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公開番号
2025138010
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-25
出願番号
2024036623
出願日
2024-03-11
発明の名称
蒸着成形品用ポリカーボネート樹脂組成物および蒸着成形品
出願人
帝人株式会社
代理人
個人
主分類
C08L
69/00 20060101AFI20250917BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】表面における異物が少なく、外観に優れる蒸着成形品を得ることができるポリカーボネート樹脂組成物を提供する。
【解決手段】リサイクルポリカーボネートを含有するポリカーボネート樹脂成分を含むポリカーボネート樹脂組成物であって、該ポリカーボネート樹脂組成物から射出成形し蒸着した成形品表面において、光学観察によって検出可能な透明異物である、最大粒径30μm以上の欠点個数が12個/cm
2
以下であることを特徴とする蒸着成形品用ポリカーボネート樹脂組成物。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
リサイクルポリカーボネートを含有するポリカーボネート樹脂成分を含むポリカーボネート樹脂組成物であって、該ポリカーボネート樹脂組成物から射出成形し蒸着した成形品表面において、光学観察によって検出可能な透明異物である、最大粒径30μm以上の欠点個数が12個/cm
2
以下であることを特徴とする蒸着成形品用ポリカーボネート樹脂組成物。
続きを表示(約 290 文字)
【請求項2】
前記ポリカーボネート樹脂成分中、リサイクルポリカーボネートを30重量%以上含有する請求項1に記載の蒸着成形品用ポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項3】
前記ポリカーボネート樹脂成分が、10,000~25,000の粘度平均分子量を有する請求項1に記載の蒸着成形品用ポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物を射出成形して得られる蒸着用成形品。
【請求項5】
射出成形をシリンダー温度250~350℃、金型温度60~120℃で行う請求項4に記載の蒸着用成形品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は蒸着成形品用ポリカーボネート樹脂組成物に関するものであり、自動車内装部品や外装部品、電気・電子機器部品、住宅用部材等の分野で塗装や金属蒸着が施される成形品に好適に使用されるものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリカーボネート樹脂は、優れた耐熱性、機械的物性、電気的特性を有しており、工業的に広く利用されている。また、芳香族ポリカーボネート樹脂と他の熱可塑性樹脂とのポリマーアロイとして、例えば、車両用部品、OA機器部品、電気・電子機器部品、住宅用部材、その他の工業分野における部品製造用の材料として幅広く利用されている。
【0003】
一方近年は、環境対応への社会的要請が高まっており、各種法制度による規制強化の動きが見られる。欧米を中心に車両用部品や電子機器の外装、筐体にリサイクル樹脂の使用要求があり、ポリカーボネート樹脂組成物にリサイクル材料を使用した例も多くなってきている(例えば特許文献1)。
【0004】
樹脂をリサイクルする方法の一つであるマテリアルリサイクルでは、回収した使用済み成形品を粉砕し、洗浄液で洗浄し、粉砕混合物から熱可塑性プラスチック粉砕物を分離する工程を有するが、これらの複雑なプロセスを経ることで、リサイクル材料にはバージン材料と比較し異物が混入しやすくなる問題がある。そのような異物が混入したポリカーボネート樹脂組成物を用いた場合、異物が最終成形品表面に現れると凹凸となり外観不良の原因となる。
【0005】
成形品表面に現れた異物は、該異物周辺の樹脂を隆起させたクレーター状になることがあり、そこへ蒸着等の表面処理を施すと、異物と隆起した周辺の樹脂が一体になって実際の大きさ以上に大きな異物欠陥として検出される。
【0006】
異物を低減する方法としては、溶融混練された熱可塑性樹脂をメッシュでろ過する方法や、磁石により磁性金属を除去する方法が提案されている(例えば特許文献2)。
【0007】
しかしながら、本発明者等が検討したところ、メッシュを通過させてもなお樹脂中に30μm以上の透明異物がしばしば発生していることが判明した。また、この透明異物については、リサイクル原料由来と考えられる熱硬化性樹脂成分が含まれ、磁石による捕集もできないことが判明した。さらに、数百μm以上の欠点は、目視観察によって検出することが可能であるが、数十μmレベルの小さいサイズかつ透明な欠点は目視観察による検出が難しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2018-87295号公報
特開2019-202499号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、表面における異物が少なく、外観に優れる蒸着成形品を得ることができるポリカーボネート樹脂組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者によれば、上記課題は、リサイクルポリカーボネートを含有するポリカーボネート樹脂成分を含むポリカーボネート樹脂組成物であって、該ポリカーボネート樹脂組成物から射出成形し蒸着した成形品表面において、光学観察によって検出可能な透明異物である、最大粒径30μm以上の欠点個数が12個/cm
2
以下であることを特徴とする蒸着成形品用ポリカーボネート樹脂組成物により達成されることを究明し、本発明を完成するに至った。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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