TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025009131
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2023111920
出願日
2023-07-07
発明の名称
水硬性組成物
出願人
花王株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C04B
28/02 20060101AFI20250110BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】表面水率の高い細骨材を用いても、水硬性組成物の調製から例えば20時間の硬化反応に伴う積算水和発熱量が大きくなる水硬性組成物、及びその製造方法、並びにその水硬性組成物を用いた湿式吹付工法を提供する。
【解決手段】(A)セメント、(B)表面水率が0.1%以上10%以下の細骨材、(C)重量平均分子量が200,000以上1,000,000未満のポリアルキレンオキサイド、及び(D)水を含有する、水硬性組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)セメント(以下、(A)成分という)、(B)表面水率が0.1%以上10%以下の細骨材(以下、(B)成分という)、(C)重量平均分子量が200,000以上1,000,000未満のポリアルキレンオキサイド(以下、(C)成分という)、及び(D)水(以下、(D)成分という)を含有する、水硬性組成物。
続きを表示(約 810 文字)
【請求項2】
(A)成分の含有量と(B)成分の含有量との質量比(B)/(A)が、2以上6以下である、請求項1に記載の水硬性組成物。
【請求項3】
(A)成分の含有量と(D)成分の含有量との質量比(D)/(A)が、0.4以上0.8以下である、請求項1又は2に記載の水硬性組成物。
【請求項4】
(C)成分の含有量が、(A)成分100質量部に対して0.05質量部以上2質量部以下である、請求項1~3の何れか1項に記載の水硬性組成物。
【請求項5】
急結剤の含有量が、(A)成分100質量部に対して1質量部以下である、請求項1~4の何れか1項に記載の水硬性組成物。
【請求項6】
湿式吹付用である、請求項1~5の何れか1項に記載の水硬性組成物。
【請求項7】
(A)セメント(以下、(A)成分という)と、(B)表面水率が0.1%以上1%以下の細骨材(以下、(B)成分という)と、(C)重量平均分子量が200,000以上1,000,000未満のポリアルキレンオキサイド(以下、(C)成分という)と、(D)水(以下、(D)成分という)とを混合する、水硬性組成物の製造方法。
【請求項8】
(B)成分に(C)成分を添加し、(A)成分を加え混合した後、該混合物に(D)成分を添加して混合する、請求項7に記載の水硬性組成物の製造方法。
【請求項9】
(A)セメント(以下、(A)成分という)と、(B)表面水率が0.1%以上1%以下の細骨材(以下、(B)成分という)と、(C)重量平均分子量が200,000以上1,000,000未満のポリアルキレンオキサイド(以下、(C)成分という)と、(D)水(以下、(D)成分という)とを混合して水硬性組成物を製造し、前記水硬性組成物を対象物に吹き付ける、湿式吹付工法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、水硬性組成物、及びその製造方法、並びにその水硬性組成物を用いた湿式吹付工法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
コンクリートは人類の発展に欠くことのできないことのできない建設資材であり、中でもセメントコンクリートは、主にセメント、水、細骨材、粗骨材を混合し成形、硬化させることによって製造される。
細骨材としては、JIS A0203-2014中の番号2311で規定される、川砂、陸砂、山砂、海砂、石灰砂および珪砂に代表される天然骨材と、これらの砕砂、高炉スラグ細骨材、フェロニッケルスラグ細骨材、軽量細骨材及び再生細骨材等の人工骨材が挙げられる。
細骨材の多くは、火山活動や産業副産物で生じたシリカを主成分とする無機物であり、産生の過程で高温にさらされるため、水和水の蒸発、脱水、有機物の燃焼等により、多孔質である。
【0003】
そのためコンクリート産業においても、細骨材は内部に空気や水蒸気を含んだ状態で用いられることが多いが、内部に空気を含んだまま使用すると、水を加えてスラリーとした際に、断続的に細骨材に水が取り込まれ、ワーカビリティーが悪化したり、硬化の過程で乾燥によるひび割れが発生したりするため、事前に細骨材内部に水を含ませた状態、特に、細骨材内部は水で満たされながら表面に水がブリードしていない状態である、表面乾燥飽水状態で使用されることが多い。
風雨や乾燥による影響を絶えず受ける施工現場においては、表面乾燥飽水状態の細骨材を準備することは困難であり、また、コンクリート中の水量はコンクリートに求められる主要な性能の一つである強度に大きく影響することからも、乾燥状態または湿潤状態の細骨材を用い、水分量を測定した後に、配合調整によってフレッシュコンクリート中の水分量を一定に制御している。
