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公開番号
2024176116
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2023094378
出願日
2023-06-07
発明の名称
吸収性物品
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類
A61F
13/533 20060101AFI20241212BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】フィット性に優れ且つ使用中に壊れにくい吸収性コアを備えた吸収性物品を提供すること。
【解決手段】吸収性物品1が備える吸収性コア5は、少なくとも股下部Cに、吸収性コア5を厚み方向に貫通し縦方向Xに延びる開口部6を有する。開口部6に、吸収性コア5の肌対向面に接する肌側シート7Aと吸収性コア5の非肌対向面に接する非肌側シート7Bとの接合領域8と、両シート7A,7Bどうしが接合されていない非接合領域9とが存在する。非接合領域9は、開口部6の縦方向前端6a側に位置する前側非接合領域9Aと、開口部6の縦方向後端6b側に位置する後側非接合領域9Bとを含む。前側非接合領域9Aは、後側非接合領域9Bに比べて面積が小さい。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
着用者の前後方向に対応する縦方向とこれに直交する横方向とを有するとともに、着用時に着用者の腹側に配される腹側部と、着用者の背側に配される背側部と、該腹側部と該背側部との間に位置する股下部とを有し、
体液を吸収保持する吸収性コアと、該吸収性コアに沿って前記縦方向に延在し、着用時に着用者の脚周りに沿って配置される部分を有する縦方向伸縮部とを備える、吸収性物品であって、
前記吸収性コアは、少なくとも前記股下部に、該吸収性コアを厚み方向に貫通し前記縦方向に延びる開口部を有し、
前記開口部に、前記吸収性コアの肌対向面に接する肌側シートと該吸収性コアの非肌対向面に接する非肌側シートとの接合領域と、両シートどうしが接合されていない非接合領域とが存在し、
前記非接合領域は、前記開口部の縦方向前端側に位置する前側非接合領域と、該開口部の縦方向後端側に位置する後側非接合領域とを含み、
前記前側非接合領域は、前記後側非接合領域に比べて面積が小さい、吸収性物品。
続きを表示(約 970 文字)
【請求項2】
前記開口部は、縦方向長さが横方向長さに比べて長い、請求項1に記載の吸収性物品。
【請求項3】
前記吸収性物品の展開且つ最大伸長状態において、前記開口部の横方向長さが20mm以下である、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
【請求項4】
前記吸収性物品の展開且つ最大伸長状態において、前記開口部の縦方向長さは、前記吸収性コアの縦方向長さの2/3以下である、請求項1~3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項5】
前記吸収性物品の展開且つ最大伸長状態において、前記開口部の全面積に対する、前記前側非接合領域及び前記後側非接合領域それぞれの面積の割合が3%以上である、請求項1~4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項6】
前記吸収性物品の展開且つ最大伸長状態において、前記接合領域の縦方向長さは、前記非接合領域の縦方向長さの1.5倍以上である、請求項1~5のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項7】
前記吸収性物品の展開且つ最大伸長状態において、該吸収性物品を前記縦方向に二等分して前記横方向に延びる仮想直線を引いた場合、該仮想直線から前記接合領域の縦方向後端までの縦方向長さは、該仮想直線から該接合領域の縦方向前端までの縦方向長さの80%以下である、請求項1~6のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項8】
前記吸収性物品の展開且つ最大伸長状態において、前記開口部と前記縦方向伸縮部との前記縦方向における重なり部の縦方向長さは、該縦方向伸縮部の伸縮領域の縦方向長さの50%以上である、請求項1~7のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項9】
前記吸収性物品の展開且つ最大伸長状態において、前記非接合領域は、前記縦方向伸縮部の伸縮領域と重なるか、又は該伸縮領域よりも前記縦方向の内方且つ前記横方向の内方に位置する、請求項1~8のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項10】
前記開口部は、前記吸収性物品を前記横方向に二等分して前記縦方向に延びる仮想直線に重ねて配置されている、請求項1~9のいずれか一項に記載の吸収性物品。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、尿等の体液を吸収保持する吸収性コアを備える吸収性物品に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
