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公開番号2025153930
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024056652
出願日2024-03-29
発明の名称足場装置
出願人東京電力ホールディングス株式会社,株式会社タワーライン・ソリューション,帝人株式会社
代理人弁理士法人 武政国際特許商標事務所
主分類H02G 1/02 20060101AFI20251002BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】本願発明は、梯子本体を第1梯子体と第2梯子体で構成し、第1梯子体と第2梯子体を回転可能に連結することによって梯子本体を折りたたみ可能とする、という点に着目してなされたものであり、これまでにない発想に基づいて行われたものである。
【解決手段】本願発明の足場装置は、架空線の下方に足場を確保する装置であって、第1梯子体と第2梯子体、連結構造を備えたものである。連結構造は、第1梯子体と第2梯子体を回転可能に連結する。第2梯子体を第1梯子体側に折りたたむように回転すると、第1梯子体と第2梯子体が重なるように配置される。一方、第1梯子体の支柱材と第2梯子体の支柱材が略同軸(同軸を含む)となるように配置すると、第1梯子体側と第2梯子体によって一連の足場面が形成される。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
架空線の下方に足場を確保する装置であって、
左支柱及び右支柱からなる支柱材と、ステップ材と、を含んで構成される第1梯子体と、
前記支柱材と、前記ステップ材と、を含んで構成される第2梯子体と、
2つの挿通孔が設けられた左中間板と、2つの挿通孔が設けられた右中間板と、を含んで構成される連結構造と、を備え、
前記第1梯子体及び前記第2梯子体は、前記支柱材の軸方向に対して垂直又は略垂直とされた2以上の前記ステップ材が、該支柱材の軸方向に間隔を設けて配置されたうえで、前記左支柱と前記右支柱に取り付けられてなり、
前記左支柱と前記右支柱の端部には、挿通孔が設けられた突出板が取り付けられ、
前記連結構造は、前記第1梯子体及び前記第2梯子体それぞれの前記左支柱に係る前記突出板の挿通孔と前記左中間板の挿通孔に軸材を挿通したピン結合と、該第1梯子体及び該第2梯子体それぞれの前記右支柱に係る前記突出板の挿通孔と前記右中間板の挿通孔に軸材を挿通したピン結合と、によって該第1梯子体と該第2梯子体を回転可能に連結し、
前記第2梯子体を前記第1梯子体側に折りたたむように回転すると、該第1梯子体と該第2梯子体が重なるように配置され、
前記第1梯子体の前記支柱材と前記第2梯子体の前記支柱材が同軸又は略同軸となるように配置すると、前記第1梯子体側と前記第2梯子体によって一連の足場面が形成され、
前記足場面が形成された状態の前記第1梯子体と前記第2梯子体を、前記架空線に沿って配置することによって、該架空線の下方に足場を確保することができる、
ことを特徴とする足場装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記連結構造は、前記左支柱に外挿される筒状の左スライド体と、前記右支柱に外挿される筒状の右スライド体と、をさらに含んで構成され、
前記左支柱に外挿された前記左スライド体は、該左支柱の軸方向にスライド移動が可能であり、
前記右支柱に外挿された前記右スライド体は、該右支柱の軸方向にスライド移動が可能であり、
前記足場面が形成された状態で、前記左スライド体をスライド移動すると前記第1梯子体及び前記第2梯子体それぞれの前記左支柱に外挿されるとともに、前記右スライド体をスライド移動すると該第1梯子体及び該第2梯子体それぞれの前記右支柱に外挿されることによって、該第1梯子体と該第2梯子体の回転が拘束される、
ことを特徴とする請求項1記載の足場装置。
【請求項3】
前記左スライド体及び前記右スライド体は、対向して配置される2つの添接板と、端部がそれぞれの該添接板に連続する曲面板と、からなり、
前記添接板には、挿通孔が設けられ、
前記第1梯子体と前記第2梯子体の前記左支柱それぞれに前記左スライド体を外挿した状態で、重ねられた2つの前記添接板の挿通孔に挿通されたボルトによって、該左支柱を前記曲面板で締め付けることができ、
前記第1梯子体と前記第2梯子体の前記右支柱それぞれに前記右スライド体を外挿した状態で、重ねられた2つの前記添接板の挿通孔に挿通されたボルトによって、該右支柱を前記曲面板で締め付けることができる、
ことを特徴とする請求項2記載の足場装置。
【請求項4】
前記支柱材と、前記ステップ材と、を含んで構成される独立梯子体と、
筒状の接続体と、をさらに備え、
前記第2梯子体と前記独立梯子体の前記左支柱それぞれに前記接続体を外挿するとともに、該第2梯子体と該独立梯子体の前記右支柱それぞれに前記接続体を外挿することによって、該第2梯子体と該独立梯子体が着脱自在に接続される、
ことを特徴とする請求項1記載の足場装置。
【請求項5】
アームと、該アームの先端に設けられるフックと、を含んで構成される架空線係止体と、
