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公開番号2024145931
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023058544
出願日2023-03-31
発明の名称吸収性物品
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類A61F 13/476 20060101AFI20241004BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】効率的且つ効果的に冷感を知覚させることができる吸収性物品を提供すること。
【解決手段】吸収体と、該吸収体よりも着用者の肌対向面側に位置する表面シートと、該吸収体よりも着用者の非肌対向面側に位置する裏面シートとを備え、着用者の前後方向に対応する縦方向及びこれに直交する横方向を有する吸収性物品である。前記吸収体の外縁から外方に延出し前記吸収性物品の輪郭を形成するフラップ部を有し、少なくとも該フラップ部における肌対向面を形成する周辺不織布を有しており、前記周辺不織布は、前記表面シートと重なる重なり領域を有し、該重なり領域がポリエチレン樹脂を含み且つ体積充填率が3.5%以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
吸収体と、該吸収体よりも着用者の肌対向面側に位置する表面シートと、該吸収体よりも着用者の非肌対向面側に位置する裏面シートとを備え、着用者の前後方向に対応する縦方向及びこれに直交する横方向を有する吸収性物品であって、
前記吸収体の外縁から外方に延出し前記吸収性物品の輪郭を形成するフラップ部を有し、少なくとも該フラップ部における肌対向面を形成する周辺不織布を有しており、
前記周辺不織布は、前記表面シートと重なる重なり領域を有し、該重なり領域がポリエチレン樹脂を含み且つ体積充填率が3.5%以上である、吸収性物品。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記周辺不織布は、前記吸収体の外縁よりも内方に位置する中央延在部を有し、該中央延在部が前記重なり領域を形成している、請求項1に記載の吸収性物品。
【請求項3】
前記周辺不織布は、前記重なり領域における体積充填率が、前記表面シートの体積充填率よりも1%以上高い、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
【請求項4】
前記周辺不織布は、前記重なり領域における接触冷感q
max
が、前記表面シートの接触冷感q
max
よりも0.05W/m

以上高い、請求項1~3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項5】
前記フラップ部は、前記吸収性物品の前記横方向の両側部に沿ったサイドフラップ部を有しており、
前記サイドフラップ部の肌対向面を形成する前記周辺不織布が、前記重なり領域を有している、請求項1~4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項6】
前記裏面シートは、透湿性シートにより形成されており、
前記フラップ部において前記周辺不織布と前記裏面シートとが直接一体化されている、請求項5に記載の吸収性物品。
【請求項7】
前記周辺不織布は、少なくとも前記重なり領域において、平均繊維径が3.3dtex以下である短繊維を含んでいる、請求項1~6のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項8】
前記周辺不織布は、前記重なり領域の接触冷感q
max
が0.1W/m

以上である、請求項1~7のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項9】
前記周辺不織布の肌対向面に、該周辺不織布と前記表面シートとを接合する線状エンボス部が形成されており、該線状エンボス部が蛇行しながら前記縦方向に延びている、請求項1~8のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項10】
前記重なり領域が、ナイロンとポリエチレン樹脂とを含む繊維によって構成されている、請求項1~9のいずれか一項に記載の吸収性物品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸収性物品に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
清涼感や冷感を知覚させることができる構成を具備させる観点から、繊維の物性や物品の構成について種々の検討がされている。例えば特許文献1には、20℃から30℃における繊維軸方向の熱伝導率が5W/mK以上の有機高分子繊維を少なくとも1種類含み、20℃から30℃における厚み方向の熱伝導率が0.08W/mK以上で、接触冷温感が0.13W/cm

以上である、布帛が開示されている。
【0003】
特許文献2には、吸収体の横方向両側部から外側に延出するサイドフラップに冷感剤が塗布された吸収性物品が開示されている。
【0004】
特許文献3には、鞘部ポリマーがポリアミド、芯部ポリマーがポリエーテルエステルアミド共重合体で構成され、無機粒子を繊維全体で0.1~5重量%含有する繊維及びこれを用いた布帛が開示されている。
【0005】
また特許文献4には、鞘層がポリエチレンで、芯層がナイロン又はポリエステルである複合繊維の糸を編立てたニット生地が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2010-236130号公報
特開2016-120208号公報
特開2016-204784号公報
実用新案登録第3226090号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
生理用ナプキン等の体液の吸収に用いられる吸収性物品は、複数の不織布を含んで構成されることが一般的である。このような吸収性物品が使用前又は着用時に肌に触れると、着用者に温感を知覚させ、使用時の蒸れ等の不快感を想起させることがある。斯かる不快感を低減する観点から、吸収性物品に、冷感を知覚させることが可能な構成を具備させることは有効である。しかしながら特許文献1、3及び4には、吸収性物品に関し、効率的且つ効果的に冷感を知覚させる点について特段の検討はなされていなかった。また、特許文献2の技術は、効率的且つ効果的に冷感を知覚させる点に改善の余地があった。
【0008】
したがって、本発明は、効率的且つ効果的に冷感を知覚させることができる吸収性物品に関する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、吸収体と、該吸収体よりも着用者の肌対向面側に位置する表面シートと、該吸収体よりも着用者の非肌対向面側に位置する裏面シートとを備え、着用者の前後方向に対応する縦方向及びこれに直交する横方向を有する吸収性物品に関する。
一実施形態において、前記吸収性物品は、前記吸収体の外縁から外方に延出し該吸収性物品の輪郭を形成するフラップ部を有し、少なくとも該フラップ部における肌対向面を形成する周辺不織布を有していることが好ましい。
一実施形態において、前記周辺不織布は、前記表面シートと重なる重なり領域を有し、該重なり領域がポリエチレン樹脂を含み且つ体積充填率が3.5%以上であることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の吸収性物品によれば、肌に触れたときの冷感を効率的且つ効果的に知覚させることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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