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公開番号
2025083872
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-02
出願番号
2023197520
出願日
2023-11-21
発明の名称
パラ型全芳香族ポリアミド繊維の製造方法
出願人
帝人株式会社
代理人
個人
主分類
D01F
6/80 20060101AFI20250526BHJP(天然または人造の糸または繊維;紡績)
要約
【課題】紡糸速度が高速化された時に、延伸工程で糸切れを低減し、品質に優れたパラ型全芳香族ポリアミド繊維の製造方法を提供する。
【解決手段】パラ型全芳香族ポリアミド繊維の製造にあたり、紡糸口金の吐出孔を通過するポリマー溶液量、紡糸・凝固工程における紡糸速度及び紡糸ドラフトを制御することにより、破断伸度が30%以上の乾燥糸を得た後、該乾燥糸を熱延伸する工程において、その延伸倍率を下記式(1)を満たす範囲内に設定する。
乾燥糸の破断伸度×0.33/{(熱延伸倍率/0.8)-3.0}≧1.00 (1)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
パラ型全芳香族ポリアミドポリマー溶液を吐出する際に用いる紡糸口金の吐出孔を通過するポリマー溶液量を2.0cc/min以上としてパラ型全芳香族ポリアミド繊維を製造する方法であって、
該ポリマー溶液を凝固させて凝固糸を得る紡糸・凝固工程において、
紡糸速度を45~85m/min、紡糸ドラフトを0.80~1.50とし、
さらに、前記凝固糸を水洗し乾燥させ、破断伸度が30%以上の乾燥糸を得る工程と、
前記乾燥糸を熱延伸する工程において、その延伸倍率を下記式(1)を満たす範囲内に設定することを特徴とするパラ型全芳香族ポリアミド繊維の製造方法。
乾燥糸の破断伸度×0.33/{(熱延伸倍率/0.8)-3.0}≧1.00 (1)
続きを表示(約 99 文字)
【請求項2】
パラ型全芳香族ポリアミド繊維が、コポリパラフェニレン・3、4’-オキシジフェニレンテレフタルアミド繊維である、請求項1に記載のパラ型全芳香族ポリアミド繊維の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、パラ型全芳香族ポリアミド繊維の製造方法に関するものであり、さらに詳しくは、パラ型全芳香族ポリアミドを紡糸、延伸する際の紡糸速度、紡糸ドラフト及び熱延伸延伸倍率を巧みに制御することにより、延伸工程での糸切れを防止し、得られる繊維の毛羽を可及的に減少させるパラ型全芳香族ポリアミド繊維の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
全芳香族ポリアミド繊維は、高強力、高モジュラス、高耐熱性等に優れた繊維であり、これらの高機能性を活かして、産業用繊維として様々な分野で使用されている。そして近年、幅広い用途で用いられるにしたがい、品質及び物性のさらなる向上への要求がますます高まっている。
【0003】
パラ型全芳香族ポリアミド繊維の製造方法としては、例えば、パラ型全芳香族ポリアミドと溶媒とを含む等方性溶液を、口金から不活性気体中へ吐出し、さらに凝固液と接触させて凝固糸となし、水浴中で水洗および延伸を行い、乾燥させて乾燥糸となし、引き続きさらに高温で熱延伸して繊維を得る方法が挙げられる(特許文献1参照)。
【0004】
しかしながら、生産性を向上する目的で、口金から吐出するポリマー溶液量を増やし、紡糸速度が高速化されると、凝固糸を得た後の各延伸工程で糸切れが発生し、得られる繊維の毛羽が増加する問題があった。
【0005】
そこで、口金の吐出孔を通過するポリマー溶液の流れを整流化させ、毛羽を低減する技術が検討されている(特許文献2参照)。この方法により、吐出不良に起因する毛羽を低減する効果があったが、ポリマー溶液を吐出した後の工程に起因する毛羽の低減は不十分であった。
【0006】
また、凝固糸の繊度、紡糸速度、紡糸ドラフトを特定の範囲にすることで、毛羽を低減する技術が検討されている(特許文献3参照)。この方法により、凝固糸に起因する毛羽を低減する効果があったが、各工程での更なる断糸および毛羽の低減が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開昭60-110918号公報
特開2017-179622号公報
特開2014-70306号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、かかる従来技術における問題点を解消し、口金から吐出するポリマー溶液量を増やし、紡糸速度が高速化された際に、凝固糸を得た後の各延伸工程での糸切れを低減し、品質に優れたパラ型全芳香族ポリアミド繊維の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、上記の課題を解決するために鋭意検討をおこなった結果、パラ型全芳香族ポリアミドを紡糸、延伸する際の紡糸速度、紡糸ドラフト及び熱延伸延伸倍率を巧みに制御するとき、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち本発明によれば、
1.パラ型全芳香族ポリアミドポリマー溶液を吐出する際に用いる紡糸口金の吐出孔を通過するポリマー溶液量を2.0cc/min以上としてパラ型全芳香族ポリアミド繊維を製造する方法であって、
該ポリマー溶液を凝固させて凝固糸を得る紡糸・凝固工程において、
紡糸速度を45~85m/min、紡糸ドラフトを0.80~1.50とし、
さらに、前記凝固糸を水洗し乾燥させ、破断伸度が30%以上の乾燥糸を得る工程と、
前記乾燥糸を熱延伸する工程において、その延伸倍率を下記式(1)を満たす範囲内に設定することを特徴とするパラ型全芳香族ポリアミド繊維の製造方法、
乾燥糸の破断伸度×0.33/{(熱延伸倍率/0.8)-3.0}≧1.00 (1)
及び、
2.パラ型全芳香族ポリアミド繊維が、コポリパラフェニレン・3、4’-オキシジフェニレンテレフタルアミド繊維である、上記1に記載のパラ型全芳香族ポリアミド繊維の製造方法、
が提供される。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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