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公開番号
2024172816
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023090803
出願日
2023-06-01
発明の名称
生理用物品
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人南青山国際特許事務所
主分類
A61F
13/472 20060101AFI20241205BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】本発明は、着用者の陰唇間に挟んで使用される生理用物品であって、フィット性と吸液前後における装着快適性とを高めることが可能な生理用物品に関する。
【解決手段】本発明の一形態に係る生理用物品において、吸収体は、吸水性繊維を主体として含み非吸水性繊維を含むエアレイド層と、非吸水性繊維を主体として含む液透過層と、を含む積層体を有する。積層体は、第1積層部と第2積層部とを有する。第1積層部は、肌側に配置されたエアレイド層である第1エアレイド層と、非肌側に配置されたエアレイド層である第2エアレイド層と、第1及び第2エアレイド層の間に配置された液透過層である第1液透過層と、を有する。第2積層部は、肌側に配置されたエアレイド層である第3エアレイド層と、非肌側に配置されたエアレイド層である第4エアレイド層と、第3及び第4エアレイド層の間に配置された液透過層である第2液透過層と、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
吸収体と、前記吸収体の肌側に配置された表面シートと、前記吸収体の非肌側に配置された裏面シートと、を備え、前記表面シートを凸状に変形させた状態で着用者の陰唇間に挟んで使用される生理用物品であって、
前記吸収体は、
吸水性繊維を主体として含み、かつ、非吸水性繊維を含む複数のエアレイド層と、
非吸水性繊維を主体として含む複数の液透過層と、を含む積層体を有し、
前記積層体は、
第1積層部と、前記第1積層部の非肌側に配置された第2積層部と、を有し、
前記第1積層部は、
肌側に配置された前記エアレイド層である第1エアレイド層と、
非肌側に配置された前記エアレイド層である第2エアレイド層と、
前記第1及び第2エアレイド層の間に配置された前記液透過層である第1液透過層と、を有し、
前記第2積層部は、
肌側に配置された前記エアレイド層である第3エアレイド層と、
非肌側に配置された前記エアレイド層である第4エアレイド層と、
前記第3及び第4エアレイド層の間に配置された前記液透過層である第2液透過層と、を有する
生理用物品。
続きを表示(約 760 文字)
【請求項2】
前記吸収体は、高吸水性材料をさらに有し、
前記高吸水性材料は、前記第1液透過層と前記第2エアレイド層との間、又は前記第2液透過層と前記第4エアレイド層との間、の少なくとも一方に配置される
請求項1に記載の生理用物品。
【請求項3】
前記第1液透過層に含まれる前記非吸水性繊維は、親水化剤を含む
請求項1又は2に記載の生理用物品。
【請求項4】
前記第1液透過層の坪量は、前記第1及び第2エアレイド層各々の坪量よりも低い
請求項1から3のいずれか一項に記載の生理用物品。
【請求項5】
前記積層体に含まれる全ての前記液透過層の坪量の合計は、70g/m
2
以上110g/m
2
以下である
請求項1から4のいずれか一項に記載の生理用物品。
【請求項6】
前記生理用物品の厚みは、3mm以上9mm以下である
請求項5に記載の生理用物品。
【請求項7】
前記複数のエアレイド層各々における非吸収性繊維の含有量は、20質量%以下である
請求項1から6のいずれか一項に記載の生理用物品。
【請求項8】
前記表面シートは、肌側に突出した複数の凸部を有する
請求項1から7のいずれか一項に記載の生理用物品。
【請求項9】
前記表面シートは、非吸水性繊維を主体として含む不織布で構成される
請求項1から8のいずれか一項に記載の生理用物品。
【請求項10】
前記裏面シートの非肌対向面に配置された指挿入部材をさらに備える
請求項1から9のいずれかの一項に記載の生理用物品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、着用者の陰唇間に挟んで使用される生理用物品に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
着用者の陰唇間に挟んで使用される生理用物品が知られている。このような生理用物品は、一般的な生理用ナプキンよりも身体との密着性が高く、タンポンよりも心理的抵抗感を軽減できるという特徴を有する。一方で、このような生理用物品は、デリケートな陰唇間に密着して使用されるため、痛みなどの装着違和感が生じやすかった。
【0003】
そこで、例えば特許文献1には、着用者への異物感を低減させる等の観点から、裏面シート側に配置された体液保管層と、表面シート側に配置され、体液保管層よりも柔軟な陰唇追従層と、を有する吸収体を備えた陰唇間パッドが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-112879号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の陰唇間パッドでは、吸収容量を高めるために体液保管層の坪量を高くすると、吸液後に体液保管層の剛直感が高まり、装着違和感が高まる懸念があった。その一方で、体液保管層の坪量を低くすると、吸収容量が低下することに加えて陰唇間パッドが薄くなり、陰唇間へのフィット性が低下するという懸念があった。
【0006】
本発明は、着用者の陰唇間に挟んで使用される生理用物品であって、フィット性と吸液前後における装着快適性とを高めることが可能な生理用物品に関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一形態に係る生理用物品は、吸収体と、前記吸収体の肌側に配置された表面シートと、前記吸収体の非肌側に配置された裏面シートと、を備え、前記表面シートを凸状に変形させた状態で着用者の陰唇間に挟んで使用される。
前記吸収体は、
吸水性繊維を主体として含み、かつ、非吸水性繊維を含む複数のエアレイド層と、
非吸水性繊維を主体として含む複数の液透過層と、を含む積層体を有する。
前記積層体は、
第1積層部と、
前記第1積層部の非肌側に配置された第2積層部と、を有する。
前記第1積層部は、
肌側に配置された前記エアレイド層である第1エアレイド層と、
非肌側に配置された前記エアレイド層である第2エアレイド層と、
前記第1及び第2エアレイド層の間に配置された前記液透過層である第1液透過層と、を有する。
前記第2積層部は、
肌側に配置された前記エアレイド層である第3エアレイド層と、
非肌側に配置された前記エアレイド層である第4エアレイド層と、
前記第3及び第4エアレイド層の間に配置された前記液透過層である第2液透過層と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る着用者の陰唇間に挟んで使用される生理用物品によれば、フィット性と吸液前後における装着快適性とを高めることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係る生理用物品を示す平面図であり、生理用物品を平坦に広げた平坦形状の構成を示す図である。
図1のII-II線で切断した上記平坦形状の生理用物品の断面図である。
上記生理用物品の、図2と同様の位置における断面を示す図であり、上記生理用物品が横方向中央で屈曲された屈曲形状の構成を示す図である。
本発明の他の実施形態に係る生理用物品の断面図である。
本発明の比較例に係る生理用物品の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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