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公開番号
2024173490
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023091936
出願日
2023-06-02
発明の名称
吸収性物品
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類
A61F
13/53 20060101AFI20241205BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】着用者の身体に対するフィット性に優れた吸収性物品を提供すること。
【解決手段】
ナプキン1は、中間領域Mにフラップ部6が横方向Yの外方に張り出した膨出部60と、後方括れ部62とを有している。後方領域Rは、縦方向後端に向かって全幅が漸増する後方幅拡大部63と、縦方向後端に向かって全幅が漸減する後方先細り部64とを有している。吸収体4は、後方領域Rに位置する第1後方凹陥部71と、該第1後方凹陥部71よりも後方に位置する第2後方凹陥部72とを含み、前記第1後方凹陥部71及び前記第2後方凹陥部72は、それぞれ、縦方向Xに延びるナプキン1の縦中心線を挟んで両側に一対存在し、第1後方凹陥部71どうしの横方向Yの間隔、及び第2後方凹陥部72どうしの横方向Yの間隔が、縦方向Xの前端から後端に向かうに連れて漸次短くなっている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
着用者の前後方向に対応する縦方向及び該縦方向に直交する横方向を有し、着用時に着用者の排泄部に対向配置される排泄部対向領域を含む中間領域と、該中間領域よりも該縦方向の前方に配される前方領域と、該中間領域よりも該縦方向の後方に配される後方領域とを有する、吸収性物品であって、
体液を吸収保持可能な吸収体を備え、該吸収体の外縁から外方に延出し、前記吸収性物品の輪郭を形成するフラップ部を有しており、
前記中間領域における前記縦方向の両側それぞれに、前記横方向の外方に向かって前記フラップ部が凸状に張り出した膨出部を有し、前記縦方向において該膨出部の先端部が位置する部分が、前記中間領域において前記横方向の長さが最大である中間最大幅部となっており、
前記中間最大幅部より後方に、前記横方向の長さが前後に位置する部分よりも短い後方括れ部を有し、該後方括れ部において前記横方向の長さが最小である最小幅部が、前記中間領域と前記後方領域との境界となっており、
前記後方領域は、縦方向後端に向かって前記横方向の長さが漸増する後方幅拡大部と、該後方幅拡大部よりも縦方向後方に位置し、前記縦方向後端に向かって前記横方向の長さが漸減する後方先細り部とを有しており、
前記吸収体は、肌対向面から非肌対向面に向かって凹陥する凹陥部を有し、該凹陥部は、前記後方幅拡大部に位置する第1後方凹陥部と、該第1後方凹陥部よりも後方に位置する第2後方凹陥部とを含み、前記第1後方凹陥部及び前記第2後方凹陥部は、それぞれ、前記縦方向に延びる前記吸収性物品の縦中心線を挟んで両側に一対存在しており、
一対の前記第1後方凹陥部どうしの前記横方向の間隔及び一対の前記第2後方凹陥部どうしの前記横方向の間隔が、それぞれ、前記縦方向の前端から後端に向かうに連れて漸次短くなっている、吸収性物品。
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【請求項2】
前記吸収性物品は、前記後方幅拡大部と前記後方先細り部との境界に、前記後方領域において前記横方向の長さが最大である後方最大幅部を有しており、
前記第2後方凹陥部が、前記縦方向において前記後方最大幅部よりも後方に位置している、請求項1に記載の吸収性物品。
【請求項3】
一対の前記第1後方凹陥部の後端どうし間の前記横方向の距離が、一対の前記第2後方凹陥部の前端どうし間の前記横方向の距離よりも短い、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
【請求項4】
前記吸収体は、前記後方領域に、該吸収体の前記縦方向後端に向かって該吸収体の全幅が漸減する吸収体先細り部を有し、
前記吸収体の前記縦方向後端と、該吸収体の前記縦方向後端から前記横方向の両外方に延びる前記吸収体先細り部の一対の輪郭線それぞれの前記縦方向前端とを結ぶ、2本の仮想直線のなす角度をθ1とし、一対の前記第2後方凹陥部どうしのなす角度をθ2とした場合に、前記角度θ1と前記角度θ2との差が60°以下である、請求項1ないし3の何れか一項に記載の吸収性物品。
