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公開番号
2025006103
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-17
出願番号
2023106694
出願日
2023-06-29
発明の名称
衛生物品用不織布
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類
D06M
13/292 20060101AFI20250109BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約
【課題】抗菌性及び疎水性を有し、衛生物品に好適に用いられる不織布を提供すること。
【解決手段】不織布10は周期表の第11族又は第12族元素のアルキルリン酸エステル塩又はポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸エステル塩を含有する。不織布10は衛生物品用のものである。アルキルリン酸エステル塩又はポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸エステル塩におけるアルキル基の鎖長が8以上22以下であることが好適である。不織布10の構成繊維が短繊維であることも好適である。不織布10の構成繊維が芯鞘型複合繊維であることも好適である。不織布10がエアスルー不織布であることも好適である。前記元素が、亜鉛、銀及び銅からなる群より選択される少なくとも一種であることも好適である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
周期表の第11族又は第12族元素のアルキルリン酸エステル塩又はポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸エステル塩を含有する衛生物品用不織布。
続きを表示(約 640 文字)
【請求項2】
前記アルキルリン酸エステル塩又は前記ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸エステル塩におけるアルキル基の鎖長が8以上22以下である、請求項1に記載の衛生物品用不織布。
【請求項3】
前記衛生物品用不織布の構成繊維が短繊維である、請求項1又は2に記載の衛生物品用不織布。
【請求項4】
前記衛生物品用不織布の構成繊維が芯鞘型複合繊維である、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の衛生物品用不織布。
【請求項5】
前記衛生物品用不織布がエアスルー不織布である、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の衛生物品用不織布。
【請求項6】
撥水率が70%以上である、請求項1ないし5のいずれか一項に記載の衛生物品用不織布。
【請求項7】
前記元素が、亜鉛、銀及び銅からなる群より選択される少なくとも一種である、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の衛生物品用不織布。
【請求項8】
更に酸化亜鉛を含有する、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の衛生物品用不織布。
【請求項9】
前記衛生物品用不織布の構成繊維がフィルム化した部位を有する、請求項1ないし8のいずれか一項に記載の衛生物品用不織布。
【請求項10】
撥水剤を更に含有する、請求項1ないし9のいずれか一項に記載の衛生物品用不織布。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、衛生物品用不織布に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
使い捨ておむつや生理用ナプキンなどの衛生物品に用いられる不織布は抗菌性を有することが望まれる。この観点から特許文献1には、構成繊維に酸化亜鉛が含まれ、且つ、アルキレンオキシド付加型非イオン系界面活性剤及び多価アルコール型非イオン系界面活性剤から選ばれる界面活性剤を含む繊維処理剤が付着している不織布を、おむつやナプキンに用いることが提案されている。同文献に記載の不織布は抗菌性を有し、また親水性を有すると、同文献には記載されている。
【0003】
特許文献2には、表面シートを構成する繊維中に酸化亜鉛などの抗菌剤が練り込まれており、且つ、繊維の表面がエチレンオキサイド付加非イオン系界面活性剤などからなる繊維処理剤によって覆われている吸収性物品が提案されている。この吸収性物品は、体液との接触によって繊維処理剤が繊維の表面から脱落することで、抗菌剤が繊維表面に露出し且つ繊維が疎水性になると、同文献には記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-107144号公報
特開2021-52938号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
衛生物品に用いられる材料には、上述のとおり抗菌性が求められることに加え、該材料が用いられる部位によっては疎水性が求められる場合がある。しかし上述した特許文献1に記載の不織布は親水性を有するものであり、疎水性が要求される用途には不適である。特許文献2に記載の吸収性物品における表面シートは、その使用後は疎水性であるものの、使用前は親水性であることから、やはり疎水性が要求される用途には不適である。
したがって本発明は、抗菌性及び疎水性を有し、衛生物品に用いられる不織布に関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、周期表の第11族又は第12族元素のアルキルリン酸エステル塩又はポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸エステル塩を含有する衛生物品用不織布を提供するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、抗菌性及び疎水性を有し、衛生物品に好適に用いられる不織布が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の不織布の一実施形態を模式的に示す斜視図である。
図2は、本発明の不織布の別の実施形態を模式的に示す斜視図である。
図3は、本発明の不織布の別の実施形態を模式的に示す斜視図である。
図4(a)及び図4(b)は、本発明の不織布の別の実施形態を模式的に示す斜視図である。
図5は、本発明の不織布の別の実施形態を模式的に示す斜視図である。
図6は、本発明の不織布の更に別の実施形態を模式的に示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を、その好ましい実施形態に基づき説明する。本発明の不織布はアルキルリン酸エステル塩又はポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸エステル塩を含むものである。
本発明で用いられるアルキルリン酸エステル塩は一般式RPO
3
M
1
X
で表され、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸エステル塩は一般式RO-(AO)
n
-PO
3
M
1
X
で表される。式中、Rは直鎖又は分岐鎖のアルキル基を表す。AOはオキシアルキレン基を表す。nはオキシアルキレン基の平均付加モル数を表す。M
1
は金属元素を表す。Xは金属元素M
1
の価数に応じた数を表す。
本発明で用いられるアルキルリン酸エステル塩又はポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸エステル塩は、周期表の第11族又は第12族元素の金属塩である。つまり金属元素M
1
は、周期表の第11族又は第12族元素であることが好ましい。金属元素M
1
は一種を単独で用いてもよく、あるいは二種以上を組み合わせて用いてもよい。
上述のアルキルリン酸エステル塩又はポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸エステル塩が不織布に含まれることによって、本発明の不織布は抗菌性を発現するとともに、疎水性を発現することが本発明者の検討の結果判明した。このような性質を有する不織布は、衛生物品の構成材料として好適なものである。特に、衛生物品における抗菌性及び疎水性が求められる部位、例えば吸収性物品における防漏カフや外装シートに本発明の不織布を適用することが、該不織布が有する特徴を最大限に活用できる観点から好ましい。
【0010】
以上の利点を一層顕著なものとする観点から、上述した金属元素M
1
は、周期表の第11族又は第12族であって、且つ、第4周期又は第5周期の元素であることが更に好ましい。特に金属元素M
1
は、亜鉛、銀及び銅からなる群より選択される少なくとも一種であることが更に好ましく、亜鉛であることが一層好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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