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公開番号2025172531
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-26
出願番号2024078084
出願日2024-05-13
発明の名称端子台
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人
主分類H02M 7/48 20070101AFI20251118BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】体格の増大を抑制できる端子台を提供すること。
【解決手段】入力端子台23は、冷却器であるベース251上に配置される。入力端子台23は、ベース251に沿って並ぶ複数のバスバー30、複数のバスバー30の中間部位を取り囲んで保持する本体部を有する樹脂体40を備える。本体部は、バスバー30の表面のうち、少なくともベース251に対向する下面301を覆う第1樹脂部41と、隣り合うバスバー30の間に介在し、複数のバスバー30および第1樹脂部41を一体的に覆う第2樹脂部42を含む。第1樹脂部41は、第2樹脂部42よりも熱伝導性に優れている。第1樹脂部41において第2樹脂部42から露出する部分が、ベース251に熱的に接続される。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
冷却器（２５１）上に配置される端子台であって、
前記冷却器に沿って並ぶ複数のバスバー（３０）と、
複数の前記バスバーの中間部位を取り囲んで保持する本体部（４０１）を有する樹脂体（４０）と、
を備え、
前記本体部は、前記バスバーの表面のうち、少なくとも前記冷却器に対向する下面（３０１）を覆う第１樹脂部（４１）と、隣り合う前記バスバーの間に介在し、複数の前記バスバーおよび前記第１樹脂部を一体的に覆う第２樹脂部（４２）と、を含み、
前記第１樹脂部は前記第２樹脂部よりも熱伝導性に優れており、
前記第１樹脂部において前記第２樹脂部から露出する部分が、前記冷却器に熱的に接続される、端子台。
続きを表示（約 940 文字）【請求項２】
前記第１樹脂部は、前記下面とは反対の面である上面（３０２）と前記下面とに連なる面である側面（３０３）であって、少なくとも隣り合う前記バスバーの対向面を覆っている、請求項１に記載の端子台。
【請求項３】
前記第１樹脂部は、前記上面を覆うことで前記バスバーを取り囲んでいる、請求項２に記載の端子台。
【請求項４】
前記第１樹脂部において、前記バスバーの表面のうち、前記下面を除く面を覆う部分は、前記下面を覆う部分よりも厚い、請求項２または請求項３に記載の端子台。
【請求項５】
前記バスバーは、貫通孔（３１）を有し、
前記第１樹脂部は、前記貫通孔に配置され、前記下面を覆う部分と前記上面を覆う部分とに連なる連結部（４１４）を有している、請求項３に記載の端子台。
【請求項６】
前記バスバーは、前記第１樹脂部に覆われる部分に粗化部（３２）を有している、請求項１～３いずれか１項に記載の端子台。
【請求項７】
前記バスバーは、前記バスバーとともに電流経路を形成する金属板材（２２４）が接続される接続部（３３）を有し
前記第１樹脂部は、前記本体部を構成する部分に連なり、前記接続部の下面を覆う延設部（４１５）を有する、請求項１～３いずれか１項に記載の端子台。
【請求項８】
前記バスバーは、前記下面において前記第１樹脂部に覆われる部分に段差部（３４）を有している、請求項１～３いずれか１項に記載の端子台。
【請求項９】
前記第１樹脂部は、前記冷却器との対向面に粗化部（４１６）を有している、請求項１～３いずれか１項に記載の端子台。
【請求項１０】
直流電源と電力変換回路を構成する半導体モジュールとを電気的に中継する請求項１～３いずれか１項に記載の端子台であって、
熱伝導部材（２６）を介して前記冷却器上に配置され、
前記冷却器は、グランド電位を提供し、
前記バスバーは、前記第１樹脂部および前記熱伝導部材を介して、前記冷却器に熱的に接続される、端子台。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
この明細書における開示は、端子台に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１は、端子台を開示している。先行技術文献の記載内容は、この明細書における技術的要素の説明として、参照により援用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１７－１１７６４３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１では、インサート成形により、複数のバスバーと、バスバーを保持する樹脂製の本体とを一体化している。バスバーの中間部位は樹脂によって覆われており、熱がこもる。特に車両駆動系の電力変換装置などの大電流用途において、バスバーの自己発熱は、たとえば接続信頼性を低下させる虞がある。自己発熱を抑えるために、バスバーの断面積、たとえば厚みや幅を広げると、端子台の体格が増大する。上記した観点において、または言及されていない他の観点において、端子台にはさらなる改良が求められている。
【０００５】
開示されるひとつの目的は、体格の増大を抑制できる端子台を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
開示のひとつの態様は、冷却器（２５１）上に配置される端子台であって、
冷却器に沿って並ぶ複数のバスバー（３０）と、
複数のバスバーの中間部位を取り囲んで保持する本体部（４０１）を有する樹脂体（４０）と、
を備え、
本体部は、バスバーの表面のうち、少なくとも冷却器に対向する下面（３０１）を覆う第１樹脂部（４１）と、隣り合うバスバーの間に介在し、複数のバスバーおよび第１樹脂部を一体的に覆う第２樹脂部（４２）と、を含み、
第１樹脂部は第２樹脂部よりも熱伝導性に優れており、
第１樹脂部において第２樹脂部から露出する部分が、冷却器に熱的に接続される。
【０００７】
開示の端子台によれば、熱伝導性に優れる第１樹脂部をバスバーの下面側に設けることで、下面側に第２樹脂部が配置される構成に較べて放熱性を高め、体格の増大を抑制することができる。また、第２樹脂部をバスバー間に設けることでバスバー間の絶縁を確保し、体格の増大を抑制することができる。
【０００８】
この明細書における開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。請求の範囲に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態の部分との対応関係を例示的に示すものであって、技術的範囲を限定することを意図するものではない。この明細書に開示される目的、特徴、および効果は、後続の詳細な説明、および添付の図面を参照することによってより明確になる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
電力変換回路および駆動システムを示す図である。
電力変換装置を示す平面図である。
第１実施形態に係る端子台を示す平面図である。
図３のIV-IV線に沿う断面図である。
変形例を示す断面図である。
変形例を示す断面図である。
変形例を示す断面図である。
第２実施形態に係る端子台を示す断面図である。
変形例を示す断面図である。
第３実施形態に係る端子台を示す断面図である。
変形例を示す平面図である。
図１１のXII-XII線に沿う断面図である。
第４実施形態に係る端子台を示す断面図である。
第５実施形態に係る端子台を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、図面に基づいて複数の実施形態を説明する。なお、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合せることができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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