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公開番号
2025100053
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-03
出願番号
2023217142
出願日
2023-12-22
発明の名称
パッドカバー及び吸収性物品
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類
A61F
13/74 20060101AFI20250626BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】吸収パッドが着脱可能に固定されて使用されるパッドカバーであって、吸収パッドのフィット性及び着用感に優れたパッドカバーを提供すること。
【解決手段】着用者の股間に装着される吸収パッド2と併用され、該吸収パッド2の非肌対向面2bに着脱可能に固定されて使用されるパッドカバー3である。背側部Rにおける着用時に着用者の腰周りに配置される背側ウエスト部RWは、横方向Yに伸縮性を有している。背側ウエスト部RWは、第1シート41と、該第1シート41の肌対向面に部分的に接合された第2シート42とを備えている。第2シート42の肌対向面側に、吸収パッド2を固定可能な第1止着領域33aを有する。第2シート42は、少なくとも第1止着領域33aの配置領域45に、第1シート41の肌対向面に接合されずに該肌対向面から離間可能な非接合部44を有している
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
着用者の股間に装着される吸収パッドと併用され、該吸収パッドの非肌対向面に着脱可能に固定されて使用されるパッドカバーであって、
着用者の前後方向に対応する縦方向及び該縦方向に直交する横方向を有するとともに、着用時に着用者の腹側に配置される腹側部と、着用時に着用者の背側に配置される背側部と、該腹側部と該背側部との間に位置する股下部とを有し、
前記背側部における着用時に着用者の腰周りに配置される背側ウエスト部は、前記横方向に伸縮性を有しており、
前記背側ウエスト部は、第1シートと、該第1シートの肌対向面に部分的に接合された第2シートとを備えており、
前記第2シートの肌対向面側に、前記吸収パッドを固定可能な第1止着領域を有し、
前記第2シートは、少なくとも前記第1止着領域の配置領域に、前記第1シートの肌対向面に接合されずに該肌対向面から離間可能な非接合部を有している、パッドカバー。
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【請求項2】
前記第1シートと前記第2シートの前記非接合部との間にポケットが形成可能になされており、
前記ポケットは、前記横方向の外方に向けて開口している、請求項1に記載のパッドカバー。
【請求項3】
前記第2シートは、平面視において、
前記横方向に延びる第1の辺と、
前記第1の辺の両端部のうち、前記横方向の内方に位置する端部から、前記縦方向の内方に向かって延びる第2の辺と、
前記第1の辺の両端部のうち、前記横方向の外方に位置する端部から、前記縦方向の内方に向かって延びる第3の辺と、
によって囲まれてなる三角形形状を有し、
前記第1の辺及び前記第2の辺は前記第1シートに接合されており、
前記非接合部は前記第3の辺を含む、請求項1又は2に記載のパッドカバー。
【請求項4】
前記第1止着領域は平面視において、前記第3の辺に沿って前記縦方向に延びる外側縁を有する、請求項3に記載のパッドカバー。
【請求項5】
前記第1止着領域は平面視で矩形形状を有し、前記外側縁は該矩形の長辺である、請求項4に記載のパッドカバー。
【請求項6】
前記第1止着領域と前記吸収パッドとの係合強度が0.5N以上5.0N以下である、請求項1ないし5のいずれか一項に記載のパッドカバー。
【請求項7】
前記腹側部の肌対向面側に、前記吸収パッドを固定するための2つの第2止着領域を有する、請求項1ないし6のいずれか一項に記載のパッドカバー。
【請求項8】
前記パッドカバーは、該パッドカバーを前記縦方向に2等分する縦中心線と、該パッドカバーを前記横方向に2等分する横中心線と、2つの前記第1止着領域とを有し、
