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公開番号2025100864
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2025071359,2020200449
出願日2025-04-23,2020-12-02
発明の名称油脂組成物
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A23D 9/013 20060101AFI20250626BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】露光保存後もゴマ油の香りを有するα-リノレン酸を豊富に含む油脂の提供。
【解決手段】次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)構成脂肪酸の40~70質量%がα-リノレン酸である油脂
(B)ビタミンC脂肪酸エステル
(C)ゴマ油香料、ゴマ油又はこれらの組み合わせ
を含有する油脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)構成脂肪酸の40~70質量%がα-リノレン酸である油脂
(B)ビタミンC脂肪酸エステル
(C)ゴマ油香料、ゴマ油又はこれらの組み合わせ
を含有する油脂組成物。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
成分(B)ビタミンC脂肪酸エステルを0.005~0.2質量%含有する請求項1記載の油脂組成物。
【請求項3】
成分(C)ゴマ油香料を0.01~0.5質量%含有する請求項1又は2記載の油脂組成物。
【請求項4】
成分(C)ゴマ油を20~85質量%含有する請求項1~3のいずれか1項記載の油脂組成物。
【請求項5】
成分(A)油脂を10~99.985質量%含有する請求項1~4のいずれか1項記載の油脂組成物。
【請求項6】
成分(A)油脂中のジアシルグリセロールの含有量が15質量%以上である請求項1~5のいずれか1項記載の油脂組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、油脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
アマニ(亜麻仁)等に豊富に含まれるα-リノレン酸(C18:3、ALA)は、体内に入ると生理活性の高いエイコサペンタエン酸(C20:5)やドコサヘキサエン酸(C22:6)に変換されることが知られ、近年、α-リノレン酸を豊富に含む機能性油脂が種々提案されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
しかしながら、α-リノレン酸を豊富に含む油脂は、非常に酸化安定性が低く、容易に不快臭を発生する。そこで通常、油脂に、トコフェロールやローズマリー抽出物、アスコルビン酸脂肪酸エステル、カテキン、レシチン等の酸化防止剤を含有させて、油脂の風味劣化を防止することが行われている。また、焙煎ゴマ油のような香味油を配合してその風味を良好にすることも行われている。
例えば、特許文献2では、2-メチルピラジンを含む焙煎胡麻油を配合してα-リノレン酸等に起因する不快臭を抑制した油脂組成物、特許文献3では、大豆油やエゴマ油等の臭気を有する油脂に焙煎ゴマ油等の焙煎油を極微量添加し、その焙煎油の風味をさせずに臭気を有する油脂の不快臭を抑制した油脂組成物が提案されている。
【0004】
ゴマ油は、焙煎ゴマ油の香ばしい香りや未焙煎ごま油のやわらかなゴマの香りが特徴である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-138297号公報
特開2019-170301号公報
特許第5439180号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者は、ゴマ油の独特な香りを有し、α-リノレン酸を豊富に含む油脂は、好適な風味と高い機能性を兼ね備えた食用油脂として有用と考えた。しかし、ゴマ油の香りを有するα-リノレン酸を豊富に含む油脂を得るべくゴマ油香料やゴマ油を含有させたところ、特に露光下において、経時的にその香りが減弱するという課題が存在することを見出した。
従って、本発明は、露光保存後もゴマ油の香りを有するα-リノレン酸を豊富に含む油脂を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記課題を解決するため鋭意検討を行ったところ、α-リノレン酸を豊富に含む油脂に、ビタミンC脂肪酸エステルとゴマ油香料及び/又はゴマ油とを組み合わせて含有させれば、露光保存下においてもゴマ油の香りを維持又は増強できることを見出した。
【0008】
すなわち、本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)構成脂肪酸の40~70質量%がα-リノレン酸である油脂
(B)ビタミンC脂肪酸エステル
(C)ゴマ油香料、ゴマ油又はこれらの組み合わせ
を含有する油脂組成物を提供するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、露光保存後もゴマ油の良好な香りを有し、且つα-リノレン酸の高い機能性を備えた油脂組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の油脂組成物は、(A)構成脂肪酸の40~70質量%がα-リノレン酸である油脂を含有する。本明細書において「(A)構成脂肪酸の40~70質量%がα-リノレン酸である油脂」を「成分(A)油脂」ともいう。
油脂組成物中の成分(A)油脂の含有量は、使用性の点から、好ましくは10質量%(以下、単に「%」とする)以上、より好ましくは15%以上であり、また、好ましくは99.985%以下、より好ましくは99.95%以下である。
油脂組成物中の成分(A)油脂の含有量は、好ましくは10~99.985%、より好ましくは15~99.95%である。
(【0011】以降は省略されています)

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