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公開番号2025098412
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-02
出願番号2023214522
出願日2023-12-20
発明の名称無機コーテッドサンドおよび無機コーテッドサンドの製造方法
出願人花王株式会社
代理人個人
主分類B22C 1/18 20060101AFI20250625BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約【課題】鋳型の強度を維持しつつ、無機コーテッドサンドの製造時の乾態化時間の短縮できる、乾態の無機コーテッドサンドを提供する。
【解決手段】無機コーテッドサンドは、耐火性骨材と、当該耐火性骨材の表面に形成された無機粘結剤層と、を有する乾態の無機コーテッドサンドであって、前記無機粘結剤層が、ケイ酸塩および粒子状化合物を含み、当該粒子状化合物は、アスペクト比が3以上10以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
耐火性骨材と、当該耐火性骨材の表面に形成された無機粘結剤層と、を有する乾態の無機コーテッドサンドであって、
前記無機粘結剤層が、メタケイ酸塩水和物および粒子状化合物を含み、
当該粒子状化合物は、アスペクト比が３以上１０以下である、無機コーテッドサンド。
続きを表示（約 340 文字）【請求項２】
請求項１に記載の無機コーテッドサンドであって、
前記粒子状化合物が、有機系粒子状化合物、および無機系粒子状化合物から選ばれる１種または２種以上を含有する、無機コーテッドサンド。
【請求項３】
請求項１または２に記載の無機コーテッドサンドにより形成された鋳造用鋳型。
【請求項４】
耐火性骨材と、当該耐火性骨材の表面に形成された無機粘結剤層と、を有する乾態の無機コーテッドサンドの製造方法であって、
耐火性骨材、メタケイ酸塩水和物および粒子状化合物を混合し、当該耐火性骨材の表面に無機粘結剤層を形成する工程を含み、
前記粒子状化合物は、アスペクト比が３以上１０以下である、無機コーテッドサンドの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、無機コーテッドサンドおよび無機コーテッドサンドの製造方法に関する。
続きを表示（約 1,400 文字）【背景技術】
【０００２】
鋳物の鋳造に用いられる鋳型としては、例えば、耐火性骨材と、耐火性骨材の表面に形成された無機粘結剤層とを有する乾態の無機コーテッドサンドを用いて、目的とする形状に造型して得られたものが知られている。乾態の無機コーテッドサンドは、液状の無機粘結剤組成物が耐火性骨材の表面で固体化して層を形成することで得られる。
【０００３】
従来の無機コーテッドサンドに関する技術として、例えば、特許文献１（特開２０２２－００１３８４号公報）には、珪砂の表面に珪酸ソーダおよびメタ珪酸ソーダのうち少なくとも１種と、含水した焼成カオリンとをコーティングし、常温で流動性を有する鋳物砂が記載されている。
【０００４】
また、特許文献２（特開２０２２－１７９２８８号公報）には、鋳型由来の砂の鋳物への焼着きを抑制する点から、無機粘結剤層を有する乾態の無機コーテッドサンドにおいて、粘結剤層が黒鉛、雲母およびケイ酸ジルコニウムからなる群から選ばれる１種以上を含有し、黒鉛、雲母およびケイ酸ジルコニウムの合計含有量を無機粘結剤１００質量部に対して７質量部以上７０質量部以下とすることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０２２－００１３８４号公報
特開２０２２－１７９２８８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
本発明者は、特許文献１、２に記載されるような従来の無機コーテッドサンドは、無機コーテッドサンドによる鋳型の強度を維持しつつ、耐火性骨材に無機粘結層を形成する過程において、耐火性骨材の表面で無機粘結剤組成物が固体化して層が得られるまでに要する時間を短縮する点で改善の余地があることを判明した。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
そこで、本発明者は、無機コーテッドサンドによる鋳型の強度を維持しつつ、無機コーテッドサンドの製造時の乾態化時間を短縮するべく鋭意検討を行った結果、乾態化時間を効果的に短縮できる場合とそうでない場合があることを知見し粒子状化合物のアスペクト比を制御することが有効であることを知見し、本発明を完成させた。
【０００８】
本発明によれば、耐火性骨材と、当該耐火性骨材の表面に形成された無機粘結剤層と、を有する乾態の無機コーテッドサンドであって、
前記無機粘結剤層が、メタケイ酸塩水和物および粒子状化合物を含み、
当該粒子状化合物は、アスペクト比が３以上１０以下である、無機コーテッドサンドが提供される。
【０００９】
また、本発明によれば、上記の無機コーテッドサンドにより形成された鋳造用鋳型が提供される。
【００１０】
また、本発明によれば、耐火性骨材と、当該耐火性骨材の表面に形成された無機粘結剤層と、を有する乾態の無機コーテッドサンドの製造方法であって、
耐火性骨材、メタケイ酸塩水和物および粒子状化合物を混合し、当該耐火性骨材の表面に無機粘結剤層を形成する工程を含み、
前記粒子状化合物は、アスペクト比が３以上１０以下である、無機コーテッドサンドの製造方法が提供される。
【発明の効果】
（【００１１】以降は省略されています）

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