【請求項5】
前記吸収性物品の非肌対向面における前記吸収体と平面視で重なる領域に、該吸収性物品を着用者の着衣に止着する止着部が配されており、
前記止着部は、前記横方向に延びるように、且つ前記縦方向に距離を置いて複数条配されており、
前記吸収体は、前記後方領域に、該吸収体の前記縦方向後端に向かって該吸収体の全幅が漸減する吸収体先細り部を有し、
前記吸収体先細り部の後端寄りに位置する後端止着部の前記横方向の長さが、該吸収体先細り部より前方側に存する他の前記止着部の長さに比べて短く、
前記後端止着部は、前記第2後方凹陥部と平面視で重なっていない、請求項1ないし4の何れか一項に記載の吸収性物品。
【請求項6】
前記中間最大幅部より前方に、前記横方向の長さが前後に位置する部分よりも短い前方括れ部を有し、該前方括れ部において前記横方向の長さが最小である前方最小幅部が、前記中間領域と前記前方領域との境界となっており、
前記前方領域は、前記縦方向前端に向かって前記横方向の長さが漸増する前方幅拡大部と、該前方幅拡大部よりも縦方向前方に位置し、前記縦方向前端に向かって前記横方向の長さが漸減する前方幅縮小部とを有し、該前方幅拡大部と該前方幅縮小部との境界に、前記前方領域において前記横方向の長さが最大である前方最大幅部を有しており、
前記前方最小幅部における前記横方向の両端それぞれと前記縦方向前端とを結ぶ仮想直線それぞれを第1直線とし、前記前方最大幅部における前記横方向の両端どうし間を結ぶ仮想直線を第2直線としたときに、前記第1直線よりも前記横方向の外方に位置する領域は、前記第2直線よりも前方の領域の面積が、該第2直線よりも後方の領域の面積よりも大きい、請求項1ないし5の何れか一項に記載の吸収性物品。
【請求項7】
前記吸収体は、前記中間領域において、合成繊維を含む繊維塊と吸水性繊維とを含有し、複数の該繊維塊同士又は該繊維塊と該吸水性繊維とが交絡している繊維塊含有領域を備えており、
前記繊維塊含有領域は、前記第1後方凹陥部よりも前方に配されている、請求項1ないし6の何れか一項に記載の吸収性物品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は吸収性物品に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
生理用ナプキンに代表される女性用吸収性物品として、経血等の排泄物を吸収保持する吸収体と、該吸収体の外縁よりも外方に延出し、該吸収性物品の輪郭を形成するフラップ部とを備え、肌対向面を形成する表面シート及び吸収体が、非肌対向面に向かって一体的に凹陥してなる凹陥部を有するものが知られている。斯かる凹陥部は、典型的には、吸収性物品の肌対向面に圧搾加工を施すことによって形成され、圧搾部などとも呼ばれており、吸収性物品の肌対向面における排泄液等の移動を制御して漏れを防止する、吸収性物品の着用時における吸収体の適切な変形を誘導してフィット性を高める等の目的で設けられ、その目的に応じた様々な形状のものが提案されている。例えば、特許文献1には、着用者の仙骨付近の皮膚に対する刺激を緩和できる吸収性物品として、縦方向の後方領域に、吸収体の縦方向に沿う両側縁から横方向の外方に大きく延出した一対のヒップフラップを有するとともに、該後方領域の肌対向面に、横方向に離間する一対の後側圧搾部を有するものが記載されている。前記一対の後側圧搾部は、前記ヒップフラップの最大幅の位置よりも縦方向後方に位置し、且つ一方の後側圧搾部と他方の後側圧搾部との横方向における間隔は縦方向の後方に向かって漸増している。
【0003】
特許文献2には、吸収性物品の幅方向中央部であって、少なくとも体液排出部から臀裂部にかけた範囲に肌側に増厚した吸収体の中高部が備えられており、この中高部の両側にそれぞれの略長手方向に延びる左右対の圧搾溝が形成されている吸収性物品が記載されている。特許文献2に記載の吸収性物品は、臀部溝に対するフィット性を向上させ、体液の後漏れを防止するとともに、装着時のヨレを防止し、装着感を向上させることができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-328号公報
