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公開番号2025121426
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-20
出願番号2024016743
出願日2024-02-07
発明の名称ポリカーボネート樹脂組成物およびその成形品
出願人帝人株式会社
代理人個人
主分類C08L 69/00 20060101AFI20250813BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】LED光源下における導光性能に優れ、且つ高温環境下における長期耐久性(耐乾熱性)にも優れた樹脂組成物およびそれからなる成形品を提供する。
【解決手段】(A)ポリカーボネート樹脂(A成分)に対して、(B)下記式〔1〕で表されるトリアリールホスフィン系化合物(B成分)および(C)ペンタエリスリトールジホスファイト系化合物(C成分)を含有し、前記A成分100重量部に対して、B成分の含有量が0.005~0.3重量部であり、前記C成分の含有量が0.001~0.3重量部であるポリカーボネート樹脂組成物。
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【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)ポリカーボネート樹脂(A成分)に対して、(B)下記式〔1〕で表されるトリアリールホスフィン系化合物(B成分)および(C)ペンタエリスリトールジホスファイト系化合物(C成分)を含有し、A成分100重量部に対して、B成分の含有量が0.005~0.3重量部であり、C成分の含有量が0.001~0.3重量部であるポリカーボネート樹脂組成物。
JPEG
2025121426000009.jpg
54
78
[式中、R
2-1
、R
2-2
、R
2-3
、R
6-1
、R
6-2
、R
6-3
、R
0-1
、R
0-2
、R
0-3
は水素原子、炭化水素基、アルコキシ基またはハロゲンであり、同一であっても異なっていてもよい。但し、R
2-1
、R
2-2
、R
2-3
、R
6-1
、R
6-2
、R
6-3
の少なくとも1つは炭化水素基、アルコキシ基またはハロゲンである。p、qおよびrはそれぞれ0~3の整数である。]
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
式〔1〕中、炭化水素基は、アルキル基、アラルキル基、アルケニル基またはアリール基である請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項3】
式〔1〕中、R
2-1
、R
2-2
、R
2-3
、R
6-1
、R
6-2
、R
6-3
の少なくとも1つは、アルキル基またはアルコキシ基である請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項4】
式〔1〕中、R
2-1
、R
2-2
、R
2-3
、R
6-1
、R
6-2
、R
6-3
の少なくとも1つは、炭素原子数1~4のアルキル基である請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項5】
B成分が、トリ(o-トリル)ホスフィン、トリ(2,4-キシリル)ホスフィンおよびトリ(2,5-キシリル)ホスフィンからなる群より選ばれる少なくとも一種である請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項6】
C成分が、ビス(2,4-ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイトおよびビス(2,6-ジ-tert-ブチル-4-メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイトからなる群より選ばれる少なくとも一種である請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項7】
A成分100重量部に対して、B成分の含有量が0.01~0.1重量部である請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項8】
A成分100重量部に対して、C成分の含有量が0.005~0.1重量部である請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項9】
A成分100重量部に対して、(E)多価アルコールと高級脂肪酸とから構成される脂肪酸エステル化合物(E成分)を0.01~1重量部含有する請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項10】
A成分の粘度平均分子量が11,500~50,000の範囲である請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリカーボネート樹脂組成物およびその成形品に関する。更に詳しくは特定の構造を有するトリアリールホスフィン系化合物とペンタエリスリトールジホスファイト系化合物を特定の範囲において配合することにより、LED光源下における導光性能が良好であり、且つ高温環境下における長期耐久性(耐乾熱性)に優れるポリカーボネート樹脂組成物およびその成形品に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
LEDを光源とする光源体は、省電力性・長寿命の観点から次世代光源体として注目を集めており、1990年代の青色発光ダイオード開発以降は、LEDによる白色光照明の実用可能性が高まり、局所照明を中心に急速に市販製品が登場してきた。
【0003】
またディスプレイをはじめとする面光源体についても、LED光源は、冷陰極管が発する白色光をカラーフィルタで透過して得られる色(赤・緑・青)に比べ、RGB3色LEDが放つ光の色純度が高く、色の再現範囲を大きく広げることができるというメリットがあるため、光源のLED化が進んできている。
【0004】
一方、LEDは点光源であるため広い面積を照射しようとすると光源体の背面に多くのLEDを設置する必要があり(バックライト方式)その一つ一つが点光源としてみえてしまう、すなわちムラを生じやすいといった欠点がある。最近では、このムラを解消し、かつ低コスト化、更なる省電力化、更には製品の薄型化を目指し、LEDを光源体の端面に配置するいわゆるエッジライト方式の光源体が増えてきている。
【0005】
エッジライト方式の光源体において、均一な面発光性を達成するために光を遠くまで伝える導光体が用いられる。ところが、エッジライト方式での光源体では光源から遠くなるに従って、暗くなってしまう問題がある。
【0006】
また近年自動車において事故防止を目的とした日中の視認性向上の為に、自動車のヘッドランプ部等にデイタイムランニングランプの採用が進められており、欧州では取り付けが義務化されている。現状のデイタイムランニングランプは長光路を有する成形体の端部よりLED光源を入光させ、導光させるものが主流であるが、光源から遠くなるに従って、暗くなってしまう問題がある。またデイタイムランニングランプはLED光源と成形品端部との設置距離が近く、また出力の大きいLED光源が用いられており、光源に近接する成形品端部が高温に曝されることによる変色、および変色した部分が更に加熱されることによる焦げ付き、導光性能低下が問題となっている。
【0007】
これら導光性が必要とされる成形体用の樹脂材料としては、光源からの光の減衰が少ない特性すなわち透明性が求められ、これまで透明樹脂の中で、ポリメチルメタアクリレート(以下「PMMA」と称する事がある)が最も適した材料として用いられてきた。しかしながら、PMMAは耐衝撃性や耐熱温度が必ずしも十分でなく、前述の用途においては使用環境が制限されるという問題点がある。その為、PMMAよりも耐熱性、耐衝撃性の点で優れるポリカーボネート樹脂の導光性、および高温環境下における長期耐久性(以下『耐乾熱性』と称することがある)を改良する技術が注目されている。
【0008】
ポリカーボネートの導光性や耐乾熱性を改良した例として、特許文献1、2では、特定のシロキサン化合物を少量配合してなる導光板用芳香族ポリカーボネート樹脂組成物が報告されている。しかしながら、シリコーン系の化合物は、高温条件下で低分子シリコーンガスが発生する場合がある。
【0009】
特許文献3ではポリカーボネートとアクリル系樹脂からなる樹脂組成物を用いて成形した板状成形体の表面又は裏面に光散乱層を設けてなる導光板が報告されている。
【0010】
特許文献4では、芳香族ポリカーボネート樹脂および芳香族ポリカーボネート樹脂との屈折率の差が0.001以上である他の熱可塑性樹脂からなる芳香族ポリカーボネート樹脂組成物が報告されている。しかしながら、本来ポリカーボネート樹脂に対して非相溶であるアクリル系樹脂を添加するため、添加量が限られており、導光性を充分に発現しない場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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