前記パッドカバーを、前記横中心線を折り線とし、且つ肌対向面どうしが対向するように折り曲げた際に、2つの前記第1止着領域どうしが重なり、且つ2つの前記第2止着領域どうしが重なるように、前記2つの第1止着領域及び2つの前記第2止着領域が配置されており、
前記パッドカバーを、前記縦中心線を折り線とし、且つ肌対向面どうしが対向するように折り曲げた際に、2つの前記第1止着領域と、2つの前記第2止着領域とが重なるように、2つの前記第1止着領域及び2つの前記第2止着領域が配置されており、
前記第1止着領域及び前記第2止着領域は、それぞれ互いに係合可能になっている、請求項7に記載のパッドカバー。
【請求項9】
請求項1ないし8のいずれか一項に記載のパッドカバーと、吸収パッドとを具備する吸収性物品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、組み立て式の吸収性物品に用いられるパッドカバーに関する。また本発明は、前記パッドカバーを備えた組み立て式の吸収性物品に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
使い捨ておむつ等の吸収性物品は、典型的には、尿等の排泄物を吸収保持する吸収パッドとこれを外面側から支持するパッドカバーとを具備するところ、通常の吸収性物品では吸収パッドとパッドカバーとが接合一体化しているのに対し、組み立て式の吸収性物品では両者が接離自在に構成されている(例えば特許文献1及び2)。例えば、吸収性物品の着用者の排泄量が比較的少量である場合において、吸収パッドのみが排泄物で汚れ、パッドカバーは汚れていない場合、通常の非組み立て式の吸収性物品であれば、吸収性物品全体を廃棄せざるを得ず不経済であるが、組み立て式の吸収性物品であれば、汚れた吸収パッドを新品と交換し、パッドカバーは、必要に応じ洗濯した後、再使用することができるため経済的である。また、組み立て式の吸収性物品は、通常の非組み立て式の吸収性物品に比べて、使用後の廃棄物の排出量が少なく環境負荷が比較的低いことから、環境負荷低減への取り組みにマッチしており、今後普及が拡大し得る吸収性物品であるといえる。
【0003】
組み立て式の吸収性物品の改良技術として、着用者の腰周りにおけるフィット性を向上させて、排泄物の漏れ、及び吸収性物品の着用者の腰周りへの過度の食い込みを抑制するために、着用時において着用者の腰周りに配置される部位(以下、「ウエスト部」ともいう。)に伸縮性を付与することが提案されている。
例えば特許文献1には、着用者の胴体下部の周囲に着用されるように適合された外側カバー(パッドカバー)と、吸収性インサートとを備えた組み立て式の吸収性物品が記載されている。前記外側カバーは、ウエスト部に伸縮性を有する前方腰部バンド部分及び後方腰部バンド部分を備えている。
また特許文献2には、補助吸収具を保持するための前方保持部及び後方保持部を備えた吸収性物品(パッドカバーの機能を有している。)が記載されている。前記吸収性物品は、ウエスト部に伸縮可能な弾性部材を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2013-529954号公報
特開2016-096883号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1及び2に記載の吸収性物品においては、着用者の動作によってパッドカバーのウエスト部が伸長した場合に、その伸長に吸収パッドが追従せず、その結果、吸収パッドが適正な着用位置からずれるいわゆる位置ずれが生じたり、吸収パッドと着用者の肌との間に隙間が生じたりして、吸収パッドの着用者の身体に対するフィット性が低下し、排泄物の漏れを誘発するおそれがある。また、伸縮性を有しない吸収パッドがパッドカバーのウエスト部の胴周り方向の伸長を阻害することに起因して、該ウエスト部が着用者の腰周りへ過度に食い込み、それによって、吸収パッドにおける該ウエスト部に重なる部分が着用者の腹部に食い込んで着用者に苦しさを感じさせることがあり、着用感の点でも課題があった。
