TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025036366
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-14
出願番号2024148486
出願日2024-08-30
発明の名称撥水剤組成物
出願人ダイキン工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類D06M 15/248 20060101AFI20250306BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】良好な撥水性と良好な耐スリップ性との両方を繊維製品に付与可能である撥水剤組成物の提供。
【解決手段】炭素数2~40の炭化水素基を有する疎水性単量体(a1)から誘導される繰り返し単位、及び、塩化ビニル及び塩化ビニリデンからなる群から選択される少なくとも一の塩化物単量体(a2)から誘導される繰り返し単位を含む非フッ素共重合体(A)と、
イソシアネート誘導体(B)を含み、
前記非フッ素共重合体(A)において、前記単量体(a2)から誘導される繰り返し単位の量が、前記単量体(a1)から誘導される繰り返し単位の量と前記単量体(a2)から誘導される繰り返し単位の含有量との合計に対して、1~15重量%である、撥水剤組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
炭素数2~40の炭化水素基を有する疎水性単量体(a1)から誘導される繰り返し単位、及び、塩化ビニル及び塩化ビニリデンからなる群から選択される少なくとも一の塩化物単量体(a2)から誘導される繰り返し単位を含む非フッ素共重合体(A)と、
イソシアネート誘導体(B)を含み、
前記非フッ素共重合体(A)において、前記単量体(a2)から誘導される繰り返し単位の量が、前記単量体(a1)から誘導される繰り返し単位の量と前記単量体(a2)から誘導される繰り返し単位の量との合計に対して、1~15重量%である、撥水剤組成物。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記疎水性単量体(a1)における前記炭化水素基が炭素数10以上の直鎖状アルキル基
である、請求項1に記載の撥水剤組成物。
【請求項3】
前記疎水性単量体(a1)が式:
CH

=C(-R
12
)-C(=O)-Y
11
-(R
11
)

[式中、

11
は炭素数2~40の炭化水素基であり、

12
は水素原子、一価の有機基又はハロゲン原子であり、

11
は直接結合、2~4価の炭素数1の炭化水素基、-C



-、-O-、-C(=O)-、-S(=O)

-及び-NR’-(R’は、水素原子又は炭素数1~4の炭化水素基)から選ばれる少なくとも一以上で構成される2~4価の基であり、
kは1~3である。]
で示される化合物である、請求項1に記載の撥水剤組成物。
【請求項4】
前記イソシアネート誘導体(B)は、炭素数12以上30以下のアルキル基を有する、請求項1に記載の撥水剤組成物。
【請求項5】
前記イソシアネート誘導体(B)は、ポリウレタンである、請求項1に記載の撥水剤組成物。
【請求項6】
前記イソシアネート誘導体(B)は、炭化水素アルコール、糖アルコール修飾体、及びヒドロキシ酸修飾体からなる群から選択される少なくとも1種の活性水素化合物と、非環式脂肪族ポリイソシアネート及びその誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の原料イソシアネートとの反応により得られる化合物である、請求項1に記載の撥水剤組成物。
【請求項7】
シリコーンを含む、請求項1に記載の撥水剤組成物。
【請求項8】
前記シリコーンの量が、前記非フッ素共重合体(A)100重量部あたり0.1重量部~20重量部である、請求項7に記載の撥水剤組成物。
【請求項9】
前記非フッ素共重合体(A)において、前記単量体(a2)から誘導される繰り返し単位の量が、前記単量体(a1)から誘導される繰り返し単位の量と前記単量体(a2)から誘導される繰り返し単位の量との合計に対して、1~9重量%である、請求項1に記載の撥水剤組成物。
【請求項10】
前記イソシアネート誘導体(B)の量が、前記非フッ素共重合体(A)100重量部あたり0.1重量部~20重量部である、請求項1に記載の撥水剤組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、撥水剤組成物に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
基剤(特に繊維製品)に撥水性を付与するための撥水剤として、非フッ素系の撥水剤の開発が進められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2021/132172号
特開2020-189980号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の撥水剤を繊維製品に用いた場合、縫目が滑脱(つまり、スリップ)して繊維製品としての信頼性が低下する虞がある。
【0005】
本開示は、良好な撥水性と良好な耐スリップ性との両方を繊維製品に付与可能である撥水剤組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は以下の態様を含む:
[項1]
炭素数2~40の炭化水素基を有する疎水性単量体(a1)から誘導される繰り返し単位、及び、塩化ビニル及び塩化ビニリデンからなる群から選択される少なくとも一の塩化物単量体(a2)から誘導される繰り返し単位を含む非フッ素共重合体(A)と、
イソシアネート誘導体(B)を含み、
前記非フッ素共重合体(A)において、前記単量体(a2)から誘導される繰り返し単位の量が、前記単量体(a1)から誘導される繰り返し単位の量と前記単量体(a2)から誘導される繰り返し単位の量との合計に対して、1~15重量%である、撥水剤組成物。
[項2]
前記疎水性単量体(a1)における前記炭化水素基が炭素数10以上の直鎖状アルキル基
である、項1に記載の撥水剤組成物。
[項3]
前記疎水性単量体(a1)が式:
CH

=C(-R
12
)-C(=O)-Y
11
-(R
11
)

[式中、

11
は炭素数2~40の炭化水素基であり、

12
は水素原子、一価の有機基又はハロゲン原子であり、

11
は直接結合、2~4価の炭素数1の炭化水素基、-C



-、-O-、-C(=O)-、-S(=O)

