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公開番号
2025128580
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-03
出願番号
2024025324
出願日
2024-02-22
発明の名称
ポリカーボネート樹脂組成物およびそれよりなる成形品
出願人
帝人株式会社
代理人
個人
主分類
C08L
69/00 20060101AFI20250827BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】熱安定性、耐湿熱性および成形品外観に優れたポリカーボネート樹脂組成物を提供する。
【解決手段】(A)ポリカーボネート樹脂(A成分)100重量部に対し、(B)ポリオキシアルキレンジベンゾエート(B成分)を0.5~20重量部含有するポリカーボネート樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)ポリカーボネート樹脂(A成分)100重量部に対し、(B)ポリオキシアルキレンジベンゾエート(B成分)を0.5~20重量部含有するポリカーボネート樹脂組成物。
続きを表示(約 560 文字)
【請求項2】
B成分の平均分子量が300~600である請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項3】
A成分100重量部に対し、(C)A成分以外の熱可塑性樹脂(C成分)0.01~100重量部を含有する請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項4】
C成分がポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂およびアクリロニトリル・スチレン共重合樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の熱可塑性樹脂である請求項3に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項5】
C成分がポリエチレンテレフタレート樹脂およびポリブチレンテレフタレート樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の熱可塑性樹脂である請求項3に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項6】
A成分100重量部に対し、(D)リン系安定剤(D成分)0.01~8重量部を含有する請求項1~5のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項7】
請求項1~5のいずれかに記載の樹脂組成物よりなる成形品。
【請求項8】
自動車外装部品である請求項7に記載の成形品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱安定性、耐湿熱性および成形品外観に優れるポリカーボネート樹脂組成物およびそれよりなる成形品に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリカーボネート樹脂とポリエチレンテレフタレート樹脂とをアロイ化したポリカーボ
ネート/ポリエチレンテレフタレートアロイは、優れた機械特性および耐薬品性の特性を有していることから、自動車分野で広く利用されている。また、近年自動車外装部品では組み立て工数削減のため部品の一体化が進んでおり、大型の部品の開発が活発となっている。そのため、大型の部品でも良好な成形外観を得るために、従来よりも流動性の高い樹脂に対する要求は高くなっている。この流動性を向上させる方法として可塑剤としてポリアルキレングリコール成分を添加する方法(例えば、特許文献1参照)が開示されている。しかしながら、可塑剤の成分により成形外観を向上させる効果が異なり、また可塑剤は一般的に分子量が低いことから樹脂組成物の熱安定性および耐湿熱性が悪化する。その結果、不均一性および凹凸が生じてしまい十分な成形外観が得られず、またシリンダー内で樹脂組成物が高温に保持される過程で可塑剤が分解し、それにより発生するガスが起因したシルバーと呼ばれる外観不良が発生し、さらに高温高湿下において成形品の劣化が進行し易いという問題がある。さらに、可塑剤としてのポリオキシアルキレンビスフェノールエーテル成分に加え特定の有機リン酸エステルを添加することにより熱安定性を改善する方法(例えば、特許文献2参照)も開示されている。しかし、熱安定性を向上させる効果には優れるものの特許文献1と同様に成形外観および耐湿熱性に劣り、高温高湿下において成形品の劣化が進行し易いという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6889221号公報
特開2023-110208号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記を鑑み、本発明の課題は熱安定性、耐湿熱性および成形品外観に優れたポリカーボネート樹脂組成物およびそれよりなる成形品、殊に自動車外装部品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、前記課題を解決するため鋭意検討した結果、下記構成によって、上記課題を解決することができることを見出し本発明に到達した。
【0006】
1.(A)ポリカーボネート樹脂(A成分)100重量部に対し、(B)ポリオキシアルキレンジベンゾエート(B成分)を0.5~20重量部含有するポリカーボネート樹脂組成物。
2.B成分の平均分子量が300~600である前項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
3.A成分100重量部に対し、(C)A成分以外の熱可塑性樹脂(C成分)0.01~100重量部を含有する前項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
4.C成分がポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂およびアクリロニトリル・スチレン共重合樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の熱可塑性樹脂である前項3に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
5.C成分がポリエチレンテレフタレート樹脂およびポリブチレンテレフタレート樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種類の熱可塑性樹脂である前項3に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
6.A成分100重量部に対し、(D)リン系安定剤(D成分)0.01~8重量部を含有する前項1~5のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物。
7.前項1~6のいずれかに記載の樹脂組成物よりなる成形品。
8.自動車外装部品である前項7に記載の成形品。
【発明の効果】
【0007】
本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、熱安定性、耐湿熱性および成形品外観に優れることから、電気・電子用途、機械用途、OA用途、自動車外装部品、医療用途およびその他の各種用途において幅広く有用である。中でも自動車外装部品として極めて有用な成形品を提供するものであり、本発明の奏する産業上の効果は極めて大きい。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の詳細について更に説明する。
【0009】
<A成分:ポリカーボネート樹脂>
本発明で使用するポリカーボネート樹脂は、二価フェノールとカーボネート前駆体とを反応させて得られるものである。反応の方法としては例えば界面重縮合法、溶融エステル交換法、カーボネートプレポリマーの固相エステル交換法、および環状カーボネート化合物の開環重合法などを挙げることができる。
【0010】
ここで使用される二価フェノールの代表的な例としては、ハイドロキノン、レゾルシノール、4,4’-ジヒドロキシジフェニル、ビス(4-ヒドロキシフェニル)メタン、ビス{(4-ヒドロキシ-3,5-ジメチル)フェニル}メタン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)エタン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-1-フェニルエタン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン(通称ビスフェノールA)、2,2-ビス{(4-ヒドロキシ-3-メチル)フェニル}プロパン、2,2-ビス{(4-ヒドロキシ-3,5-ジメチル)フェニル}プロパン、2,2-ビス{(3-イソプロピル-4-ヒドロキシ)フェニル}プロパン、2,2-ビス{(4-ヒドロキシ-3-フェニル)フェニル}プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-3-メチルブタン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-3,3-ジメチルブタン、2,4-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-2-メチルブタン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)ペンタン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-4-メチルペンタン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-4-イソプロピルシクロヘキサン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサン、9,9-ビス(4-ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9-ビス{(4-ヒドロキシ-3-メチル)フェニル}フルオレン、α,α’-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-o-ジイソプロピルベンゼン、α,α’-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-m-ジイソプロピルベンゼン、α,α’-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-p-ジイソプロピルベンゼン、1,3-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-5,7-ジメチルアダマンタン、4,4’-ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4’-ジヒドロキシジフェニルスルホキシド、4,4’-ジヒドロキシジフェニルスルフィド、4,4’-ジヒドロキシジフェニルケトン、4,4’-ジヒドロキシジフェニルエーテルおよび4,4’-ジヒドロキシジフェニルエステル等が挙げられ、これらは単独または2種以上を混合して使用できる。
(【0011】以降は省略されています)
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