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公開番号
2025088306
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-11
出願番号
2023202930
出願日
2023-11-30
発明の名称
連続式洗濯機
出願人
アイナックス稲本株式会社
代理人
個人
主分類
D06F
31/00 20060101AFI20250604BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約
【課題】被洗物の予洗、本洗、濯ぎ、仕上げ及び脱水の工程を順に行う業務用の洗濯装置に関し、蛋白質汚れの洗浄性を損なうこと無く、被洗物をより高い温度で予洗から本洗に移行させるようにすることを課題とする。
【解決手段】連続式洗濯機は、投入された被洗物の予洗工程中に予洗槽内の被洗物及び予洗水の温度を上昇させる回収熱を熱源とする昇温手段を備えている。昇温手段は、被洗物が予洗槽に投入されたあと設定された時間後又は被洗物が次段の予洗槽に移送されたときに運転を開始し、被洗物が本洗槽に移送される前に運転を終了する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
1個又は複数個の予洗槽を備え、仕上げ槽又は脱水機から回収した回収冷水を前記予洗槽に被洗物と共に投入する投入水として再利用し、制御器に設定したサイクルタイム毎に被洗物を隣接する後段の槽に移送する連続式洗濯機において、
前記投入された後の前記予洗槽内の洗濯水を昇温する昇温手段を備え、制御器は、被洗物及び投入水が予洗槽に投入された後で前記昇温手段の運転を開始し、被洗物が予洗槽から本洗槽に送られる前に当該運転を終了する、連続式洗濯機。
続きを表示(約 550 文字)
【請求項2】
前記昇温手段が、フラッシュ蒸気発生器で生成したフラッシュ蒸気を前記予洗槽に供給するフラッシュ蒸気配管と、当該配管と前記予洗槽とを繋ぐ管路を開閉する電磁弁とを備えたフラッシュ蒸気供給手段である、請求項1記載の連続式洗濯機。
【請求項3】
前記昇温手段が、当該連続式洗濯機が設置された洗濯工場に設置されている他の機器からの蒸気ドレン又は本洗槽からの回収水を熱源とする熱交換器ないしヒータである、請求項1記載の連続式洗濯機。
【請求項4】
前記昇温手段が、当該連続式洗濯機の濯ぎ第1槽からの排水を予洗槽に追加供給する手段である、請求項1記載の連続式洗濯機。
【請求項5】
連続式洗濯機又は当該洗濯機に隣接して設置される脱水機からの排水を貯留する回収冷水タンクと、濯ぎ槽からの排水を貯留する回収温水タンクと、これらのタンクの回収水を被洗物と同時に予洗槽に投入するそれぞれのポンプ及び配管を備え、制御器が、被洗物投入時にれらのポンプの回転数ないし駆動時間を制御して投入水の温度を調整する、請求項1記載の連続式洗濯機。
【請求項6】
前記濯ぎ槽に供給する新水を加温する熱交換器を備えている、請求項5記載の連続式洗濯機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、被洗物の予洗、本洗、濯ぎ、仕上げ及び脱水の工程を順に行う業務用の洗濯装置に関し、特に濯ぎや仕上げで使用した回収水や脱水で生じた回収水を予洗水として再利用する洗濯装置に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
連続式洗濯機のような業務用の洗濯装置では、予洗、本洗、濯ぎ及び仕上げの順で被洗物の洗濯を行っている。そして、洗濯に使用する水量を削減するために、比較的低温の仕上げに使用した排水や脱水機からの排水を回収して予洗水として再使用している。比較的温度の高い濯ぎに使用した濯ぎ排水は、本洗水として再利用するが、仕上げに使用した排水や脱水機からの排水に混合して予洗水として使用されることもある。
【0003】
従来、医療機関で使用されたリネン品などは、被洗物に付着している蛋白質汚れ、特に血液汚れの洗浄性を損なわないように、予洗水温度を35℃程度以下にして予洗を行った後、消毒のために80℃で本洗を行っている。
【0004】
従って、予洗から本洗に移行するとき、被洗物及び洗濯水の温度を上げる必要がある。特に連続式洗濯機では、短いサイクルタイム(各槽毎の洗濯時間。通常3分程度)の間に昇温しなければ本洗第1槽(本洗先頭槽)での洗濯が適切に行えなくなるため、圧力の高い蒸気(ボイラで発生させた蒸気。以下「一次蒸気」と言う。)を本洗第1槽に吹き込んで被洗物及び洗濯水の昇温を行っている。
【0005】
省エネの観点から言えば、予洗から本洗に移行する際に必要な一次蒸気の量が少ないことが好ましく、そのためには予洗水の温度が高い方が好ましい。血液汚れの洗浄性は、予洗水の温度の他に予洗水中の過酸化水素の濃度にも関係する。回収水には、先の被洗物の漂白に使われた過酸化水素が残留している。また、血液汚れの洗浄には、予洗水のpHが高い方が好ましい。そこで、回収水の残留過酸化水濃度やpHを調整することで、50℃程度の温度で予洗を行う手段が種々提案されている。
【0006】
例えば特許文献1には、仕上げ工程で、サワー剤と過酸化水素還元剤を含有する中和組成物を含む仕上げ水で処理を行い、残留過酸化水素を中和してリサイクルタンク及び脱水回収水リサイクルタンクに回収された水を第1洗濯槽に対する投入水として再利用することが提案されている。
【0007】
連続式洗濯機では、予洗水は被洗物と共に連続式洗濯機のホッパに同時に投入されるため、投入水や浸し水と呼ばれることもある。投入水は、被洗物とホッパとの間の摩擦抵抗を軽減して被洗物を円滑に予洗槽に流し込む作用もしている。従来は、投入水の温度を高くすることで省エネを図っているのである。
【0008】
また、本願出願人の出願に係る特許文献2には、血液汚れないし蛋白質汚れの除去性を低下させないで節水運転が可能な業務用洗濯装置を得ることを課題として、連続式洗濯機の濯ぎ槽からの回収水や、連続式洗濯機の最終槽や脱水機からの回収水を過酸化水素除去装置を通過させて予洗水(投入水)として予洗槽に供給することを提案している。
【0009】
また特許文献3には、連続式洗濯機の本洗排水で特殊な被洗物を洗濯する洗濯脱水機に供給する新水を加熱すること、及び、連続式洗濯機の脱水機排水と、連続式洗濯機の仕上げ槽及びすすぎ槽に供給される新水を加温した後の濯ぎ排水とを予洗水として使用することが記載されている。
【0010】
また特許文献4には、リントスクリーンを通した本洗排水をすすぎ最終槽に供給する新水を加温すること、脱水排水及び濯ぎ排水を予洗水として使用すること、及び、濯ぎ排水は本洗水としても使用することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
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