の樹脂からなる印刷媒体を供給する印刷媒体供給部と、前記印刷媒体に印刷を行う印刷ユニットと、を備えるインクジェット印刷装置であって、前記印刷ユニットは、前記印刷媒体を搬送する搬送胴と、前記搬送胴で搬送される印刷媒体に向けて、黒色及び有彩色インクを吐出する、少なくとも2つの非白色インクジェットヘッドと、前記搬送胴で搬送される印刷媒体に向けて白色インクを吐出する白色インクジェットヘッドと、前記搬送胴に搬送された印刷媒体を乾燥する乾燥機構と、を備え、搬送方向における、前記白色インクジェットヘッドと前記非白色インクジェットヘッドの間の距離が、前記非白色インクジェットヘッド同士間の距離よりも大きい、インクジェット印刷装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-178458号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1には、白色インクジェットヘッドと非白色インクジェットヘッドとの相対位置を適宜移動させることができることが記載されているものの、具体的な手段は開示されていない。したがって、一台で種々のインク及び印刷媒体に好適に印刷可能なインクジェット印刷装置が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、印刷ユニットを構成する複数のインクジェットヘッド及び複数の乾燥機構をそれぞれ個別に搬送胴の搬送方向に移動可能にする印刷ユニット移動手段を備えることにより、インクや印刷媒体に好適な位置に複数のインクジェットヘッドや複数の乾燥機構を移動させることができ、その結果として、例えば、乾燥機構による乾燥温度の管理等を厳格にしなくても、一台で種々のインク及び印刷媒体に好適に印刷可能なインクジェット印刷装置を提供することができることを見出した。
すなわち、本発明は、次の[1]及び[2]を提供する。
[1]設置基準となるベースと、前記ベース上に設置され、かつ長尺シート状の樹脂からなる印刷媒体を搬送する搬送胴と、前記印刷媒体に印刷を行う印刷ユニットと、を備えるインクジェット印刷装置であって、前記印刷ユニットは、前記搬送胴で搬送される前記印刷媒体に向けてインクを吐出する、複数のインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドから前記印刷媒体に向けて吐出されたインクを乾燥する、複数の乾燥機構と、を備え、前記印刷ユニットを構成する複数のインクジェットヘッド及び複数の乾燥機構をそれぞれ個別に前記搬送胴の搬送方向に移動可能にする印刷ユニット移動手段を備える、インクジェット印刷装置。
[2]長尺シート状の樹脂からなる印刷媒体を搬送する搬送胴と、前記印刷媒体に印刷を行う印刷ユニットと、を備えるインクジェット印刷装置を用いて前記印刷媒体に印刷を実行する印刷工程を含むインクジェット印刷方法であって、前記印刷工程は、前記印刷ユニットを構成する複数のインクジェットヘッドから前記印刷媒体に向けてインクが吐出されるインク吐出工程と、前記印刷ユニットを構成する複数の乾燥機構により前記インクが吐出された前記印刷媒体を乾燥するインク乾燥工程と、を含み、さらに、前記印刷工程の前に、前記インク又は前記印刷媒体の種類に応じて、複数のインクジェットヘッド及び複数の乾燥機構をそれぞれ個別に、前記搬送胴の搬送方向の所望の位置に移動固定する印刷準備工程を含む、インクジェット印刷方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、一台で種々のインク及び印刷媒体に好適に印刷可能なインクジェット印刷装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第一の実施形態に係るインクジェット印刷装置の構成を例示する概略図である。
第二の実施形態に係るインクジェット印刷装置の構成例を説明するための外観斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるものではない。
【0010】
まず、第一の実施形態に係るインクジェット印刷装置100の構成例について、図1を用いて説明する。ここで、図1は、第一の実施形態に係るインクジェット印刷装置の構成を例示する概略図である。なお、説明の便宜のために、インクジェット印刷装置100(200)の通常の設置方向により、上下方向及び正面背面を定義した。具体的には、ベースB側、すなわち図1及び図2の紙面下方向を下方向とし、図1及び図2の紙面上方向を上方向とし、図1及び図2の紙面正面側を正面とし、紙面背面側を背面として説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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