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公開番号2025133570
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-11
出願番号2024031597
出願日2024-03-01
発明の名称染め加工方法
出願人株式会社青柳
代理人個人
主分類D06P 5/00 20060101AFI20250904BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】生地に伸びや縮みが生じても絵羽のズレが可及的に低減され、友禅染めと桶染めを併用した着物を、修正処理を施すことなく効率良く作成することができる染め加工方法を提供することを目的とする。
【解決手段】生地に友禅染めと桶染めとの二つの染め加工を施す染め加工方法であって、前記生地に型付けを施す型付け工程と、型付けされた生地に引染めを施す友禅染め工程と、型付けされた生地に桶染めを施す桶染め工程とを含み、前記型付け工程は、前記友禅染め工程及び前記桶染め工程よりも先に行い、さらに、この型付け工程は、前記友禅染めの型付けと前記桶染めの型付けの両方の型付けを一緒に行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
生地に友禅染めと桶染めとの二つの染め加工を施す染め加工方法であって、前記生地に型付けを施す型付け工程と、型付けされた生地に引染めを施す友禅染め工程と、型付けされた生地に桶染めを施す桶染め工程とを含み、前記型付け工程は、前記友禅染め工程及び前記桶染め工程よりも先に行い、さらに、この型付け工程は、前記友禅染めの型付けと前記桶染めの型付けの両方の型付けを一緒に行うことを特徴とする染め加工方法。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
請求項1記載の染め加工方法において、前記型付け工程は、少なくとも糸目型、伏型及び桶線型の型付けを一回の板場作業で行うことを特徴とする染め加工方法。
【請求項3】
請求項2記載の染め加工方法において、前記型付け工程は、前記糸目型の型付け後に前記桶線型を型付けし、この桶線型の型付け後に前記伏型の型付けを行うことを特徴とする染め加工方法。
【請求項4】
請求項1~3いずれか1項に記載の染め加工方法において、前記桶染め工程は、糸入れを含み、この糸入れは、前記型付け工程において前記生地に付された桶線に対して所定間隔をおいて該桶線に沿って糸を縫着することを特徴とする染め加工方法。
【請求項5】
請求項4記載の染め加工方法において、前記所定間隔は4mm~7mmであることを特徴とする染め加工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、友禅染め及び桶染めを併用する染め加工方法に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から友禅染めと桶染めの異なる二種類の染め加工が施されている着物がある。
【0003】
友禅染めには、型友禅染め、手挿し友禅染めなどの複数の技法(染色方法)があり、型友禅染めは、柄糸目型付、色糊型付、伏糊型付を行うものであり、また、手挿し友禅染めは、柄糸目、(柄によって)色糊型付、伏糊型付し(引染の蒸し水洗後)、柄糸目内に手挿しを行うものである。
【0004】
いずれの技法も、友禅染めの場合、型付け後、刷毛に常温の染液を含ませ地を引くことで染める引染という技法により地染めが行われ、地染め乾燥後に蒸熱で色を染着させ、水洗で余分な伏糊や助剤を洗い落とし、その際に伏糊で防染された柄部分の伏糊を洗い落とすことで型友禅染めでは色糊型付により染色された柄が現れ、手挿し友禅染めでは伏糊により防染された柄が白く現れる。なお、手挿し友禅染めは、現れた白い部分に刷毛や筆を用いて常温の染料で色を入れ、乾燥後、引染同様に蒸熱で染着させる。
【0005】
また、桶染めは、桶染めの形に沿って糸入れを行った後、桶染めする箇所を桶の外に出すとともに染めない部分が桶の中に入るように桶縁に載せて蓋で固定する桶詰めを行い、この桶詰めされたものを高温の染液中で染める技法であり、この桶染めは友禅柄のように繊細で小さな柄ではなく、雲取り、裂取り、松皮取りなど面積のあるざっくりとした染め分け表現となるものである。
【0006】
このような友禅染めと桶染めの異なる二つの染色技法を一つの着物の作成で行う場合、一般的には、友禅染め(引染め)は引染め屋で行い、桶染めは桶染め屋で行うため、それぞれ別々に行われている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、友禅染めは前記のとおり引染という技法が用いられているが、この引染めは、生地(反物)の両端に張り手を取り付け、各張り手を支柱に紐で固定し、さらに、生地の巾が一定となるように伸子を等間隔で設けた状態とした後、張り手を設けた生地の両端を引っ張り、生地をぴんと張った状態で作業を行うため、作業後に生地が前記引っ張りにより長さ方向に伸びた状態となってしまう。
【0008】
また、桶染めは、桶詰めの際の糸寄せや、帽子絞り、疋田絞りなどの絞り加工が行われ、この絞り加工により作業後は生地の絞り加工周辺部が縮んだ状態となってしまう。
【0009】
したがって、友禅染めと桶染めを併用する染め加工を行う際、たとえば、図6に示すように、友禅染めの後に桶染めを行う場合は、桶染めの型付けは生地が伸びた状態で行われ、また、桶染めの後に友禅染めを行う場合は、友禅染めの型付けは絞り加工が行われた周辺の生地が縮んだ状態で行われることになり、このように、生地が伸びたり縮んだりして基準がずれている状態で型付けが行われた場合、図7に示すように、絵羽が合わなくなる(絵羽にズレが生じる)不具合が生じ、この絵羽のズレが許容範囲を超えた場合は、適宜な修正処理を行っている。
【0010】
具体的には、絵羽にズレが生じた場合、糸目柄の柄合わせを優先するため、桶染め部分でズレが生じ、この桶染め部分のズレを修正することになり、桶染め部分を修正する際、地色が薄い色の場合は、地色部分に桶染めの色を入れて絵羽を合わせる修正が行われ、また、地色、桶染めの双方とも濃い色の場合は、いずれかの色を抜き、色合わせして絵羽を合わせる修正が行われているが、これらの修正処理は非常に厄介な作業であった。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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