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公開番号2025103244
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2023220507
出願日2023-12-27
発明の名称フィルター清掃装置及び乾燥機
出願人株式会社コーワ
代理人
主分類D06F 58/02 20060101AFI20250702BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】 塵埃の廃棄時に使用者の手が汚れるのを防ぐことができると共に、操作性と塵埃除去性能に優れたフィルター清掃装置を提供する。
【解決手段】 フィルター清掃装置10のフィルターパネル2は、本体ケース1と通風ダクトとの連通状態を固定するロック機構7aを操作するロックボタン7と回動軸5と連動し清掃体6を可動させる清掃機構8aを操作する清掃又は塵埃排出ボタン8とを有しており、ロックボタン7と清掃又は塵埃排出ボタン8は、使用者が取っ手部2aを把持した状態で操作可能な位置に配置されている。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項1】
通風ダクトに連通可能に装着される本体ケースと、
前記本体ケースを通風ダクトに装着した状態で、前記本体ケースの上面に設けられ、使用者が把持可能な取っ手部を有するフィルターパネルと、
前記本体ケースの内部に設けられ、塵埃を捕集する円弧状のフィルター体と、
前記フィルター体の上流側に備えられた通風路と、
前記通風路内に設置された回動軸と、
前記回動軸に備えられると共に、前記フィルター体に回動自在に当接し、該フィルター体に付着した塵埃を除去する清掃体と、を有するフィルター清掃装置において、
前記フィルターパネルは、前記本体ケースと前記通風ダクトとの連通状態を固定するロック機構を操作するロックボタンと、前記回動軸と連動し前記清掃体を可動させる清掃機構を操作する清掃又は塵埃排出ボタンと、を有し、
前記ロックボタンと前記清掃又は塵埃排出ボタンは、使用者が前記取っ手部を把持した状態で操作可能な位置に配置されていることを特徴とするフィルター清掃装置
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
ロックボタン及び清掃又は塵埃排出ボタンは、フィルターパネルの外面に沿ってスライド可能な係止片を有する共に、前記ロックボタンと前記清掃又は塵埃排出ボタンは、各々の前記係止片を略平行な方向にスライドさせて操作することを特徴とする請求項1に記載のフィルター清掃装置
【請求項3】
使用者が取っ手部を把持した状態で、ロックボタン及び清掃又は塵埃排出ボタンの各々の係止片は、フィルターパネルの外面からの高さが、親指の位置する高さと略同一高さに形成されていることを特徴とする請求項2に記載のフィルター清掃装置
【請求項4】
ロックボタンと清掃又は塵埃排出ボタンとを一体的に形成した操作ボタンが形成されていると共に、
前記操作ボタンを押圧した場合は、押圧した移動量に応じて先にロック機構の解除がなされ、その後に清掃機構が作動することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のフィルター清掃装置
【請求項5】
フィルターパネルの外面を平面視した状態で、取っ手部は略中央から一方の側辺側の一部に形成されていると共に、ロックボタン及び清掃又は塵埃排出ボタンは他方の側辺側で、且つ、使用者が前記取っ手部を把持した状態で、前記取っ手部の略中央よりも親指側に形成されていることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のフィルター清掃装置
【請求項6】
取っ手部は、フィルターパネルの外面に形成される略長方形状の開口又は長尺状のハンドルであって、
ロックボタン及び清掃又は塵埃排出ボタンは、前記取っ手部の短手方向の一方側近傍に形成されると共に、前記取っ手部の長手方向に対して略直角方向で、且つ、前記取っ手部側にスライドさせて操作するものであって、
使用者が前記取っ手部を把持した状態で、前記清掃又は塵埃排出ボタンは、前記ロックボタンよりも、親指側に形成されていることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のフィルター清掃装置
【請求項7】
乾燥機本体と、該乾燥機本体に回転自在に配置され、衣類などを収容する回転ドラムと、該回転ドラム内に温風を送風する送風手段と、加熱手段と、通風ダクトと、を有し、
前記回転ドラム内に、前記送風手段及び前記加熱手段により発生した温風を、前記通風ダクトを経由して循環供給して衣類などを乾燥可能とすると共に、前記通風ダクトの前記回転ドラムからの排気側に請求項1~6のいずれか1項に記載のフィルター清掃装置を備えた乾燥機
【請求項8】
乾燥機本体は、フィルター清掃装置の回動軸と連結し清掃体を往復可動させる駆動源を備えると共に、
前記フィルター清掃装置を前記乾燥機本体から取り外した状態では、清掃又は塵埃排出ボタンを操作することで前記清掃体は往路方向にのみ可動できるものであって、
前記フィルター清掃装置を前記乾燥機本体に装着した状態では、前記駆動源により前記清掃体が復路方向に可動して初期位置に戻ることを特徴とする請求項7に記載の乾燥機
