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公開番号2025155919
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-14
出願番号2025024943
出願日2025-02-19
発明の名称車両用衝撃吸収部材
出願人東レ株式会社
代理人個人,個人
主分類B62D 21/15 20060101AFI20251002BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】車両用部品として求められる耐環境性(低温時、高温高湿時)下での衝撃エネルギー吸収特性に優れ、かつ、欧州ELV規制に対応可能なリサイクル原料を使用した樹脂製部品からなる車両用衝撃吸収部材を提供する。
【解決手段】(A)ポリブチレンテレフタレート5~48重量部および(B)ポリカーボネート52~95重量部の合計100重量部に対して、(C)カルボジイミド化合物0.1~3.5重量部、および(D)α-オレフィンとα,β-不飽和酸のグリシジルエステルを共重合成分とするグリシジル基含有共重合体1~15重量部を配合してなる熱可塑性樹脂組成物からなる車両用衝撃吸収部材であって、(B)ポリカーボネートの10~50重量%が(F)リサイクルポリカーボネートであることを特徴とする車両用衝撃吸収部材。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
(A)ポリブチレンテレフタレート5~48重量部および(B)ポリカーボネート52~95重量部の合計100重量部に対して、(C)カルボジイミド化合物0.1~3.5重量部、および(D)α-オレフィンとα,β-不飽和酸のグリシジルエステルを共重合成分とするグリシジル基含有共重合体1~15重量部を配合してなる熱可塑性樹脂組成物からなる車両用衝撃吸収部材であって、前記(B)ポリカーボネートの10~50重量%が(F)リサイクルポリカーボネートであることを特徴とする車両用衝撃吸収部材。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記車両用衝撃吸収部材の外部荷重方向に沿う方向に延びるリブを有する、請求項1に記載の車両用衝撃吸収部材。
【請求項3】
前記リブの厚みが2~5mmである、請求項2に記載の車両用衝撃吸収部材。
【請求項4】
前記リブを複数有し、該リブ同士または、リブと衝撃吸収部材の外郭とが交差する隅部の丸みR(mm)がリブの厚み(mm)の0.5倍以上である、請求項2に記載の車両用衝撃吸収部材。
【請求項5】
前記熱可塑性樹脂組成物が(E)リン系安定剤を配合してなる、請求項1または2に記載の車両用衝撃吸収部材。
【請求項6】
ISO179-1:2000に準拠してノッチ付シャルピー試験片を成形し、温度121℃、湿度100%RH環境下で20時間処理した後、ISO179に準拠して測定したときのシャルピー衝撃強度が25kJ/m

以上である、請求項1または2に記載の車両用衝撃吸収部材。
【請求項7】
前記(F)リサイクルポリカーボネートが、ウォーターサーバーの水ボトルを原料とする、請求項1または2に記載の車両用衝撃吸収部材。
【請求項8】
前記熱可塑性樹脂組成物が、(A)ポリブチレンテレフタレート5~48重量部および(B)ポリカーボネート52~95重量部の合計100重量部に対して、更に(G)廃車由来のクラッシュパッド部品のリサイクル材10重量部以下を配合してなる、請求項1または2に記載の車両用衝撃吸収部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用衝撃吸収部材に関し、とくに、環境に優しいリサイクル原料を使用しても優れた衝撃エネルギー吸収性を発現可能な車両用衝撃吸収部材に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
自動車等車両用の車体フレーム構造体では、衝突時の安全性を高めることを目的にフレームの板厚を増したり、フレーム断面内に補強用の板材(レインフォースメント)を配設したりすることにより、フレームの強度および剛性を高めるとともに衝撃エネルギー吸収性の向上を図ることが知られている。
【0003】
一方、燃費性能や操縦応答性の向上の観点から、より一層の軽量化が望まれており、上記のような従来のフレーム構造体では、かなりの重量増加を招くことになり、燃費性能の維持や向上と衝突安全性の向上とを両立して達成するために軽量化が狙える樹脂製衝撃吸収部材が提案されている。
【0004】
しかしながら、これら従来の樹脂製部品では、鉄やアルミニウムといった金属部品と違いリサイクル原料を使用することに制限があった。このため、欧州委員会が発表した自動車設計・廃車(End-of-Life Vehicles:ELV)管理での持続可能性要件に関する規則案では、2030年までに車両搭載されるプラスチックの25%以上をPCR(ポストコンシューマーリサイクル:市場で使用済みの製品を回収、再生資源化すること)プラスチックを使用することが求められている。更に、PCRプラスチックの内25%(全体の6.25%)が廃車由来プラスチック材を使用することが求められており、リサイクル原料を使用した樹脂製の車両用衝撃吸収部材が求められている。
【0005】
上述のような各種要望に対処し得る車両用衝撃吸収部材として、下記のような提案がなされている。例えば特許文献1には、特に、センターピラー等の中空閉断面の内部に、炭素繊維強化樹脂で成形された衝撃吸収部材を収納させる車両用衝撃エネルギー吸収構造が開示されている。
【0006】
また、特許文献2には、耐湿熱性と耐衝撃性に優れた成形品を得ることのできる熱可塑性樹脂組成物に関し、特に、自動車外装用部品への適用についても開示されている。
【0007】
一方、特許文献3には、リサイクル原料を使用した環境負荷に対応した樹脂組成物であって、レーザー溶着および/またはレーザーマーキングが可能な樹脂組成物が開示されている。
【0008】
さらに、特許文献4には、リサイクル原料を使用したハロゲンフリーの難燃性樹脂組成物を用いた複写機やプリンターの外装部品が開示されている。
【0009】
しかしながら、これらの従来技術では、車両用衝撃吸収部材としてリサイクル原料を使用した樹脂製部品に用いることには未だ課題が存在することがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2017-19428号公報
特開2014-189729号公報
特開2023-114412号公報
特開2023-92802号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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