TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025139113
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-26
出願番号2024037878
出願日2024-03-12
発明の名称複数の孔を有する成形品
出願人帝人株式会社
代理人個人
主分類B29C 70/10 20060101AFI20250918BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】
機械強度に優れ、端材を少なくすることを目的とした孔hを有する成形品を提供する。
【解決手段】
不連続な強化繊維と、樹脂とを含む成形品であって、
前記成形品は、複数の孔hと、ベース部とを備え、
ベース部は孔hi=kと孔hi=k+1に挟まれたブリッジ部を有し、前記ブリッジ部には、前記孔hi=kと前記孔hi=k+1とを接続するように、強化繊維が連続的に配置されている領域を有し、
ベース部は、孔hの周縁沿った周縁部を備え、前記周縁部は突起部を有し、突起部は成形品の一面側に突起している、
成形品。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
不連続な強化繊維と、樹脂とを含む成形品であって、
前記成形品は、複数の孔hと、ベース部とを備え、
ベース部は孔h
i=k
と孔h
i=k+1
に挟まれたブリッジ部を有し、前記ブリッジ部には、前記孔h
i=k
と前記孔h
i=k+1
とを接続するように、強化繊維が連続的に配置されている領域を有し、
ベース部は、孔hの周縁沿った周縁部を備え、前記周縁部は突起部を有し、突起部は成形品の一面側に突起している、
成形品。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
0.5×V2<V1≦V2を満たす、請求項1に記載の成形品。
V1:前記突起部の体積
V2:孔hの投影面積Si×ベース部の平均厚みt1
【請求項3】
L1<r1である、請求項1乃至2のいずれか1項に記載の成形品。
ただし、
L1:前記突起部の高さL1
r1:孔hの最大内接円の半径
である。
【請求項4】
L2<L1である、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の成形品。
ただし、
L1:前記突起部の高さ
L2:前記ブリッジ部の橋幅の最短幅の長さ
【請求項5】
前記ブリッジ部の橋幅の最短幅の長さL2が3.0mm以上8.0mm以下である、請求項4に記載の成形品。
である。
【請求項6】
S1<S2である、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の成形品。
ただし、
S1:ベース部の投影面積
S2:下記式(A)で示される孔h
i=k
の投影面積Siの総和
JPEG
2025139113000005.jpg
10
95
である。
【請求項7】
前記成形品は一体成形品であって、前記突起部は筒を形成し、
突起部に含まれる強化繊維について、前記筒の環方向の引張破壊応力F1と、筒の高さ方向の引張破壊応力F2とが、F1>F2を満たす、
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の成形品。
【請求項8】
前記成形品の突起部において、
ベース部と平行な断面を観察したとき、単位面積あたりの強化繊維の断面数N1と、
ベース部と垂直な断面を観察したとき、単位面積あたりの強化繊維の断面数N2とが、
N1>N2を満たす、
請求項1乃至7のいずれか1項に記載の成形品。
【請求項9】
前記成形品の引張破壊応力は等方性を示す、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の成形品。
【請求項10】
強化繊維の重量平均繊維長Lwが1mm以上100mm以下であって、
成形品は、前記ブリッジ部の橋幅の最短幅よりも長い強化繊維を含み、
樹脂は熱可塑性樹脂である、
請求項1乃至9のいずれか1項に記載の成形品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の孔を有する成形品、およびその製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
成形品に孔を設ける場合、プレス機を用いたパンチングマシンやドリルなどにより穴が開けられる。孔の形や大きさは多種多様であり、一般的には規則正しい間隔で開けられることが多い。
【0003】
特許文献1では、切断刃の形状が閉ループ構造であっても、効率よく切断体を製造する方法、およびその製造装置が提供されている。連続して複合材料を切断しても、切断刃の位置精度を高いまま維持することができ、形状が閉ループ構造の切断刃を用いても、切断小片を円滑に排出でき、連続して複合材料を切断し、切断体を製造することができることが記載されている。
【0004】
特許文献2では、一枚の板に複数の穴開け加工されて作られるパンチング板の製造方法が記載されている。パンチング孔の裏側の表面にバリが発生せず、表側と裏側が同様の光沢となるようなパンチング孔が提案されている。
【0005】
