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公開番号2025038389
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-19
出願番号2023144980
出願日2023-09-07
発明の名称ゴム補強用コード
出願人帝人株式会社
代理人個人
主分類D06M 15/643 20060101AFI20250312BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】 強力、ゴム接着性、繊維同士の耐摩耗性に優れ、補強用コードの製織、製編時における工程通過性も高いゴム補強用コードを提供する。
【解決手段】 表面処理剤付着芳香族ポリアミド繊維の紡績糸を含むゴム補強用コードであって、表面処理剤がシリコーンオイルおよびワックスであり、表面処理剤の付着量が芳香族ポリアミド繊維の紡績糸の重量に対して、合計で0.1~20重量%であることを特徴とする、ゴム補強用コード。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
表面処理剤付着芳香族ポリアミド繊維の紡績糸を含むゴム補強用コードであって、表面処理剤がシリコーンオイルおよびワックスであり、表面処理剤の付着量が芳香族ポリアミド繊維の紡績糸の重量に対して、合計で0.1~20重量%であることを特徴とする、ゴム補強用コード。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
芳香族ポリアミド繊維の紡績糸は短繊維で構成され、前記短繊維の平均繊維長が0.1~40mmである、請求項1に記載のゴム補強用コード。
【請求項3】
表面処理剤付着芳香族ポリアミド繊維の紡績糸を、前記紡績糸の撚り方向とは反対方向に2本以上を撚り合わせた合撚コードである、請求項1に記載のゴム補強用コード。
【請求項4】
下記式で表わされる合撚の撚り係数TMが1~7である、請求項3に記載のゴム補強用コード。
TM=T/√D(ただし、Tは撚り数(回/インチ)、Dはゴム補強用コードの総繊度(番手)である。)
【請求項5】
強度が10cN/dtex以上である、請求項4に記載のゴム補強用コード。
【請求項6】
短繊維のうちの5重量%以上が、使用済みの表面処理剤付着芳香族ポリアミド繊維の連続繊維を切断し開繊することで得られた短繊維である、請求項2に記載のゴム補強用コード。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴム補強用コードに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
自動車エンジンの高効率化および高出力化やエンジンルームの小型化のため、ターボチャージャーシステム用のエアホースやオイル冷却ホース等の耐熱ホースの耐熱性および耐久性の向上の要求が高まっている。同時に、エンジンルームの複雑化に伴い、複雑なレイアウトに適した柔軟性の向上の要求も高まっている。
【0003】
これら高耐熱・高耐久ホースに用いられるゴム補強用コードには、通常のポリアミドやポリエステル等の汎用合成繊維では耐熱性が不十分であることから、耐熱性が優れる芳香族ポリアミド(アラミド)繊維が、従来から用いられてきた。しかし、フィラメント(長繊維)タイプのゴム補強用コードでは、その表面が滑らかであるためゴムとの接着力が不足する場合が多く、繰返しの圧力変動を受けることでゴムとゴム補強用コードとが剥離するという問題がある。
この問題に対して、ゴムとゴム補強用コードとの接着力を向上させるために、アラミド繊維の牽切加工糸や紡績糸を用いる方法が提案されている。
【0004】
ところで、ゴムホースの耐久性と柔軟性を両立するために、ゴム補強用コードは、編み物の形態で補強に用いられることが多い。
この場合、ホースの成形におけるゴム補強用コードの製編工程で、ニット針とゴム補強用コードとの接触により、ゴム補強用コードの牽切加工糸や紡績糸の表面の単繊維が脱落し、それが工程のガイド等に蓄積する。この場合、頻繁な清掃が必要になり、工程通過性が著しく悪くなる。また、この工程の通過時に表面の毛羽が脱落してしまい、十分な接着性を発現できない。
【0005】
さらに、ゴムホースが繰り返して使用される際、牽切加工糸や紡績糸の交絡部分で、これらの糸同士の摩耗が発生し、表面の毛羽がさらに促進されることで、ゴム補強用コードにダメージが発生しやすくなり、耐摩耗性が不十分になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2006-37240号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、強力、ゴム接着性および耐摩耗性に優れ、さらにゴム補強用コードの製織および製編時における工程通過性が高いゴム補強用コードを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、表面処理剤付着芳香族ポリアミド繊維の紡績糸を含むゴム補強用コードであって、表面処理剤がシリコーンオイルおよびワックスであり、表面処理剤の付着量が芳香族ポリアミド繊維の紡績糸の重量に対して、合計で0.1~20重量%であることを特徴とする、ゴム補強用コードである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、強力、ゴム接着性および耐摩耗性に優れ、さらにゴム補強用コードの製織および製編時における工程通過性が高いゴム補強用コードを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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