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公開番号2025111986
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-31
出願番号2024005958
出願日2024-01-18
発明の名称軽量ゴムおよびゴム成形体
出願人帝人株式会社
代理人個人
主分類C08J 5/04 20060101AFI20250724BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】 ゴム内の均一な繊維の分散、高い強度、剛性を付与した軽量ゴムを提供する。
【解決手段】 密度1.0g/cm3以下である軽量ゴムであって、比表面積が30m2/g以上300m2/g以下である微細化全芳香族ポリアミド繊維を含有することを特徴とする軽量ゴム。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
密度1.0g/cm

以下である軽量ゴムであって、比表面積が30m

/g以上300m

/g以下である微細化全芳香族ポリアミド繊維を含有することを特徴とする軽量ゴム。
続きを表示(約 120 文字)【請求項2】
微細化全芳香族ポリアミド繊維の量が、軽量ゴム中のゴム100質量部に対して0.1~20質量部である、請求項1に記載の軽量ゴム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の軽量ゴムを用いたゴム成形体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、密度が低い軽量ゴムおよび、それから成形されたゴム成形体に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ゴム成形体の力学的特性を向上させるために、セルロース繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、アラミド繊維などの短繊維をゴムに配合して、ゴム成形体を補強することが検討されている。これらの短繊維なかでも、アラミド繊維の短繊維は、機械的特性、耐疲労性、耐熱性および化学的性質に優れているため、広く使用されている。
【0003】
しかし、アラミド繊維の短繊維は、その表面が比較的不活性であるため、補強されるゴムとの接着力が低く、ゴムに配合するときの分散性が悪いため、アラミド繊維の短繊維の本来の優れた特性を十分に発揮することができない。
【0004】
アラミド繊維の短繊維がゴムに配合された場合であっても、その成形体においてアラミド繊維の短繊維が完全に均一に分布しているわけではないため、アラミド繊維の短繊維が存在しない部分から摩耗が進行してしまい、十分な耐摩耗性を得ることができない。
【0005】
一般に、補強用短繊維とゴムとの接着力を向上させるための手段として、補強用短繊維の繊維径を細くする、あるいは補強用短繊維の表面にフィブリルを持たせて微細化短繊維として用いることにより、補強用短繊維とゴムとが接触する面積を増やすことが行われる。
【0006】
例えば、特許文献1では、平均繊維径が500nm以下であるアラミドナノファイバーを用いたゴム成形体が開示されている。また、特許文献2では、既存の微細化セルロース繊維や微細化アラミド繊維を用いたゴム成形体が開示されている。特許文献3では、セルロースナノファイバーを用いたゴム成形体が開示されている。
【0007】
こうした補強用繊維の添加により、ゴム成形体の物理強度および化学的安定性が向上するが、ゴムやゴム成形体の重さについては、これまで熱心な検討がなされていない。
このため、ゴム成形体を用いる作業者は重いゴム成形体を我慢して使用するか、ゴム成形体より軽量ではあり強度の落ちる樹脂成形体を使用するか選択せざるを得ない。
【0008】
ゴム成形体を軽量化する方法として、発泡剤を添加しておきゴム成形体の内部で発泡させることで、密度を低下させる方法がある。しかし、補強用短繊維を添加したゴム成形体においては、ゴム成形体の内の補強用短繊維が、均一な発泡の形成を阻害し、このため発泡に斑が生じることになる。この斑が欠点となり、十分な補強効果は発現しない。
【0009】
ゴム成形体を軽量化する方法として他には、比重の軽い充填剤をゴムに添加する方法がある。例えば特許文献3では、ゴムの配合剤として多孔性ポリエステル樹脂粉末を添加する方法が開示されている。この方法では、充填剤の添加により、成形体の強度は低下する。また、補強用短繊維を含有する場合には、充填剤と補強用短繊維とが付着してしまい、ゴム内の補強用短繊維の分散性が低下し、ゴム成形体の性能が低下することになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2022-184472号公報
特許第3998692号公報
特許第4948076号公報
特開平6-235170号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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