使い捨ておむつ等の吸収性物品においては従来、着用者の身体に対するフィット性の向上、液透過性ないし液拡散性の制御による防漏性の向上等を目的として、吸収性コアに、該吸収性コアを厚み方向に貫通する開口部を設ける場合がある。例えば特許文献1及び2には、吸収性物品が備える吸収性コアに、縦方向(着用者の前後方向に対応する方向)に延びる開口部(特許文献1では非積繊部、特許文献2ではチャンネル)を横方向(該縦方向と直交する方向)に複数間欠配置することが記載されている。一方、吸収性コアにこのような開口部を設けると、吸収性コアの湿潤状態における保形性が低下し、吸収性コアを構成する吸収性材料(吸水性繊維、吸水性ポリマー等)が体液を吸収して膨潤した場合に、主に開口部の周辺部において吸収性コアが壊れて形状が崩れ、開口部によって吸収性コアが複数の領域に分断されてしまう等の不都合が生じるおそれがある。そこで、特許文献1及び2に記載の吸収性物品では、吸収性コアを挟んでその厚み方向の両側に配置された2枚のシートどうしを、該吸収性コアに設けられた開口部にて接合することで、吸収性コアの湿潤状態における保形性を高めて、開口部に起因する吸収性コアの壊れの防止を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-112404号公報
特表2014-515981号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述したように、開口部に起因する吸収性コアの壊れを防止するためには、吸収性コアを挟んでその厚み方向の両側に配置された2枚のシートどうしを該開口部にて接合することが有効ではあるが、本発明者が種々検討した結果、該2枚のシートどうしの開口部における接合方法次第では、吸収性物品の着用者の身体に対する吸収性コアのフィット性が低下することが判明した。開口部が設けられた吸収性コアにおいてフィット性と壊れ防止とを両立させる技術は未だ提供されていない。
【0005】
本発明の課題は、フィット性に優れ且つ使用中に壊れにくい吸収性コアを備えた吸収性物品を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、着用者の前後方向に対応する縦方向とこれに直交する横方向とを有するとともに、着用時に着用者の腹側に配される腹側部と、着用者の背側に配される背側部と、該腹側部と該背側部との間に位置する股下部とを有し、
体液を吸収保持する吸収性コアと、該吸収性コアに沿って前記縦方向に延在し、着用時に着用者の脚周りに沿って配置される部分を有する縦方向伸縮部とを備える、吸収性物品である。
本発明の吸収性物品の一実施形態では、前記吸収性コアは、少なくとも前記股下部に、該吸収性コアを厚み方向に貫通し前記縦方向に延びる開口部を有している。
本発明の吸収性物品の一実施形態では、前記開口部に、前記吸収性コアの肌対向面に接する肌側シートと該吸収性コアの非肌対向面に接する非肌側シートとの接合領域と、両シートどうしが接合されていない非接合領域とが存在している。
本発明の吸収性物品の一実施形態では、前記非接合領域は、前記開口部の縦方向前端側に位置する前側非接合領域と、該開口部の縦方向後端側に位置する後側非接合領域とを含む。
本発明の吸収性物品の一実施形態では、前記前側非接合領域は、前記後側非接合領域に比べて面積が小さい。
本発明の他の特徴、効果及び実施形態は、以下に説明される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、フィット性に優れ且つ使用中に壊れにくい吸収性コアを備えた吸収性物品が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつの展開且つ最大伸長状態における肌対向面側の展開平面図である。
図2は、図1に示すおむつのI-I線に沿う断面図である。
図3は、図1に示すおむつのII-II線に沿う断面図である。
図4は、図1に示すおむつの着用状態における吸収性コアの状態を模式的に示す図であり、該吸収性コアにおける開口部と縦方向において同位置にある領域の縦方向に沿う断面図である。
図5は、本発明の吸収性物品の他の実施形態であるパンツ型使い捨ておむつの展開且つ最大伸長状態における肌対向面側の展開平面図である。
図6は、図5に示すおむつのIII-III線に沿う断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。なお、複数の図面どうしで互いに同一の部分には、共通の符号を付している。図面は基本的に模式的なものであり、寸法、ある部分と他の部分との寸法比などは、現実のものとは異なる場合がある。
【0010】
図1~3には、本発明の吸収性物品の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつ1が示されている。おむつ1は、着用者の前後方向に対応する縦方向Xとこれに直交する横方向Yとを有するとともに、着用時に着用者の腹側に配される腹側部Aと、着用者の背側に配される背側部Bと、腹側部Aと背側部Bとの間に位置する股下部Cとを有している。縦方向Xは、腹側部Aから股下部Cを介して背側部Bに延びる方向である。
また、おむつ1は、体液を吸収保持する吸収性コア5と、吸収性コア5に沿って縦方向Xに延在し、着用時に着用者の脚周りに沿って配置される部分を有する縦方向伸縮部として、防漏カフ10(第1の縦方向伸縮部)及びレッグカフ13(第2の縦方向伸縮部)とを備える。
(【0011】以降は省略されています)
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