前記第2梯子体に係る前記支柱材の端部に、着脱自在に取り付けられる係止用軸部材と、をさらに備え、
前記係止用軸部材は、前記支柱材の軸方向に対して垂直又は略垂直とされたうえで、前記左支柱と前記右支柱に取り付けられ、
前記アームが前記係止用軸部材の軸周りに回転可能となるように、前記架空線係止体が該係止用軸部材に取り付けられ、
前記架空線係止体の前記フックを前記架空線に掛けることによって、前記第1梯子体と前記第2梯子体が該架空線に懸垂支持される、
ことを特徴とする請求項1記載の足場装置。
【請求項6】
前記左支柱と前記右支柱が、CFRPによって形成され、
前記ステップ材の表面には滑り止め加工が施された、
ことを特徴とする請求項1記載の足場装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願発明は、架空線の下方で作業を行うための足場に関するものであり、より具体的には、折りたたむことでコンパクトな大きさにすることができる足場装置に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
発電所では数千~数万ボルトの電気が生成されるが、電気抵抗によるロスを避けるため数十万ボルト程度の超高圧にしたうえで送電している。そして、超高圧変電所や一次変電所、二次変電所、配電用変電所などの各変電所で徐々に電圧を下げたうえで工場などに供給し、さらに柱上変圧器などで電圧を下げて家庭に供給している。いずれにしろ、発電所で生成された電気は、電線やケーブルなどを利用した送電線や配電線(以下、これらを総じて「送電線等」という。)を介して利用者に供給され、当然ながら全国には夥しい量の送電線等が配置されている。
【0003】
従来、送電線等は鉄塔や電力柱に架線するのが主流であったが、近年では地中化が推進されており、例えば東京23区内では92.6%(2021年)まで地中化されている。とはいえ、全国的に見るとまだ2割弱程度と地中化された区間は少なく、やはり鉄塔や電力柱に架線された送電線等が大部分を占めているのが現状である。
【0004】
家庭などに送電するには送電線等をはじめ碍子や腕金、柱上変圧器など種々の電気設備が利用されており、これら電気設備に対する保守作業や点検作業は日常的に行われている。そしてこの保守点検作業は、電気設備が設置される場所に応じて種々の手法が採用される。例えば、鉄塔上部における送電線等の保守点検作業を行う場合、いわゆる高所作業となることから足場が設置される。従来、鉄塔上部における作業としては「架線梯子」と呼ばれる足場が多用されていた。
【0005】
図10にも示すように架線梯子は、2本の支柱の間に複数のステップが設置された梯子本体LDを備えたものであり、梯子本体LDの先端(図では右端)にはワイヤーロープWRが取り付けられ、さらにワイヤーロープWRの先端にはフックHKが取り付けられている。架線梯子を利用するときは、送電線等の下方で概ね水平となるように梯子本体LDが配置され、つまり梯子本体LDが足場として利用される。このとき、梯子本体LDの一端側は送電線等にフックHKを掛けたワイヤーロープWRで懸垂支持され、その他端側は鉄塔の一部を利用して支持することが多い。
【0006】
上記したとおり架線梯子が利用される機会は多く、故に架線梯子に関する種々の改良技術がこれまで提案されてきた。例えば特許文献1では、図10のワイヤーロープWRに代えて「長尺部材」を備えることとし、この長尺部材の長さを変更することによって送電線等と梯子本体LDの間隔を調整することができる「作業用足場」について提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2014-241688号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に開示される作業用足場をはじめ従来用いられてきた架線梯子は、梯子本体LDの長さが概ね3.0m~4.5mのものが多く、その総重量は例えば4.5mとするケースで約18.0kgである。山間部の送電鉄塔で保守点検作業を実施する場合、人力によって架線梯子を運搬する必要があるが、18.0kgを背負って長い距離を歩くことは運搬者にとって相当の負担がかかる作業である。特に、送電鉄塔までの工事用仮設道路などが整備されていない場合、梯子本体LDの長さ(3.0m~4.5m)がその運搬をより難しくしていた。18.0kgという重量を背負うことに加え、草木などをかわしながら長尺の架線梯子を運搬することは、運搬者にとって相当の労力を強いられることになるわけである。
【0009】
本願発明の課題は、従来技術が抱える問題を解決することであり、すなわち、従来に比してコンパクトにした状態で運搬することができる足場装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願発明は、梯子本体を第1梯子体と第2梯子体で構成し、第1梯子体と第2梯子体を回転可能に連結することによって梯子本体を折りたたみ可能とする、という点に着目してなされたものであり、これまでにない発想に基づいて行われたものである。
(【0011】以降は省略されています)

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