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公開番号
2025119166
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-14
出願番号
2024013877
出願日
2024-02-01
発明の名称
ポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる成形品
出願人
帝人株式会社
代理人
個人
主分類
C08L
69/00 20060101AFI20250806BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】難燃性、発熱性および発煙性に優れるポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる成形品を提供する。
【解決手段】(A)二価フェノール化合物から誘導されるカーボネート構成単位(A)およびフルオレン誘導体を含む構成単位の少なくとも1つの構成単位(B)を含み、全構成単位100質量%に対して、構成単位(B)を5~70質量%の範囲で含むポリカーボネート樹脂組成物。前記構成単位(B)としては、9,9-ビス(4-ヒドロキシー3,5-ジアルキルフェニル)フルオレンが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)二価フェノール化合物から誘導されるカーボネート構成単位(A)および(B)下記式(1)~(3)で示される構成単位の少なくとも1つの構成単位(B)を含み、全構成単位100質量%に対して、構成単位(B)を5~70質量%の範囲で含むポリカーボネート樹脂組成物。
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86
85
(式(1)~(3)中、R
1
~R
12
はアルキル基を示し、Wは下記式(4)を示し、R
13
~R
22
は水素原子またはメチル基を示す。)
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32
126
続きを表示(約 330 文字)
【請求項2】
Wがフルオレン誘導体である請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項3】
さらに、(C)シロキサン構成単位(C)を含み、全構成単位100質量%に対して、シロキサン構成単位に由来するSi元素量が0.3~10.0質量%である請求項1に記載のポリカ―ボネート樹脂組成物。
【請求項4】
さらに、全構成単位100質量%に対して、(D)タルク、ワラストナイト、マイカおよびカオリンからなる群より選ばれる少なくとも1種の無機充填剤を5~30質量%含有する請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物から形成された成形品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、難燃性、発熱性および発煙性に優れるポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる成形品に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリカーボネート樹脂は、透明性、耐衝撃性、耐熱性および寸法安定性に優れていることから、エンジニアリングプラスチックとして、電気・電子機器の筐体、自動車内装・外装部品、建材、家具、楽器および雑貨類などの幅広い分野で使用されている。
【0003】
近年OA機器、家電製品等の用途を中心に、使用する樹脂材料の難燃化の要望が強く、これらの要望に応えるために、難燃化の検討が数多くなされている。従来、かかるポリマーアロイにおいては臭素原子等を有するハロゲン系難燃剤と三酸化アンチモン等の難燃助剤の併用が一般的であったが、燃焼時の有害性物質の発生問題から ハロゲン系化合物を含まない難燃化の検討が盛んになってきた。例えばポリカーボネート樹脂とのポリマーアロイにトリフェニルホスフェートとフィブリル形成能を有するポリテトラフルオロエチレンを配合する方法(特許文献1)、縮合リン酸エステルであるホスフェート系オリゴマーを配合する方法(特許文献2)等が提案されている。一方で、近年はこれらの基礎的な難燃性能に加え、燃焼時の低発熱性と低発煙性の要求も高まっており、航空機や鉄道車両の内装材料においては、これらの特性を全て高いレベルで満足することが求められる。
【0004】
かかる問題を解決するため、例えばポリカーボネート樹脂に対してポリアリレート樹脂とシリコーン化合物およびリン酸エステルを配合する方法(特許文献3)が提案されている。しかしながら、この方法で得られる発熱性は十分とは言えず、発煙性については述べられていない。またポリカーボネート樹脂に対してビスフェノールC骨格を有するポリカーボネートとリン系難燃剤およびシリコーン難燃剤を配合する方法(特許文献4)が提案されている。しかしながら、この方法で得られる発熱性と発煙性は十分とは言えず、また難燃性については何ら記載されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平2-32154号公報
特開平2-115262号公報
特開2021-38298号公報
特許第6285085号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、難燃性、発熱性および発煙性に優れるポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる成形品を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、前記本発明の課題は、下記のポリカーボネート樹脂組成物およびその成形品により達成される。
【0008】
(構成1)
(A)二価フェノール化合物から誘導されるカーボネート構成単位(A)および(B)下記式(1)~(3)で示される構成単位の少なくとも1つの構成単位(B)を含み、全構成単位100質量%に対して、構成単位(B)を5~70質量%の範囲で含むポリカーボネート樹脂組成物。
【0009】
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(式(1)~(3)中、R
1
~R
12
はアルキル基を示し、Wは下記式(4)を示し、R
13
~R
22
は水素原子またはメチル基を示す。)
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【0010】
(構成2)
Wがフルオレン誘導体である構成1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
(構成3)
さらに、(C)シロキサン構成単位(C)を含み、全構成単位100質量%に対して、シロキサン構成単位に由来するSi元素量が0.3~10.0質量%である構成1または2に記載のポリカ―ボネート樹脂組成物。
(構成4)
さらに、全構成単位100質量%に対して、(D)タルク、ワラストナイト、マイカおよびカオリンからなる群より選ばれる少なくとも1種の無機充填剤を5~30質量%含有する構成1~3のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物。
(構成5)
構成1~4のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物から形成された成形品。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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