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公開番号2025155738
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-14
出願番号2024203454
出願日2024-11-21
発明の名称ポリエステル染色物の製造方法
出願人個人,個人
代理人
主分類D06P 5/00 20060101AFI20251002BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】分散染料を用いたポリエステル染色において、環境負荷が小さく、実用上および工業上有効・有用な無水型染色加工技術が確立すること。
【解決手段】分散染料によるポリエステル染色に用いる染色液に使用する溶媒として、デカメチルシクロペンタシロキサン(D5)、ジブトキシメタン(K4)など特定の次世代ドライクリーニング用溶剤を使用する。
【選択図】なし


特許請求の範囲【請求項1】
分散染料を用いたポリエステルの染色を行う際に、染色浴の一部を構成する媒体として使用する特定の次世代ドライクリーニング用溶剤が、(化1)または(化2)で表される化合物群の中から選択される少なくとも一つの化合物であることを特徴とするポリエステル染色物の製造方法。
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2025155738000019.tif
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続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
特定の次世代ドライクリーニング用溶剤が、(化1)で表される化合物群の中から選択される少なくとも一つの低分子環状シロキサン化合物であることを特徴とする請求項1記載のポリエステル染色物の製造方法。
【請求項3】
特定の次世代ドライクリーニング用溶剤が、(化2)で表される化合物群の中から選択される少なくとも一つのアルコキシアルカン化合物であることを特徴とする請求項1記載のポリエステル染色物の製造方法。
【請求項4】
(化1)で表される化合物群中、各Rは他のいずれかのRと同一または異なる炭素数1~10のアルキル基であり、nは1~10の正の整数であることを特徴とする請求項2記載のポリエステル染色物の製造方法。
【請求項5】
特定の次世代ドライクリーニング用溶剤が、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサンの中から選択される少なくとも一つの低分子環状シロキサン化合物であることを特徴とする請求項4記載のポリエステル染色物の製造方法。
【請求項6】
(化2)で表される化合物群中、l、nは、それぞれ1~10の正の整数であり、かつmが1であるアルコキシアルカン化合物であることを特徴とする請求項3記載のポリエステル染色物の製造方法。
【請求項7】
特定の次世代ドライクリーニング用溶剤が、ジエトキシメタン、ジプロポキシメタン、ジブトキシメタン、ビス(ペンチルオキシ)メタンの中から選択される少なくとも一つのアルコキシアルカン化合物であることを特徴とする請求項6記載のポリエステル染色物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、染色に際し、特定の次世代ドライクリーニング用溶剤を使用することを特徴とするポリエステル染色物の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
糸の製造から衣服生産までの繊維・アパレル産業において、その中間工程である染色加工工程は、最も多くのエネルギーと水を使用し、環境負荷が非常に大きい。SDGsの観点からも水を使用しない染色技術の確立が急務である。
【0003】
経済産業省において2022年に策定された「繊維技術ロードマップ」においてもサスティナブルの観点から「無水型染色加工技術」が挙げられている。
無水染色法としては、従来、超臨界二酸化炭素染色が検討されているものの専用の高圧設備が必要となり、高圧力の制御や装置のメンテナンス等、実用化、工業化には技術的に非常に困難が伴う。
【0004】
一方、水の代わりに有機溶剤を用いた染色については、多くの試みが報告され、とくにパークロロエチレンを主溶剤とした溶媒系で分散染料による合成繊維の染色に関する多くの研究がおこなわれてきた。しかし、水を用いた場合以上の染色性が得られておらず、実用化には至っていない。
【0005】
ところで、パークロロエチレンは、これまでドライクリーニング用溶剤として効果的に用いられてきたが、国際的な環境規制の強化から排除される傾向にある。この排除を受けて、代替溶剤として今後追加が予定されている次世代ドライクリーニング用溶剤としては、デカメチルシクロペンタシロキサン(D5)、ジブトキシメタン(K4)などが期待されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
片山明他著 「パークロルエチレンからの分散染料によるポリエステルの染色」繊維学会誌 1971年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
解決しようとする問題点は、分散染料を用いたポリエステルの染色において、環境負荷が小さく、実用上および工業上有効・有用な無水型染色加工技術が確立されていない点である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記問題点を解決するための無水染色技術を確立するにあたり、染色に用いる染料の媒体として特定の次世代クリーニング用溶剤を使用することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明のポリエステル染色物の製造方法は、特定の次世代ドライクリーニング用溶剤を用いるため、従来の染色加工工程に比べ必要とするエネルギーが軽減され、また水を使用しないことから環境負荷が軽減されること、分散剤や助剤等を必要としないという利点がある。加えて当該溶剤は市場において比較的容易かつ安価で入手可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は染色液の濃度変化した際の染色結果を示した説明図である。(実施例1)
図2は染色液の濃度変化した際の染色結果を示した説明図である。(実施例2)
図3は染色液の浴比変化した際の染色結果を示した説明図である。(実施例3)
図4は染色液の浴比変化した際の染色結果を示した説明図である。(実施例4)
図5は染色の温度変化した際の染色結果を示した説明図である。(実施例5)
図6は染色の温度変化した際の染色結果を示した説明図である。(実施例6)
図7は染色の時間変化した際の染色結果を示した説明図である。(実施例7)
図8は染色の時間変化した際の染色結果を示した説明図である。(実施例8)
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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