-及び-NR’-(R’は、水素原子又は炭素数1~4の炭化水素基)から選ばれる少なくとも一以上で構成される2~4価の基であり、
kは1~3である。]
で示される化合物である、項1または2に記載の撥水剤組成物。
[項4]
前記イソシアネート誘導体(B)は、炭素数12以上30以下のアルキル基を有する、項1~3のいずれか一項に記載の撥水剤組成物。
[項5]
前記イソシアネート誘導体(B)は、ポリウレタンである、項1~4のいずれか一項に記載の撥水剤組成物。
[項6]
前記イソシアネート誘導体(B)は、炭化水素アルコール、糖アルコール修飾体、及びヒドロキシ酸修飾体からなる群から選択される少なくとも1種の活性水素化合物と、非環式脂肪族ポリイソシアネート及びその誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の原料イソシアネートとの反応により得られる化合物である、項1~5のいずれか一項に記載の撥水剤組成物。
[項7]
シリコーンを含む、項1~6のいずれか一項に記載の撥水剤組成物。
[項8]
前記シリコーンの量が、前記非フッ素共重合体(A)100重量部あたり0.1重量部~10重量部である、項7に記載の撥水剤組成物。
[項9]
前記非フッ素共重合体(A)において、前記単量体(a2)から誘導される繰り返し単位の量が、前記単量体(a1)から誘導される繰り返し単位の量と前記単量体(a2)から誘導される繰り返し単位の量との合計に対して、1~9重量%である、項1~8のいずれか一項に記載の撥水剤組成物。
[項10]
前記イソシアネート誘導体(B)の量が、前記非フッ素共重合体(A)100重量部あたり0.1重量部~10重量部である、項1~9のいずれか一項に記載の撥水剤組成物。
[項11]
前記疎水性単量体(a1)が式:
CH

=C(-R
12
)-C(=O)-Y
11
-(R
11
)

[式中、
【発明の効果】
【0007】
本開示における撥水剤組成物は、良好な撥水性と良好な耐スリップ性との両方を基材(特に繊維製品)に付与可能である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<用語の定義>
本明細書において用いられる場合、「n価の基」とは、n個の結合手を有する基、すなわちn個の結合を形成する基を意味する。また、「n価の有機基」とは、炭素を含有するn価の基を意味する。かかる有機基としては、特に限定されないが、炭化水素基又はその誘導体であり得る。炭化水素基の誘導体とは、炭化水素基の末端又は分子鎖において、1つ又はそれ以上のN、O、S、Si、アミド、スルホニル、シロキサン、カルボニル、カルボニルオキシ、ハロゲン等を有している基を意味する。
【0009】
本明細書において用いられる場合、「炭化水素基」とは、炭素及び水素を含む基であって、炭化水素から水素原子を脱離させた基を意味する。かかる炭化水素基としては、特に限定されるものではないが、C
1-20
炭化水素基、例えば、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基等が挙げられる。上記「脂肪族炭化水素基」は、直鎖状、分枝鎖状又は環状のいずれであってもよく、飽和又は不飽和のいずれであってもよい。また、炭化水素基は、1つ又はそれ以上の環構造を含んでいてもよい。炭化水素基は、1つ又はそれ以上の置換基により置換されていてもよい。
【0010】
本明細書において、「各出現において独立して」、「互いにそれぞれ独立して」、「それぞれ独立して」又はこれと同様の表現が明示的に記載されているか否かに関わらず、例外である旨の記載がある場合を除き、化学構造中に複数出現し得る用語(記号)が定義される場合、出現毎に独立して当該定義が適用される。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
物干し具
4日前
個人
盗難防止方法
10日前
個人
靴脱水補助具
3日前
個人
手洗い洗濯用具
4日前
セーレン株式会社
導電性布
3日前
大和ハウス工業株式会社
物掛け設備
4日前
平岡織染株式会社
産業資材用帆布及びその製造方法
13日前
東芝ライフスタイル株式会社
洗濯機
10日前
クリナップ株式会社
物干し装置
10日前
日立グローバルライフソリューションズ株式会社
洗濯機
3日前
日立グローバルライフソリューションズ株式会社
洗濯機
10日前
日立グローバルライフソリューションズ株式会社
洗濯乾燥機
3日前
日立グローバルライフソリューションズ株式会社
洗濯乾燥機
3日前
日立グローバルライフソリューションズ株式会社
洗濯乾燥機
5日前
日立グローバルライフソリューションズ株式会社
洗濯乾燥機
4日前
日立グローバルライフソリューションズ株式会社
洗濯乾燥機
3日前
シャープ株式会社
洗濯機
3日前
ライオン株式会社
液体柔軟剤組成物
9日前
日立グローバルライフソリューションズ株式会社
洗濯機
4日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
衣類処理装置および衣類処理方法
5日前
日立グローバルライフソリューションズ株式会社
洗濯機
6日前
日立グローバルライフソリューションズ株式会社
洗濯乾燥機
4日前
日立グローバルライフソリューションズ株式会社
洗濯乾燥機
4日前
東レ株式会社
人工皮革および人工皮革の製造方法
4日前
日立グローバルライフソリューションズ株式会社
ドラム式洗濯機
4日前
三菱ガス化学ネクスト株式会社
FRP用強化繊維バインダー用エマルジョン
5日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
洗濯機
2日前
株式会社wash-plus
セルフランドリーシステム
2日前
株式会社TOSEI
乾燥機
3日前
青島海爾洗衣机有限公司
ドアロック強制解除機構および洗濯機
5日前
チョーチアン ヘンイー ペトロケミカル カンパニー,リミテッド
色差測定方法、色差測定装置、電子デバイス、記憶媒体及びプログラム
12日前
カラーリール グループ アーベー
糸のインライン処理のための方法、およびそのために処理ユニットと、保守シーケンスが必要かどうかを決定するように構成された制御ユニットとを備えるシステム
3日前