特開2018-283号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、着用者の動作に追従して身体、特に臀部に対するフィット性に優れた吸収性物品を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、着用者の前後方向に対応する縦方向及び該縦方向に直交する横方向を有し、着用時に着用者の排泄部に対向配置される排泄部対向領域を含む中間領域と、該中間領域よりも該縦方向の前方に配される前方領域と、該中間領域よりも該縦方向の後方に配される後方領域とを有する、吸収性物品を提供するものである。
前記吸収性物品は、体液を吸収保持可能な吸収体を備え、該吸収体の外縁から外方に延出し、前記吸収性物品の輪郭を形成するフラップ部を有することが好ましい。
前記吸収性物品は、前記中間領域における前記縦方向の両側それぞれに、前記横方向の外方に向かって前記フラップ部が凸状に張り出した膨出部を有し、前記縦方向において該膨出部の先端部が位置する部分が、前記中間領域において前記横方向の長さが最大である中間最大幅部となっていることが好ましい。
前記吸収性物品は、前記中間最大幅部より後方に、前記横方向の長さが前後に位置する部分よりも短い後方括れ部を有し、該後方括れ部において前記横方向の長さが最小である最小幅部が、前記中間領域と前記後方領域との境界となっていることが好ましい。
前記後方領域は、縦方向後端に向かって前記横方向の長さが漸増する後方幅拡大部と、該後方幅拡大部よりも縦方向後方に位置し、前記縦方向後端に向かって前記横方向の長さが漸減する後方先細り部を有していることが好ましい。
前記吸収体は、肌対向面から非肌対向面に向かって凹陥する凹陥部を有し、該凹陥部は、前記後方幅拡大部に位置する第1後方凹陥部と、該第1後方凹陥部よりも後方に位置する第2後方凹陥部とを含み、前記第1後方凹陥部及び前記第2後方凹陥部は、それぞれ、前記縦方向に延びる前記吸収性物品の縦中心線を挟んで両側に一対存在していることが好ましい。
一対の前記第1後方凹陥部どうしの前記横方向の間隔及び一対の前記第2後方凹陥部どうしの前記横方向の間隔が、それぞれ、前記縦方向の前端から後端に向かうに連れて漸次短くなっていることが好ましい。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、着用者の動作に追従して身体、特に臀部に対するフィット性に優れた吸収性物品が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態である生理用ナプキンの肌対向面側を示す模式的な平面図である。
図2は、図1のI-I線に沿う断面(生理用ナプキンの厚み方向且つ横方向に沿う断面)の模式的な断面図である。
図3は、図1のII-II線に沿う断面(生理用ナプキンの厚み方向且つ横方向に沿う断面)の模式的な断面図である。
図4は、図1に示す生理用ナプキンの後方領域の肌対向面側を示す模式的な平面図である。
図5は、図1に示す生理用ナプキンの前方領域の肌対向面側を示す模式的な平面図である。
図6は、図1に示す生理用ナプキンの非肌対向面側を示す模式的な平面図である。
図7(a)、図7(b)及び図7(c)は、ねじれトルク値の測定方法の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の吸収性物品をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1~図6には、本発明の吸収性物品の一実施形態である生理用ナプキン1(以下、「ナプキン1」ともいう。)が示されている。ナプキン1は、着用者の前後方向に対応し、着用者の前側(腹側)から股間部を介して後側(背側)に延びる縦方向Xと、縦方向Xに直交する横方向Yとを有している。
本発明において「縦方向前方」とは、基準となる位置よりも縦方向において前側(着用者の腹側)の位置を指し、「縦方向後方」とは、基準となる位置よりも縦方向において後側(着用者の背側)の位置を意味する。以下、ナプキン1の縦方向Xの最も前側(腹側)の位置を「縦方向Xの前端F1」ともいい、ナプキン1の縦方向Xの最も後側(背側)の位置を「縦方向Xの後端R1」ともいう。
【0010】
本実施形態のナプキン1は、図1に示すように、縦方向Xに長い形状を有している。縦方向Xは、ナプキン1の長手方向に一致する。
本実施形態のナプキン1は、該ナプキン1を横方向Yに二等分して縦方向Xに延びる縦中心線CLを基準として左右対称に形成されている。この縦中心線CLは仮想直線である。
(【0011】以降は省略されています)
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