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公開番号
2024172829
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023090827
出願日
2023-06-01
発明の名称
固形状組成物
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人アルガ特許事務所
主分類
A23L
5/00 20160101AFI20241205BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】高湿度環境における粉末安定性、溶解性、及び打錠性に優れた固形状組成物を提供すること。
【解決手段】セルロース誘導体を0.2~9.5質量%含み、中間点ガラス転移温度(Tmg)が30~50℃であり、かつ当該ガラス転移温度における比熱容量差(ΔCp)が0.3~0.7である、固形状組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
セルロース誘導体を0.2~9.5質量%含み、
中間点ガラス転移温度(Tmg)が30~50℃であり、かつ
当該ガラス転移温度における比熱容量差(ΔCp)が0.3~0.7である、
固形状組成物。
続きを表示(約 140 文字)
【請求項2】
当該固形状組成物が、植物抽出物含有固形状組成物である、請求項1記載の固形状組成物。
【請求項3】
セルロース誘導体が、ヒドロキシアルキルアルキルセルロース及びアルキルセルロースから選択される1以上である、請求項1又は2記載の固形状組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、固形状組成物に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
昨今、生理機能を有する様々な素材が提案され、こうした生理機能を手軽に無理なく長期間継続して摂取可能な形態の一つに固形状組成物がある。固形状組成物には、そのまま摂取する形態や、水に溶解してインスタント飲料として摂取する形態もある。しかし、固形状組成物は、高湿度環境下で物性が経時的に変化し、固結を生じて保存安定性が低下したり、水への溶解性が低下することが多い。とりわけ、植物抽出物を含有する粉末組成物は、高湿度環境における粉末安定性が低いため、固結や潮解を生じやすくなる。
【0003】
固形状組成物の保存安定性を向上させる技術として、例えば、固形状組成物を油脂コーティングすることが知られている(特許文献1)。また、固形状組成物にデキストリン類を含有させることで、保存安定性を向上できることも報告されている(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-84157号公報
【非特許文献】
【0005】
S. Fongin et al.,Journal of Food Engineering,247(2019),p.95-103
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、固形状組成物を油脂コーティングすると、水への溶解性が大幅に低下してしまう。また、固形状組成物にデキストリン類を含有させると、打錠性が低下して打錠時や流通時に欠けを生ずることがある。このように、上記した従来技術により製造された固形状組成物は、高湿度環境下での安定性に優れるものの、水への溶解性や打錠性に劣るため、インスタント飲料や錠剤といった幅広い用途に適用することが困難である。
本発明の課題は、高湿度環境における安定性、水への溶解性及び打錠性に優れる固形状組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記課題に鑑み検討した結果、固形状組成物にセルロース誘導体を特定量含有させたうえで、固形状組成物の中間点ガラス転移温度(Tmg)及び当該ガラス転移温度における比熱容量差(ΔCp)を特定範囲内に制御することで、高湿度環境における安定性、水への溶解性及び打錠性に優れた固形状組成物が得られることを見出した。
【0008】
すなわち、本発明は、次の〔1〕~〔3〕を提供するものである。
〔1〕セルロース誘導体を0.2~9.5質量%含み、
中間点ガラス転移温度(Tmg)が30~50℃であり、かつ
当該ガラス転移温度における比熱容量差(ΔCp)が0.3~0.7J/(g・℃)である、
固形状組成物。
〔2〕当該固形状組成物が、植物抽出物含有固形状組成物である、前記〔1〕記載の固形状組成物。
〔3〕セルロース誘導体が、ヒドロキシアルキルアルキルセルロース及びアルキルセルロースから選択される1以上である、前記〔1〕又は〔2〕記載の固形状組成物。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、高湿度環境における安定性、水への溶解性及び打錠性に優れる固形状組成物を提供することができる。したがって、本発明の方法により製造された固形状組成物は、インスタント飲料や錠剤といった幅広い用途に適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明に係る中間点ガラス転移温度(Tmg)及び比熱容量差(ΔCp)について説明する図である。
実施例1~8及び比較例2で得られた固形状組成物について、示差走査熱量測定した結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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