細骨材の表面水量測定は、JIS A 1111に規定される方法で実施され、算出された表面水率に基づいてコンクリートの配合修正がなされるが、特に風雨や乾燥による影響が大きい施工現場では、表面水率の変動が大きいため配合修正が煩雑となり、フレッシュコンクリートの水量を直接測定する試みがなされている。
【0004】
またトンネル工事や法面保護工事等露出した地山の崩落を防止するために、水硬性組成物を用いた吹付工法が行われている。この工法のうち、湿式吹付工法と呼ばれるものは、通常、掘削工事現場に設置した、セメント、骨材、及び水の計量混合プラントで水硬性組成物を調製し、それをアジテータ車で運搬・吹付け機に移送し、吹付け機から水硬性組成物を地山面に所定の厚みになるまで吹き付ける工法である。
【0005】
特許文献1には、送信アンテナと受信アンテナとを試料を挟んで対向して配し、前記送信アンテナからマイクロ波を放射するとともに、試料を通過したマイクロ波を受信アンテナによって受信して測定される試料によるマイクロ波の減衰量をもとに、試料に含まれる水分量を算出する方法において、前記試料はフレッシュコンクリートであり、このフレッシュコンクリート中の空気量、骨材の吸水率及び塩化物の濃度並びにフレッシュコンクリートの温度のいずれか一つまたは複数を考慮して、単位水量を算出することを特徴とするフレッシュコンクリートの単位水量測定方法が開示されている。
【0006】
特許文献2には、フレッシュコンクリート又はフレッシュモルタルの単位水量を測定する方法であって、フレッシュコンクリート又はフレッシュモルタルに電磁波を発信するとともに水分で反射した電磁波を受信する水分計を用い、現場において、打設するフレッシュコンクリート又はフレッシュモルタルが流通する開放空間に前記水分計を設置し、前記水分計によって、開放空間で流動して通過してゆくフレッシュコンクリート又はフレッシュモルタルの動的測定値を連続的に測定する実測定工程を備えていることを特徴とするフレッシュコンクリート又はフレッシュモルタルの単位水量測定方法が開示されている。
【0007】
特許文献3には、セメントと、重量平均分子量が100万~500のポリエチレンオキサイド、タルク及び/又はパイロフィライトからなる無機微粉末、50~80体積%で表面水率が10質量%以下の細骨材、表面水率が2質量%以下の粗骨材を用いた粉じん防止効果が向上する急結性セメントコンクリートが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2006-10369号公報
特開2015-21905号公報
特開2009-78934号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1、2に記載の様な特殊な手法を用いない限り、フレッシュコンクリート中の水量を把握することは困難であり、細骨材表面水率の変動により、フレッシュコンクリートの強度にバラつきを生じる、といった課題がある。
【0010】
本発明は、表面水率の高い細骨材を用いても、水硬性組成物の調製から例えば20時間の硬化反応に伴う積算水和発熱量が大きくなる水硬性組成物、及びその製造方法、並びにその水硬性組成物を用いた湿式吹付工法を提供する。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
花王株式会社
不織布
16日前
花王株式会社
洗浄方法
1か月前
花王株式会社
殺菌方法
29日前
花王株式会社
樹脂組成物
17日前
花王株式会社
複合シート
29日前
花王株式会社
複合シート
29日前
花王株式会社
水性組成物
1か月前
花王株式会社
情報処理方法
1か月前
花王株式会社
研磨液組成物
29日前
花王株式会社
水硬性組成物
1か月前
花王株式会社
水硬性組成物
1か月前
花王株式会社
可塑剤組成物
1か月前
花王株式会社
流体密封容器
1か月前
花王株式会社
抗菌剤組成物
29日前
花王株式会社
抗微生物組成物
1か月前
花王株式会社
締結紐切断装置
15日前
花王株式会社
害虫忌避組成物
1か月前
花王株式会社
衛生物品用不織布
1か月前
花王株式会社
情報処理システム
15日前
花王株式会社
衛生物品用不織布
1か月前
花王株式会社
2層分離型組成物
1か月前
花王株式会社
繊維製品の除菌方法
15日前
花王株式会社
吸収性物品用不織布
1か月前
花王株式会社
電子基板の製造方法
8日前
花王株式会社
油中水型乳化組成物
1日前
花王株式会社
肌画像撮像システム
1か月前
花王株式会社
吸収性物品用不織布
1日前
花王株式会社
油中水型乳化組成物
1日前
花王株式会社
パンツ型吸収性物品
1か月前
花王株式会社
繊維製品処理剤組成物
1か月前
花王株式会社
静電荷像現像用トナー
23日前
花王株式会社
静電荷像現像用トナー
1か月前
花王株式会社
トナー用結着樹脂組成物
23日前
花王株式会社
シート融着体の製造方法
29日前
花王株式会社
画像形成方法及びトナー
1日前
花王株式会社
水中油型害虫忌避組成物
1か月前
続きを見る
他の特許を見る