特許ウォッチ

公開番号2025165327
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-04
出願番号2024069378
出願日2024-04-22
発明の名称洗濯機
出願人アイリスオーヤマ株式会社
代理人個人,個人
主分類D06F 58/38 20200101AFI20251027BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】外部排気を行うことによって居住環境の快適性が低下するのを軽減しつつ乾燥時間の短縮を図ることが可能な洗濯機を提供することである。
【解決手段】洗濯機Xは、筐体内に配された水槽11と、水槽11内に回転可能に設けられた回転槽と、回転槽から空気を排出する排気口121と回転槽内に空気を吹き込む吹出口122とを回転槽の外側において連通させる循環風路21と、回転槽内の空気が循環風路21を流れるよう送風する送風手段22と、循環風路21に設けられ、圧縮機、蒸発器及び凝縮器を有するヒートポンプユニット23と、循環風路21内の空気を外部に排出するための排気用開口241を有する排気風路24と、排気風路24を開閉するための排気用ダンパ25と、筐体の外部の相対湿度を測定するセンサ部26と、排気用ダンパ25の動作を制御する制御部とを備え、制御部は、乾燥運転において、センサ部26の出力値が第1閾値以下である場合に、排気用ダンパ25を開状態に制御する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
筐体内に配された水槽と、
前記水槽内に回転可能に設けられた回転槽と、
前記回転槽から空気を排出する排気口と前記回転槽内に空気を吹き込む吹出口とを前記回転槽の外側において連通させる循環風路と、
前記回転槽内の空気が前記循環風路を流れるよう送風する送風手段と、
前記循環風路に設けられ、圧縮機、蒸発器及び凝縮器を有するヒートポンプユニットと、
前記循環風路内の空気を外部に排出するための排気用開口を有する排気風路と、
前記排気風路を開閉するための排気用ダンパと、
前記筐体の外部の相対湿度を測定するセンサ部と、
前記排気用ダンパの動作を制御する制御部と
を備え、
前記制御部は、乾燥運転において、前記センサ部の出力値が第１閾値以下である場合に、前記排気用ダンパを開状態に制御する、
洗濯機。
続きを表示（約 720 文字）【請求項２】
前記制御部は、前記乾燥運転において、前記センサ部の出力値が前記第１閾値を超える場合に、開状態の前記排気用ダンパを閉状態に制御する、
請求項１に記載の洗濯機。
【請求項３】
前記制御部は、前記乾燥運転が終了すると、前記排気用ダンパが開状態となっている場合は閉状態に制御する、
請求項１又は２に記載の洗濯機。
【請求項４】
前記回転槽内の空気は、前記排気口、前記ヒートポンプユニット、前記送風手段及び前記吹出口の順に循環する、
請求項１又は２に記載の洗濯機。
【請求項５】
前記排気用開口は、前記筐体の前後方向の後側に設けられ、
前記センサ部は、前記筐体の前後方向の前側に設けられる、
請求項１又は２に記載の洗濯機。
【請求項６】
前記ヒートポンプユニットと連通し、外部の空気が前記循環風路に流入するための吸気用開口を有する、
請求項１又は２に記載の洗濯機。
【請求項７】
前記ヒートポンプユニットと連通し、前記吸気用開口を有する吸気風路と、
前記吸気風路を開閉するための吸気用ダンパと
を備え、
前記制御部は、前記排気用ダンパを開くとともに、前記吸気用ダンパを開くよう制御する、
請求項６に記載の洗濯機。
【請求項８】
前記第１閾値は、下記式によって算出される、
請求項１又は２に記載の洗濯機。
Ｙ＝－０．０２０６Ｘ
２
＋１．５６５１Ｘ＋７２．３７２
ここで、Ｘは温度であり、Ｙは、第１閾値である。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、ヒートポンプユニットを備える洗濯機に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、圧縮機や蒸発器等を備えるヒートポンプユニットを利用して循環空気を温風化し、循環ダクトを介して温風を供給し回転槽内の洗濯物を乾燥する洗濯機において、循環空気の一部を排気する排気口と、外部から循環ダクトに空気を取り込むための吸気口とを有する技術が知られている（例えば特許文献１）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１１－９２３２９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上記の洗濯機では、循環空気を排気口から外部に排出し続けると、居住空間の快適性が低下してしまうといった問題がある。
本発明は、外部排気を行うことによって居住環境の快適性が低下するのを軽減しつつ乾燥時間の短縮を図ることが可能な洗濯機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明に係る洗濯機は、筐体内に配された水槽と、前記水槽内に回転可能に設けられた回転槽と、前記回転槽から空気を排出する排気口と前記回転槽内に空気を吹き込む吹出口とを前記回転槽の外側において連通させる循環風路と、前記回転槽内の空気が前記循環風路を流れるよう送風する送風手段と、前記循環風路に設けられ、圧縮機、蒸発器及び凝縮器を有するヒートポンプユニットと、前記循環風路内の空気を外部に排出するための排気用開口を有する排気風路と、前記排気風路を開閉するための排気用ダンパと、前記筐体の外部の相対湿度を測定するセンサ部と、前記排気用ダンパの動作を制御する制御部とを備え、前記制御部は、乾燥運転において、前記センサ部の出力値が第１閾値以下である場合に、前記排気用ダンパを開状態に制御する。
【発明の効果】
【０００６】
上記構成によれば、外部排気を行うことによって居住環境の快適性が低下するのを軽減しつつ乾燥時間の短縮を図ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
実施形態の洗濯機の概略斜視図である。
実施形態の洗濯機の機能構成図である。
実施形態のヒートポンプユニットの機能構成図である。
制御ユニットにおける乾燥運転時のフローチャートを示す。
（１）式の曲線を示す図である。
【０００８】
＜概要＞
本発明に係る第１の洗濯機は、筐体内に配された水槽と、前記水槽内に回転可能に設けられた回転槽と、前記回転槽から空気を排出する排気口と前記回転槽内に空気を吹き込む吹出口とを前記回転槽の外側において連通させる循環風路と、前記回転槽内の空気が前記循環風路を流れるよう送風する送風手段と、前記循環風路に設けられ、圧縮機、蒸発器及び凝縮器を有するヒートポンプユニットと、前記循環風路内の空気を外部に排出するための排気用開口を有する排気風路と、前記排気風路を開閉するための排気用ダンパと、前記筐体の外部の相対湿度を測定するセンサ部と、前記排気用ダンパの動作を制御する制御部とを備え、前記制御部は、乾燥運転において、前記センサ部の出力値が第１閾値以下である場合に、前記排気用ダンパを開状態に制御する。
これにより、外部排気による結露が抑制できるため居住環境の快適性が低下するのを軽減しつつ乾燥時間の短縮を図ることが可能となる。
【０００９】
本発明に係る第２の洗濯機は、第１の洗濯機において、前記制御部は、前記乾燥運転において、前記センサ部の出力値が前記第１閾値を超える場合に、開状態の前記排気用ダンパを閉状態に制御する。
これにより、排気風路を閉鎖することによって、水分の多い空気を外部に排出するのを防止でき、居住環境の快適性が低下できる。
【００１０】
本発明に係る第３の洗濯機は、第１又は第２の洗濯機において、前記制御部は、前記乾燥運転が終了すると、前記排気用ダンパが開状態となっている場合は閉状態に制御する。
これにより、回転槽の内部の温度低下を抑制でき、被乾燥物を一層乾燥できる。
（【００１１】以降は省略されています）

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