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公開番号2024158975
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023074663
出願日2023-04-28
発明の名称油性固形化粧料
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A61K 8/29 20060101AFI20241031BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】肌への伸び広がりに優れ、自然な仕上がりを維持しつつ、粉っぽさがなく、つややかな仕上がりが得られる油性固形化粧料を提供する。
【解決手段】次の成分(A)及び(B):
(A)酸化チタン 4~25質量%、
(B)25℃で固形のワックス
を含有し、成分(A)として、
(A1)シリコーン処理(非アミノ酸処理)された、粒子径が0.1μm未満の酸化チタン、
(A2a)アミノ酸処理された、粒子径が0.1μm以上0.5μm未満の酸化チタン、
(A2b)アミノ酸処理された、粒子径が0.5μm以上の酸化チタンを含み、
(A2a)/(A2b)=0.2~3.5である
油性固形化粧料。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(A)及び(B):
(A)酸化チタン 4~25質量%、
(B)25℃で固形のワックス
を含有し、成分(A)として、
(A1)シリコーン処理(非アミノ酸処理)された、粒子径が0.1μm未満の酸化チタン、
(A2a)アミノ酸処理された、粒子径が0.1μm以上0.5μm未満の酸化チタン、
(A2b)アミノ酸処理された、粒子径が0.5μm以上の酸化チタンを含み、
(A2a)/(A2b)=0.2~3.5である
油性固形化粧料。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
成分(A1)の含有量が1~6質量%、成分(A2a)の含有量が2~13質量%、成分(A2b)の含有量が1~12質量%である請求項1記載の油性固形化粧料。
【請求項3】
成分(B)の含有量が3~20質量%である請求項1又は2記載の油性固形化粧料。
【請求項4】
さらに、(C)25℃で液状の油成分を含有する請求項1~3のいずれか1項記載の油性固形化粧料。
【請求項5】
マイクロプラスチックを含有しない、請求項1~4のいずれか1項記載の油性固形化粧料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、油性固形化粧料に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
酸化チタンは隠ぺい性に優れることから、肌色の調整や肌の色調トラブルを隠ぺいする目的で、メーキャップ化粧料に汎用されている。酸化チタンはその粒径や形状によって隠ぺい力や仕上がりが異なり、十分なカバー力と、自然な仕上がりが得られる化粧料が検討されている。
例えば、特許文献1には、酸化チタンを含有してなる油性固形化粧料であって、酸化チタンの90質量%以上が(a1)一次粒子径0.5μm以上の大粒径酸化チタン及び(a2)一次粒子径0.1μm未満の微粒子酸化チタンであることを特徴とする油性固形化粧料が、顔料級酸化チタンの含有量が低くとも充分なカバー効果が得られ、かつ自然な仕上りが得られることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-126956号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の油性固形化粧料は、自然な仕上がりが得られるものの、仕上がりが粉っぽく、伸ばし易さに課題があった。
【0005】
本発明者は、微粒子酸化チタンの表面処理剤と、粒径の異なる酸化チタンのバランスに課題があることを見出し、特定の表面処理及び粒径の酸化チタンを特定の割合で組合わせて用いることにより、肌への伸び広がりに優れ、自然な仕上がりを維持しつつ、粉っぽさがなく、つややかな仕上がりの油性固形化粧料が得られることを見出した。
【0006】
本発明は、次の成分(A)及び(B):
(A)酸化チタン 4~25質量%、
(B)25℃で固形のワックス
を含有し、成分(A)として、
(A1)シリコーン処理(非アミノ酸処理)された、粒子径が0.1μm未満の酸化チタン、
(A2a)アミノ酸処理された、粒子径が0.1以上0.5μm未満の酸化チタン、
(A2b)アミノ酸処理された、粒子径が0.5μm以上の酸化チタンを含み、
(A2a)/(A2b)=0.2~3.5である
油性固形化粧料に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の油性固形化粧料は、肌への伸び広がりに優れ、自然な仕上がりを維持しつつ、粉っぽさがなく、つややかな仕上がりが得られるものである。
ここで、つややかな仕上がりとは、立体感のあることをいう。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の成分(A)の酸化チタンは、
(A1)シリコーン処理(非アミノ酸処理)された、粒子径が0.1μm未満の酸化チタン、
(A2a)アミノ酸処理された、粒子径が0.1μm以上0.5μm未満の酸化チタン、
(A2b)アミノ酸処理された、粒子径が0.5μm以上の酸化チタンを含むものである。
本発明において、粒子径は、画像解析法によって測定することができる。特に、「粒子径」の値は、例えば、走査型電子顕微鏡(SEM)を使用した二次電子検出によって1000倍率で観察された1000個以上の酸化チタン粒子の走査型電子顕微鏡(SEM)写真の画像解析によって得ることができる相当円径である。各酸化チタン粒子の「相当円径」は、画像中の酸化チタン粒子の面積(投影面積)に等しい面積を有する円の直径である。
【0009】
成分(A1)の酸化チタンは、粒子径が0.1μm未満であり、0.01~0.09μmが好ましい。
成分(A1)は、このような酸化チタンをシリコーン処理したものである。例えば、ジメチコン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、環状シリコーン、片末端又は両末端トリアルコキシ基変性オルガノポリシロキサン、架橋型シリコーン、シリコーン樹脂、アクリル変性シリコーン等のシリコーン系化合物を用い、通常の方法により、表面処理されたものであり、少なくともシリコーン処理された粉体であれば良く、シリコーン系化合物以外の化合物が併せて表面処理されていても良い。
シリコーン処理された粉体は、シリコーン系化合物と、アミノ酸以外の疎水性の非シリコーン化合物を併用して処理されていても良い。疎水性の非シリコーン化合物処理としては、例えば、アルキル処理、アルキルシラン処理、金属石鹸処理、水溶性高分子処理、レシチン処理、有機チタネート処理、ポリオール処理、アクリル樹脂処理、メタクリ樹脂処理、ウレタン樹脂処理等の表面処理が挙げられ、1種又は2種以上を併用することができる。なお、シリコーン処理粉体は、疎水性の非シリコーン化合物処理されていない粉体が好ましく、シリコーン系化合物のみで処理されているシリコーン処理粉体が好ましい。
シリコーン処理としては、ジメチコン処理が好ましい。
【0010】
成分(A1)の含有量は、肌への伸び広がりに優れ、自然な仕上がりを維持しつつ、粉っぽさを抑制する観点から、全組成中に1~6質量%であるのが好ましく、1.5~5質量%がより好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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