TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025095160
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-26
出願番号
2023210979
出願日
2023-12-14
発明の名称
人工皮革、乗物用内装材、および座席
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
D06N
3/00 20060101AFI20250619BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約
【課題】高級感のある外観と薄地で高強度かつ、柔軟で形状に沿わせやすい人工皮革を提供すること。
【解決手段】ポリエステル系樹脂を主成分として含む繊維を主な構成要素として含み、前記繊維が長繊維であり、前記繊維の平均単繊維径が2.0μm以上7.0μm以下であり、前記繊維が湾曲率5~20%の捲縮繊維であり、前記繊維が単繊維として分散している、人工皮革。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリエステル系樹脂を主成分として含む繊維を主な構成要素として含み、前記繊維が長繊維であり、前記繊維の平均単繊維径が2.0μm以上7.0μm以下であり、前記繊維が湾曲率5.0~20.0%の捲縮繊維であり、前記繊維が単繊維として分散している、人工皮革。
続きを表示(約 440 文字)
【請求項2】
少なくとも一方の表面に立毛を有し、前記立毛を有する表面の200μm×200μmの視野から観察される繊維末端数が4個以上である、請求項1に記載の人工皮革。
【請求項3】
少なくとも一方の表面において、当該表面の少なくとも一部に樹脂層が設けられてなる、請求項1または2に記載の人工皮革。
【請求項4】
以下の式(1)で算出される、広角X線で測定した(-105)面のX線回折強度I
(-105)
と、(100)面のX線回折強度I
(100)
の回折強度比Zが0.002以上0.015以下である、請求項1または2に記載の人工皮革。
Z=I
(-105)
/I
(100)
・・・(1)
【請求項5】
請求項1または2に記載の人工皮革を用いてなる、乗物用内装材。
【請求項6】
請求項1または2に記載の人工皮革を用いてなる、座席。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、人工皮革、ならびに、この人工皮革を用いてなる乗物用内装材および座席に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
極細繊維からなる立毛が表面を覆った人工皮革は、優美な外観を有することから、衣料や家具、自動車内装材など幅広い分野で使用されている。このような人工皮革は、極細繊維発生型のステープルからなるウエブをクロスレイヤーで積層する方法によって均一なシートとし、高いレベルの外観と物性を達成してきた。
【0003】
しかし近年では、さらに高いレベルの外観と物性の要求が高まっているとともに、環境配慮志向の高まりから、工程の簡素化が求められている。
【0004】
また、電気自動車では、シンプルでデザイン性が高い内装が多く、環境配慮の観点から天然皮革の使用を避ける傾向があり、天井材やドアトリムの他、インパネなどの複雑な形状をした部位への採用が増えている。そのため、複雑な形状に合わせて成型しやすい、柔軟性や伸長性に優れた人工皮革が求められている。
【0005】
例えば特許文献1では、平均単繊維直径が0.1~10μmのコイル状の捲縮を有する極細繊維を発現可能な海島型複合繊維をニードルパンチで絡合させてシート化した後、極細化処理を行って極細繊維シートとし、シート内への弾性重合体の付与および、表面に樹脂層を形成した後に熱処理を行うことで極細繊維に捲縮を発現させた銀付き人工皮革が提案されている。
【0006】
特許文献2では、平均単繊度が0.6dtex以上の捲縮を発現可能な長繊維からなるウエブと、極細繊維を発現可能な繊維からなるウエブを積層し、ニードルパンチで絡合処理させて一体化し、熱収縮による捲縮の発現と極細化処理による極細繊維の発現を行った後に高分子弾性体を付与した人工皮革が提案されている。
【0007】
また、特許文献3では、捲縮を発現可能なポリトリメチレンテレフタレートからなるサイドバイサイド型の極細繊維からなる抄造不織布と織編物をウォータージェットパンチで交絡したシートに高分子弾性体を付与した人工皮革が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2018-3181号公報
特許第7249352号公報
特開2003-286663号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1や特許文献2に開示されるような技術では、極細繊維を発生させるために海成分を除去する工程が必要となることや、同一の海島繊維から生じた極細繊維同士が集まって繊維束となりやすく、繊維1本1本がばらばらに分散した均一な外観のシートを得ることが難しい。また、ニードルパンチはライン速度を高速化しにくいため、生産性を高めることが難しい。
【0010】
また、特許文献3に開示されるような極細繊維を抄造するプロセスによって人工皮革を得た場合などでは、極細繊維を発生させる工程が不要になる点では、従来の人工皮革よりもプロセスの簡素化が容易になり得ると考えられる。一方で、繊維を水に均一に分散するためには繊維長を短くする必要があり、優美で高級感のある外観や高い物性を有する人工皮革を得ることが難しい。また、繊維の剛性が低いため、水中で繊維が絡み合いやすく、均一な地合の抄造不織布を得ることが難しい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
東レ株式会社
織編物
1か月前
東レ株式会社
積層体
24日前
東レ株式会社
吸着材料
2か月前
東レ株式会社
濾過方法
1か月前
東レ株式会社
中空回転翼
今日
東レ株式会社
複合半透膜
1か月前
東レ株式会社
強化繊維基材
23日前
東レ株式会社
衝撃吸収部材
14日前
東レ株式会社
炭素繊維織物
1か月前
東レ株式会社
強化繊維基材
23日前
東レ株式会社
多孔質構造体
2か月前
東レ株式会社
CPUソケット
1か月前
東レ株式会社
CPUソケット
1か月前
東レ株式会社
プロペラブレード
今日
東レ株式会社
プロペラブレード
今日
東レ株式会社
プロペラブレード
今日
東レ株式会社
不織布および衣料
2か月前
東レ株式会社
太陽電池の製造方法
16日前
東レ株式会社
ポリエステル短繊維
17日前
東レ株式会社
炭素繊維パッケージ
7日前
東レ株式会社
シート状物の検査方法
2か月前
東レ株式会社
浄水器用カートリッジ
1か月前
東レ株式会社
多層積層複合断面繊維
2か月前
東レ株式会社
車両用衝撃吸収構造体
1か月前
東レ株式会社
再生ポリエステル繊維
2か月前
東レ株式会社
樹脂フィルムの製造方法
1か月前
東レ株式会社
ポリオレフィン微多孔膜
2か月前
東レ株式会社
濾過方法および濾過装置
1か月前
東レ株式会社
織物および織物の製造方法
28日前
東レ株式会社
塗膜付きシートの加熱装置
27日前
東レ株式会社
積層体およびその製造方法
2か月前
東レ株式会社
炭素繊維シートの製造方法
2か月前
東レ株式会社
強化繊維基材とその製造方法
23日前
東レ株式会社
ポリエステル繊維の製造方法
2か月前
東レ株式会社
編物、繊維製品および詰め物
7日前
東レ株式会社
ポリプロピレン系樹脂フィルム
1か月前
続きを見る
他の特許を見る