したがって本発明の課題は、上述の組み立て式の吸収性物品に特有の課題、すなわち吸収パッドのフィット性及び着用感の課題を解決し得るパッドカバーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、着用者の股間に装着される吸収パッドと併用され、該吸収パッドの非肌対向面に着脱可能に固定されて使用されるパッドカバーである。
本発明のパッドカバーの一実施形態では、着用者の前後方向に対応する縦方向及び該縦方向に直交する横方向を有するとともに、着用時に着用者の腹側に配置される腹側部と、着用時に着用者の背側に配置される背側部と、該腹側部と該背側部との間に位置する股下部とを有することが好ましい。
本発明のパッドカバーの一実施形態では、前記背側部における着用時に着用者の腰周りに配置される背側ウエスト部は、前記横方向に伸縮性を有していることが好ましい。
本発明のパッドカバーの一実施形態では、前記背側ウエスト部は、第1シートと、該第1シートの肌対向面に部分的に接合された第2シートとを備えていることが好ましい。
本発明のパッドカバーの一実施形態では、前記第2シートの肌対向面側に、前記吸収パッドを固定可能な第1止着領域を有することが好ましい。
本発明のパッドカバーの一実施形態では、前記第2シートは、少なくとも前記第1止着領域の配置領域に、前記第1シートの肌対向面に接合されずに該肌対向面から離間可能な非接合部を有していることが好ましい。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、吸収パッドが着脱可能に固定されて使用されるパッドカバーであって、吸収パッドのフィット性及び着用感に優れたパッドカバー、具体的には、着用時に吸収パッドの位置ずれ及び吸収パッドと着用者の肌との間の隙間が生じにくく、且つ吸収パッドの肌への食い込みを抑制し得るパッドカバーが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明のパッドカバーの一実施形態の展開且つ伸長状態における肌対向面側を模式的に示す展開平面図である。
図2は、図1に示すパッドカバーの肌対向面に吸収パッドを固定してなるおむつ(吸収性物品)の展開且つ伸長状態における肌対向面側を模式的に示す展開平面図である。
図3は、図2に示すおむつの着用状態を腹側から観察した場合の模式的な斜視図である。
図4は、図1に示すパッドカバーの模式的な分解平面図であり、該パッドカバーにおける複数のシート状部材どうしの連結を解除した状態を示す。
図5は、図1に示すパッドカバーのI-I線断面を模式的に示す断面図である。
図6(a)は、図1に示すパッドカバーの背側ウエスト部の拡大図である。図6(b)は、別の実施形態のパッドカバーの背側ウエスト部の拡大図である。図6(c)は、更に別の実施形態のパッドカバーの背側ウエスト部の拡大図である。
図7は、図1に示すパッドカバーの折りたたみ方を示す平面図であり、図7(a)は第1シートと第2シートとの間に生じたポケットに一対の張り出し部を収容した状態を示す平面図であり、図7(b)は横中心線を折り線として折りたたんだ状態を示す平面図であり、図7(c)は図7(a)に示す状態のパッドカバーを、縦中心線を折り線として折りたたんだ状態を示す平面図である。
図8は、図1に示すパッドカバーに用いられる係合部材どうしが係合している様子を模式的に示す平面図である。
図9は、図2に示すおむつの模式的な分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。なお、複数の図面どうしで互いに同一の部分には、共通の符号を付している。図面は基本的に模式的なものであり、寸法、ある部分と他の部分との寸法比等は、現実のものとは異なる場合がある。
【0010】
図1には、本発明のパッドカバーの一実施形態であるパッドカバー3が示され、図2及び図3には、パッドカバー3と吸収パッド2とから構成されたおむつ1が示されている。おむつ1は、本発明の吸収性物品(組み立て式の吸収性物品)の一実施形態である。
パッドカバー3は、図3に示す如きおむつ1の着用状態において、吸収パッド2をその非肌対向面2b側から支持するシート状部材であり、吸収パッド2が備える後述する吸収体23のような、排泄物を吸収保持し得る部材は具備していない。
(【0011】以降は省略されています)
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