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公開番号
2025145597
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-03
出願番号
2024045872
出願日
2024-03-22
発明の名称
ポリカーボネート樹脂および光学部材
出願人
帝人株式会社
代理人
個人
主分類
C08G
64/00 20060101AFI20250926BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】ビスフェノールAを原料とするポリカーボネート樹脂と同等の屈折率とアッベ数の関係を持ち、低複屈折かつ耐熱性に優れたポリカーボネート樹脂及び光学部材の提供。
【解決手段】式(1)の構成単位と式(2)の構成単位を含むポリカーボネート樹脂。
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【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記式(1)で表される構成単位と、下記式(2)で表される構成単位を含むポリカーボネート樹脂。
JPEG
2025145597000014.jpg
32
71
JPEG
2025145597000015.jpg
38
76
(式(2)中、R
1
およびR
2
は、同一又は異なって、水素原子又は炭素原子数1~20の炭化水素基を表し、L
1
およびL
2
はそれぞれ独立に2価の連結基を示し、mおよびnはそれぞれ独立に0または1を示す。)
続きを表示(約 550 文字)
【請求項2】
前記式(1)で表される構成単位が、前記ポリカーボネート樹脂を構成する全構成単位の5mol%以上90mol%以下を占める、請求項1記載のポリカーボネート樹脂。
【請求項3】
下記式(3)で表される構成単位をさらに含む請求項1記載のポリカーボネート樹脂。
JPEG
2025145597000016.jpg
24
72
【請求項4】
屈折率が1.540~1.630である請求項1記載のポリカーボネート樹脂。
【請求項5】
アッベ数が20~60である請求項1記載のポリカーボネート樹脂。
【請求項6】
ガラス転移温度が120℃~180℃である請求項1記載のポリカーボネート樹脂。
【請求項7】
配向複屈折が5×10
-3
以下である請求項1記載のポリカーボネート樹脂。
【請求項8】
比粘度が0.12~0.50である請求項1記載のポリカーボネート樹脂。
【請求項9】
請求項1~8のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂を射出成形してなる光学部材。
【請求項10】
光学レンズである請求項9に記載の光学部材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリカーボネート樹脂およびそれからなる光学部材に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
スマートフォン等の機器で用いられるプラスチック製の撮像レンズには、低複屈折化及び収差補正能力の向上が強く求められている。従来、このような撮像レンズでは、互いに異なる光学特性(屈折率、アッベ数)を有する複数のレンズの組み合わせ、及びレンズ形状の組み合わせによって、収差補正を行っている。
【0003】
レンズ用途に実用化されている光学用透明樹脂の中で、ビスフェノールAを原料とするポリカーボネート樹脂(nd=1.584)が幅広く使用されてきた。しかしながら、ビスフェノールAを原料とするポリカーボネート樹脂は、複屈折が大きいという弱点を有するため、近年の高解像度のカメラには使用できなくなってきた。
【0004】
近年、撮影モジュールに使用される光学素子の種類はより多くなっており、様々なバランスの屈折率とアッベ数を有する光学レンズ向け樹脂の要望が強くなっている。低屈折率、高アッベ数である光学レンズ向け樹脂の開発が盛んにおこなわれており、ノルボルナン骨格を含む脂肪族ジオール化合物が低屈折率、高アッベ数の領域において優れた光学特性を示すことが多く報告されている(特許文献1、2)。また、特許文献3では、新規なノルボルナン骨格を含む脂肪族ジオール化合物を用いたポリカーボネート樹脂を提案しているが、その光学特性は評価されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000-302860号公報
国際公開第2016/052370号
特開2022-171557号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ビスフェノールAを原料として使用するポリカーボネートは、優れた光学特性と耐熱性を有するものの、複屈折が大きいという課題がある。
【0007】
本発明は、かかる課題を解決することを目的とするものであって、ビスフェノールAを原料として使用せず、ビスフェノールAを原料とするポリカーボネート樹脂と同等の屈折率とアッベ数の関係を持ち、低複屈折かつ耐熱性に優れたポリカーボネート樹脂及びそれを含む光学部材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らはこの目的を達成せんとして鋭意研究を重ねた結果、特定の構造を有するポリカーボネート樹脂が前記課題を解決できることを見出し、本発明に到達した。すなわち、本発明は、以下の通りである。
【0009】
(1)下記式(1)で表される構成単位と、下記式(2)で表される構成単位を含むポリカーボネート樹脂。
JPEG
2025145597000001.jpg
32
71
JPEG
2025145597000002.jpg
38
76
(式(2)中、R
1
およびR
2
は、同一又は異なって、水素原子又は炭素原子数1~20の炭化水素基を表し、L
1
およびL
2
はそれぞれ独立に2価の連結基を示し、mおよびnはそれぞれ独立に0または1を示す。)
(2)前記式(1)で表される構成単位が、前記ポリカーボネート樹脂を構成する全構成単位の5mol%以上90mol%以下を占める、前項(1)記載のポリカーボネート樹脂。
(3)下記式(3)で表される構成単位をさらに含む前項(1)または(2)に記載のポリカーボネート樹脂。
JPEG
2025145597000003.jpg
24
72
(4)屈折率が1.540~1.630である前項(1)~(3)のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂。
(5)アッベ数が20~60である前項(1)~(4)のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂。
(6)ガラス転移温度が120℃~180℃である前項(1)~(5)のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂。
(7)配向複屈折が5×10
-3
以下である前項(1)~(6)のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂。
(8)比粘度が0.12~0.50である前項(1)~(7)のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂。
(9)前項(1)~(8)のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂を射出成形してなる光学部材。
(10)光学レンズである前項(9)に記載の光学部材。
【発明の効果】
【0010】
本発明のポリカーボネート樹脂は、ビスフェノールAを原料とするポリカーボネート樹脂と同等の屈折率とアッベ数の関係を持ち、低複屈折かつ耐熱性に優れるため、光学レンズ、プリズム、光ディスク、透明導電性基板、光カード、シート、フィルム、光ファイバー、光学膜、光学フィルター、ハードコート膜等の光学部材に用いることができ、特に携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、パソコン、デジタルカメラ、ビデオカメラ、車載カメラ、又は監視カメラに用いるための光学レンズに極めて有用であり、そのため、その奏する産業上の効果は格別である。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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