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公開番号2025003275
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2024005882
出願日2024-01-18
発明の名称流体密封容器
出願人花王株式会社
代理人個人
主分類A61F 7/10 20060101AFI20241226BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】低温における炭酸ガス透過性を保ちつつ、低温での身体への追従性および低温における耐久性がいずれも優れた、炭酸ガス含有冷水を内封して身体の冷却具として用いることが可能な流体密封容器を提供する。
【解決手段】熱可塑性エラストマーまたは熱可塑性樹脂により構成されているフィルムにより形成された本体部と、この本体部に接続された、開閉可能に構成されてこの本体部を密閉可能な注入口部と、を備え、この本体部を形成しているフィルムは、非透水性であり、ガラス転移点が0℃未満であり、JIS K 7126-2の附属書Bに準じて10℃の条件で測定される炭酸ガス透過度が5L/(m2・24hr・atm)以上であり、さらに、JIS K 7161-1に準じて10℃の条件で測定される引張強度が8N/10mm以上である流体密封容器により、前記課題を解決する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
熱可塑性エラストマーまたは熱可塑性樹脂により構成されているフィルムで形成された本体部と、前記本体部に接続された、開閉可能に構成されて前記本体部を密閉可能な注入口部と、を備え、
前記本体部を形成している前記フィルムは、非透水性であり、ガラス転移点が0℃未満であり、JIS K 7126-2の附属書Bに準じて10℃の条件で測定される炭酸ガス透過度が5L/(m
2
・24hr・atm)以上であり、さらに、JIS K 7161-1に準じて10℃の条件で測定される引張強度が8N/10mm以上である、
流体密封容器。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記本体部を形成している前記フィルムが、熱可塑性ポリウレタンエラストマーにより構成されているフィルムである、請求項1に記載の流体密封容器。
【請求項3】
前記熱可塑性ポリウレタンエラストマーにより構成されている前記フィルムは、デュロメーターのタイプAでJIS K 6253に準じて測定されるゴム硬度が50以上85以下である、請求項2に記載の流体密封容器。
【請求項4】
前記熱可塑性ポリウレタンエラストマーが、エーテル系の熱可塑性ポリウレタンエラストマーである、請求項2または3に記載の流体密封容器。
【請求項5】
前記本体部を形成している前記フィルムは、JIS K 7161-1に準じて10℃の条件で測定される0.98Nの荷重をかけた際の伸長率が2%以上である、請求項1~3のいずれか1項に記載の流体密封容器。
【請求項6】
前記本体部を形成している前記フィルムは、JIS K 7161-1に準じて10℃の条件で測定される100%伸長させた後の永久歪みが20%以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の流体密封容器。
【請求項7】
前記本体部を形成している前記フィルムは、融点が120℃以上150℃以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の流体密封容器。
【請求項8】
前記本体部を形成している前記フィルムは、総厚さが50μm以上250μm未満である、請求項1~3のいずれか1項に記載の流体密封容器。
【請求項9】
請求項1~3のいずれか1項に記載の流体密封容器に、温度が15℃以下であり且つ炭酸ガス濃度が300ppm以上である炭酸ガス含有冷水が内封された、冷却具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、炭酸ガス含有冷水を内封して身体の冷却具として用いることが可能な流体密封容器に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、身体各部を冷却するための製品が広く使用されている。このような製品としては、例えば、冷却ジェルシートや、冷却剤や水などを密封包装した冷却具などが知られている。さらに、水などとともにあるいは水などに代えて二酸化炭素(炭酸ガス、ドライアイス等)を充填可能な冷却具なども知られている。
【0003】
例えば特許文献1には、ドライアイスを充填可能で、一の面は、炭酸ガスが通過可能な多数の小孔を備え、他の面は、炭酸ガスが通過することができない断熱材で形成されていることを特徴とする冷却袋が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-023274号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、冷却具により身体各部を冷却する際に、素早く低温(15℃以下)となるようにすると、その部分の血流が悪くなって、疲れやむくみの改善効果などが十分に得られない場合がある。また、その冷却効果が局所的となり易い。よって、この冷却と同時に炭酸ガスを透過、浸透させて、冷却作用とともに炭酸ガスの作用(血行維持または促進作用)が発揮されるのが望ましい。しかしながら、炭酸ガス含有冷水を内封して冷却具として用いる場合において、その容器は、低温における炭酸ガス透過性を維持しようとすると、低温での身体への追従性(フィット感)と耐久性(破れまたは割れが発生し難い性質)とを両立させることが難しいという課題がある。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、低温における炭酸ガス透過性を保ちつつ、低温での身体への追従性および低温における耐久性がいずれも優れた、炭酸ガス含有冷水を内封して身体の冷却具として用いることが可能な流体密封容器に関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、熱可塑性エラストマーまたは熱可塑性樹脂により構成されているフィルムで形成された本体部と、この本体部に接続された、開閉可能に構成されてこの本体部を密閉可能な注入口部と、を備え、この本体部を形成しているフィルムは、非透水性であり、ガラス転移点が0℃未満であり、JIS K 7126-2の附属書Bに準じて10℃の条件で測定される炭酸ガス透過度が5L/(m
2
・24hr・atm)以上であり、さらに、JIS K 7161-1に準じて10℃の条件で測定される引張強度が8N/10mm以上である流体密封容器に関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、低温における炭酸ガス透過性を保ちつつ、低温での身体への追従性および低温における耐久性がいずれも優れた、15℃以下の炭酸ガス含有冷水を内封して身体の冷却具として用いることが可能な流体密封容器を提供することができる。そして、この流体密封容器に15℃以下の炭酸ガス含有冷水を内封して冷却具とすることにより、当接している部分のフィット感や血行を低下させることなく冷却および疲れ等の改善を行うことができ、その冷却効果が身体の広範囲で得られ易く、且つその使用時等における破れまたは割れが発生し難い冷却具となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態に係る流体密封容器の斜視図である。
本実施形態に係る流体密封容器に炭酸ガス含有冷水が内封されて得られた冷却具を示す正面図である。
本実施形態に係る流体密封容器に炭酸ガス含有冷水が内封されて得られた冷却具を足に掛けて用いた例の模式図である。
図2の冷却具を首に掛けて用いた例の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。また、一部の図面については、便宜上、符号を付していない(省略している)箇所がある。さらに、図面に示された各部材の寸法比率等は、発明の理解を容易にするために、実際の寸法比率等とは異なる場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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