【請求項9】
フィルター清掃装置を乾燥機本体に装着した状態では、清掃又は塵埃排出ボタンは、清掃体の回動の影響を受けないことを特徴とする請求項7に記載の乾燥機

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルターに付着した塵埃を除去するためのフィルター清掃装置と、このフィルター清掃装置を備えた乾燥機に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来から塵埃を捕集するフィルターが設置され、このフィルターに付着した塵埃を除去するためのフィルター清掃装置が知られている(特許文献1)。
【0003】
特許文献1に記載のフィルター清掃装置は、塵埃を捕集する円弧状のフィルター体と、前記フィルター体の上流側に備えられた通風路と、前記通風路内に設置された回動軸と、前記回動軸に備えられると共に、前記フィルター体に回動自在に当接し、該フィルター体に付着した塵埃を除去する清掃体と、前記清掃体の往路終端位置の近傍に開口を有する塵埃収容部と、通風側に設けられた蓋体とを有しており、前記蓋体は、通風孔が形成されていると共に、底板と連結するヒンジにより開閉自在に設置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第7060236号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら上記特許文献1に記載のフィルター清掃装置では、塵埃収容部に蓄積されたリントの廃棄作業において、使用者が蓋体を開ける必要があり、その際に手が汚れるという課題を有するものであった。また、蓋体の開閉を行うレバーがフィルター清掃装置の側面に設置されたフィルター清掃装置も知られているが、該フィルター清掃装置を乾燥機に設置した状態において、蓋体の開閉を行うレバーの可動を防ぐため、乾燥機側の駆動源を利用して清掃体の回動軸を回動させてフィルターの自動清掃を行う機能を持たせることは避けられていた。
【0006】
本発明は、前記従来の課題を解決するものであり、塵埃の廃棄時に使用者の手が汚れるのを防ぐことができると共に、操作性と塵埃除去性能に優れたフィルター清掃装置及び乾燥機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記従来の課題を解決するために、請求項1の発明は、通風ダクトに連通可能に装着される本体ケースと、前記本体ケースを通風ダクトに装着した状態で、前記本体ケースの上面に設けられ、使用者が把持可能な取っ手部を有するフィルターパネルと、前記本体ケースの内部に設けられ、塵埃を捕集する円弧状のフィルター体と、前記フィルター体の上流側に備えられた通風路と、前記通風路内に設置された回動軸と、前記回動軸に備えられると共に、前記フィルター体に回動自在に当接し、該フィルター体に付着した塵埃を除去する清掃体と、を有するフィルター清掃装置において、前記フィルターパネルは、前記本体ケースと前記通風ダクトとの連通状態を固定するロック機構を操作するロックボタンと、前記回動軸と連動し前記清掃体を可動させる清掃機構を操作する清掃又は塵埃排出ボタンと、を有し、前記ロックボタンと前記清掃又は塵埃排出ボタンは、使用者が前記取っ手部を把持した状態で操作可能な位置に配置されていることを特徴としている。
【0008】
請求項1の発明では、フィルター清掃装置を構成するフィルターパネルが本体ケースと通風ダクトとの連通状態を固定するロック機構を操作するロックボタンと、回動軸と連動し清掃体を可動させる清掃機構を操作する清掃又は塵埃排出ボタンとを有しており、ロックボタンと清掃又は塵埃排出ボタンは、使用者が取っ手部を把持した状態で操作可能な位置に配置する構成としたことによって、塵埃の廃棄時に使用者の手が汚れるのを防ぐことができると共に、優れた操作性と塵埃除去性能を発揮させることができる。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、ロックボタン及び清掃又は塵埃排出ボタンは、フィルターパネルの外面に沿ってスライド可能な係止片を有する共に、前記ロックボタンと前記清掃又は塵埃排出ボタンは、各々の前記係止片を略平行な方向にスライドさせて操作することを特徴としている。これにより、使用者が取っ手部を把持した状態で、ロックボタンの操作と同様に、清掃又は塵埃排出ボタンの操作がし易くなり、操作性を向上させることができる。
【0010】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、使用者が取っ手部を把持した状態で、ロックボタン及び清掃又は塵埃排出ボタンの各々の係止片は、フィルターパネルの外面からの高さが、親指の位置する高さと略同一高さに形成されていることを特徴としている。これにより、使用者が取っ手部を把持した状態で、ロックボタン及び清掃又は塵埃排出ボタンの各々の係止片に親指を引っ掛け易くなり、操作性を一層向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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