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公開番号
2025116308
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-08
出願番号
2024010646
出願日
2024-01-29
発明の名称
ポリブチレンナフタレート樹脂組成物およびそれを成形してなる成形部材
出願人
帝人株式会社
代理人
個人
主分類
C08L
67/02 20060101AFI20250801BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】耐熱性に優れ、厚み方向の低い熱伝導率を有する搬送装置用ポリブチレンナフタレート樹脂組成物およびそれを用いた成形部材を提供する。
【解決手段】(A)ポリブチレンナフタレート樹脂(A成分)100重量部に対して、(B)ガラス繊維(B成分)を35~65重量部および(C)フィブリル形成能を有さないポリテトラフルオロエチレン(C成分)を10~35重量部含有する樹脂組成物であって、A成分以外の樹脂の含有量が1重量部未満でありかつB成分以外の充填材の含有量が1重量部未満であることを特徴とする搬送装置用ポリブチレンナフタレート樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)ポリブチレンナフタレート樹脂(A成分)100重量部に対して、(B)ガラス繊維(B成分)を35~65重量部および(C)フィブリル形成能を有さないポリテトラフルオロエチレン(C成分)を10~35重量部含有する樹脂組成物であって、A成分以外の樹脂の含有量が1重量部未満でありかつB成分以外の充填材の含有量が1重量部未満であることを特徴とする搬送装置用ポリブチレンナフタレート樹脂組成物。
続きを表示(約 270 文字)
【請求項2】
A成分の固有粘度が0.90以上であることを特徴とする請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
C成分の50%平均粒子径が1~10μmであることを特徴とする請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載の樹脂組成物を成形してなる搬送装置用成形部材。
【請求項5】
射出成形によって製造された成形部材であって、ウェルド部を有さず、樹脂の流れ方向に平行な面が搬送対象物と接触して使用されることを特徴とする請求項4に記載の搬送装置用成形部材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、耐熱性に優れ、厚み方向の低い熱伝導率を有する搬送装置用ポリブチレンナフタレート樹脂組成物およびそれを成形してなる成形部材に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、熱可塑性ポリエステル樹脂はその優れた低吸水性、低不純物性、低揮発性および耐薬品性から、電気電子部品用途、半導体用途、家電用途および自動車用部品用途に広く使用されている。また、繊維状充填材を添加することで比較的容易に剛性および耐熱性を向上させられることから、コンベア、ロボットアームおよびローラーといった搬送装置用成形部材への適用が検討されている。熱可塑性ポリエステル樹脂の持つ特性を活かしたクリーン性の高い搬送装置を構築することは、精密部品を製造または搬送する工程において非常に有用である。
【0003】
搬送対象物として200℃超の高温物を搬送しようとした場合、搬送装置用成形部材には高温でもたわまない耐熱性および装置構成によっては適切な熱伝導性が必要となる。特にロボットアームを用いて高温物を高頻度で搬送する場合、高温物から成形部材への伝熱によって成形部材が経時で蓄熱してしまうため、高温物からの伝熱を抑制するために成形部材の熱伝導率を低くすることが好ましい場合がある。
【0004】
熱可塑性ポリエステル樹脂に耐熱性を付与する方法としてはガラス繊維や炭素繊維といった繊維状充填材を添加する方法が広く知られている。例えば特許文献1および2にはポリブチレンテレフタレート樹脂を主成分とする樹脂およびガラス繊維からなる樹脂組成物が開示されているが、耐熱性については改善の余地がある。また、充填材を添加することで熱伝導率が増加するため、熱可塑性ポリエステル樹脂を用いて耐熱性および低い熱伝導率を両立することは困難であった。特許文献3にはポリブチレンナフタレート樹脂、ポリテトラフルオロエチレン、ガラス繊維および炭素繊維からなる樹脂組成物が開示されているが、耐熱性および熱伝導率に関する記載が無く、更なる改善が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平11-92640号公報
特開2004-323784号公報
特開2023-15635号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、耐熱性に優れ、厚み方向の低い熱伝導率を有する搬送装置用ポリブチレンナフタレート樹脂組成物およびそれを成形してなる成形部材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは上述の課題を解決するべく鋭意検討を重ねた結果、ポリブチレンナフタレート樹脂、ガラス繊維およびフィブリル形成能を有さないポリテトラフルオロエチレンを特定の割合で配合し、ポリブチレンナフタレート樹脂以外の樹脂およびガラス繊維以外の充填材の含有量を1重量部未満とすることにより、上記目的を達成することを見出し本発明に至った。
【0008】
すなわち、本発明は以下のとおりである。
1.(A)ポリブチレンナフタレート樹脂(A成分)100重量部に対して、(B)ガラス繊維(B成分)を35~65重量部および(C)フィブリル形成能を有さないポリテトラフルオロエチレン(C成分)を10~35重量部含有する樹脂組成物であって、A成分以外の樹脂の含有量が1重量部未満でありかつB成分以外の充填材の含有量が1重量部未満であることを特徴とする搬送装置用ポリブチレンナフタレート樹脂組成物。
2.A成分の固有粘度が0.90以上であることを特徴とする前項1に記載の樹脂組成物。
3.C成分の50%平均粒子径が1~10μmであることを特徴とする前項1または2に記載の樹脂組成物。
4.前項1~3のいずれかに記載の樹脂組成物を成形してなる搬送装置用成形部材。
5.射出成形によって製造された成形部材であって、ウェルド部を有さず、樹脂の流れ方向に平行な面が搬送対象物と接触して使用されることを特徴とする前項4に記載の搬送装置用成形部材。
【発明の効果】
【0009】
本発明の搬送装置用ポリブチレンナフタレート樹脂組成物は耐熱性に優れ、厚み方向の低い熱伝導率を有するため、本発明の樹脂組成物より得られる成形品は搬送装置用成形部材として、コンベア、ロボットアーム、パッド、ガイド、レール、リテーナー、ローラーおよび容器用部材などに好適に使用することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、更に本発明の詳細について説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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