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公開番号
2025097963
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-01
出願番号
2024221983
出願日
2024-12-18
発明の名称
静電荷像現像用トナーの製造方法
出願人
花王株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G03G
9/08 20060101AFI20250624BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】高温高湿下での耐久性に優れた静電荷像現像用トナーの製造方法に関すること。
【解決手段】少なくとも結着樹脂、及びトナー用粉末とシリカを含む混合物を、オープンロール型混練機を用いて溶融混練する工程(1)、及び該工程(1)で得られた混練物を粉砕及び分級し、トナー母粒子を得る工程(2)を含む、静電荷像現像用トナーの製造方法であって、前記結着樹脂が結晶性ポリエステル樹脂Cを含有し、前記トナー母粒子中のシリカの含有量が0.8質量%以上15質量%以下である、静電荷像現像用トナーの製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも結着樹脂、及びトナー用粉末とシリカを含む混合物を、オープンロール型混練機を用いて溶融混練する工程(1)、及び該工程(1)で得られた混練物を粉砕及び分級し、トナー母粒子を得る工程(2)を含む、静電荷像現像用トナーの製造方法であって、前記結着樹脂が結晶性ポリエステル樹脂Cを含有し、前記トナー母粒子中のシリカの含有量が0.8質量%以上15質量%以下である、静電荷像現像用トナーの製造方法。
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
工程(2)において、混練物の粉砕をシリカの存在下で行う、請求項1記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
【請求項3】
トナー用粉末とシリカを含む混合物が、結晶性ポリエステル樹脂C’を含有する混合物をオープンロール型混練機を用いて溶融混練する工程、及び得られた混練物をシリカの存在下で粉砕する工程を含む方法により得られた混合物である、請求項1又は2記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
【請求項4】
トナー用粉末とシリカを含む混合物が、工程(2)の分級時に下限分級により除去された粉末である、請求項1又は2記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
【請求項5】
トナー用粉末とシリカを含む混合物の使用量が、該混合物の含有量が、トナー母粒子中、5質量%以上25質量%以下となる量である、請求項1又は2記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
【請求項6】
シリカのBET比表面積が、10m
2
/g以上350m
2
/g以下である、請求項1又は2記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
【請求項7】
結晶性ポリエステル樹脂Cの含有量が、結着樹脂中、5質量%以上35質量%以下である、請求項1又は2記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
【請求項8】
さらに、工程2で得られたトナー母粒子と外添剤を混合する工程(3)を含む、請求項1又は2記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等において形成される潜像の現像に用いられる静電荷像現像用トナーの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
内添剤の分散性を高める観点から、静電荷像現像用トナー(以下、単に「トナー」ともいう)の製造過程において、分級工程で除去した微粉を利用する方法がある(特許文献1参照)。
【0003】
また、保存性と流動性を両立する観点から、疎水性シリカをトナー粒子中に内添することが検討されている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-99351号公報
特開2008-242302号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
トナーの結着樹脂として結晶性ポリエステル樹脂を用いると、低温定着性に優れる一方で、高温高湿下での耐久性が低下しやすいという課題がある。
【0006】
本発明は、高温高湿下での耐久性に優れた静電荷像現像用トナーの製造方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、少なくとも結着樹脂、及びトナー用粉末とシリカを含む混合物を、オープンロール型混練機を用いて溶融混練する工程(1)、及び該工程(1)で得られた混練物を粉砕及び分級し、トナー母粒子を得る工程(2)を含む、静電荷像現像用トナーの製造方法であって、前記結着樹脂が結晶性ポリエステル樹脂Cを含有し、前記トナー母粒子中のシリカの含有量が0.8質量%以上15質量%以下である、静電荷像現像用トナーの製造方法に関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の方法により、高温高湿下での耐久性に優れた静電荷像現像用トナーが得られる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、結着樹脂として結晶性ポリエステル樹脂を用い、溶融混練法によりトナーを製造する際に、結晶性ポリエステル樹脂を含むトナー用粉末とシリカを含む混合物を結着樹脂とオープンロール型混練機を用いて溶融混練し、所定量のシリカを内添したトナーを得る方法である。本発明の方法により得られたトナーが、高温高湿下での耐久性に優れる理由は定かではないが、以下のように推察される。なお、下記メカニズムは推定であり、これに限定されるものではない。
【0010】
トナーの結着樹脂として結晶性ポリエステル樹脂を用いることで高温高湿下での耐久性が低下するのは、結晶性ポリエステル樹脂が分子骨格的に機械的強度に劣るうえ、疎水性が高く、トナー粒子中での分散性が低いためと推察される。これを改善するために、シリカ等の無機微粒子をトナー中に内添させて、樹脂の分子鎖との間で生じる相互作用(いわゆるフィラー効果)によって機械的強度を向上させることを試みたが、シリカを溶融混練時に添加しても期待した効果は得られなかった。
そこで、本発明者らが鋭意検討した結果、溶融混練時にオープンロール型混練機を用い、あらかじめトナー用粉末とシリカの混合物を結着樹脂と溶融混練してトナー粒子を製造することで、結晶性ポリエステル樹脂を結着樹脂として含有するトナーの製造においても高温高湿下での耐久性が向上することを見出した。これは、混練シェアの大きいオープンロール型混練機を用いるとともに、混練物中で凝集しやすく分散性の低いシリカを、あらかじめトナー用粉末と混合してトナー粒子中に内添することで、混練物中での凝集が抑制され、結晶性ポリエステル樹脂とシリカ双方の分散性を向上させた状態で溶融混練させることが実現し、両者の相互作用を効果的に発現できるためと考えられる。
(【0011】以降は省略されています)
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