特許文献3では、ボス部に圧入された軸の堅固な圧入状態を良好に維持できるプレス加工品が提供されている。平板状の素材におけるボス部に対応する部分に、孔部と、該孔部の周縁に突出する突出部とを有する一次ボスを形成する一次ボス形成工程と、突出部を突出長さ方向に押圧変形させて前記ボス部を形成するボス部形成工程とを備えている。
【0006】
特許文献4では、強化繊維を含有する樹脂からなる複数の基材が積層されることにより構成されている樹脂構造体において、層間剥離の発生を抑制することを目的に、締結貫通部周辺の繊維配向角を調整している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開第2017/110596号
特開2019-202363号公報
特開2006-7253号公報
特開2020-203436号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に記載の切断装置では、トムソン刃を用いて押切で孔をあけているため、複合材料を押し広げて孔を設けている。このため、孔と孔との最短距離を短くするのが難しい。孔と孔との最短距離を短くし、かつ複数の孔を設けた成形品を製造しようとすると、孔の内面にクラックが入って孔強度を低下し、更には複合材料が割れてしまう恐れがある。
【0009】
特許文献2に記載の発明では、パンチング板には連続繊維が含まれている。そのため、複数の孔をパンチング板に設けた際、引張方向によっては極端に機械的強度が弱くなってしまう。
【0010】
特許文献3には圧延鋼板を素材としてボス部を有する形状にプレス成形される検討がなされているが、強化繊維と樹脂を含む複合材料を用いた検討は全くされていない。また、孔周辺部に突出部が設けられているが、この突出部はボスを設けるためのものであり、孔の大きさが小さすぎる。より大きな孔を、強化繊維と樹脂を含む複合材料を用いた検討は全くなされていない。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

帝人株式会社
衝撃吸収構造体
25日前
帝人株式会社
複数の孔を有する成形品
2日前
帝人株式会社
軽量ゴムおよびゴム成形体
1か月前
帝人株式会社
ゲル組成物及びその製造方法
3日前
帝人株式会社
繊維補強圧力容器及びその製造方法
1か月前
帝人株式会社
コイルユニット、及びその製造方法
2か月前
帝人株式会社
熱可塑性樹脂及びそれを含む光学部材
1か月前
帝人株式会社
共重合アラミド繊維およびその製造方法
3か月前
帝人株式会社
熱履歴を検知できる布帛および繊維製品
1か月前
帝人株式会社
ポリオレフィン微多孔膜及びエアフィルタ
17日前
帝人株式会社
熱可塑性樹脂組成物およびそれよりなる成形品
2か月前
帝人株式会社
ポリカーボネート樹脂組成物およびその成形品
1か月前
帝人株式会社
ポリカーボネート樹脂組成物およびその成形品
1か月前
帝人株式会社
パラ型全芳香族ポリアミド溶液及びその製造方法
1か月前
帝人株式会社
非水系二次電池用セパレータ及び非水系二次電池
1か月前
帝人株式会社
ポリカーボネート樹脂および該樹脂を用いた光学部材
1か月前
帝人株式会社
ポリカーボネート樹脂および該樹脂を用いた光学部材
1か月前
帝人株式会社
ポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる成形品
1か月前
帝人株式会社
ポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる成形品
9日前
帝人株式会社
ポリカーボネート樹脂組成物およびそれよりなる成形品
25日前
帝人株式会社
ポリカーボネート樹脂組成物およびそれよりなる成形品
1か月前
帝人株式会社
ポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる成形品
1か月前
帝人株式会社
ポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる成形品
3か月前
帝人株式会社
ポリカーボネート樹脂組成物フィルムおよび加飾フィルム
1か月前
帝人株式会社
ポリエステル樹脂組成物およびそれを成形してなる成形品
2か月前
帝人株式会社
半芳香族ポリアミド樹脂組成物およびそれよりなる成形品
2か月前
帝人株式会社
蒸着成形品用ポリカーボネート樹脂組成物および蒸着成形品
3日前
帝人株式会社
リサイクル紡績糸の製造方法、および該紡績糸を含む繊維製品
2か月前
帝人株式会社
難燃性ポリカーボネート樹脂組成物およびそれよりなる成形品
20日前
帝人株式会社
ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物およびそれからなる成形体
3か月前
帝人株式会社
ポリブチレンナフタレート樹脂組成物およびそれを成形してなる成形部材
1か月前
国立大学法人東京科学大学
組換え水素酸化細菌、及びポリヒドロキシアルカン酸の製造方法
3か月前
国立大学法人東京科学大学
ポリヒドロキシアルカン酸、組換え水素酸化細菌、及びポリヒドロキシアルカン酸の製造方法
3か月前
個人
気泡緩衝材減容装置
4日前
東レ株式会社
吹出しノズル
10か月前
豊田鉄工株式会社
金型
1か月前
続きを見る