特許ウォッチ

公開番号2025093506
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-24
出願番号2023209196
出願日2023-12-12
発明の名称洗濯機
出願人シャープ株式会社
代理人個人,個人
主分類D06F 37/12 20060101AFI20250617BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】脱水運転前に、洗濯槽内の被洗濯物の偏りを均すことができる洗濯機を提供する。
【解決手段】本発明の一態様に係る洗濯機は、洗濯槽と、回転体と、軸部と、ブラシユニットと、を有するブラシホルダと、前記回転体の上面から上方に突出し、かつ前記軸線を中心とした回転方向に沿って延びる底面突出部と、前記洗濯槽の内周面に設けられ、前記軸線に向かって突出する側面突出部と、前記洗濯槽の水位を検知する水位検知部と、前記回転体の回転駆動を制御する制御部と、を備え、前記回転体の回転方向は、互いに反対方向である第一方向及び第二方向を含み、前記制御部は、前記洗濯槽内の水が排出されている状態において、前記洗濯槽内の水位が第一水位に達したことを検知した場合、前記洗濯槽に対して前記回転体を第一回転速度にて前記第一方向及び前記第二方向にそれぞれ回転させる第一転がし処理を実行する。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項１】
被洗濯物が入れられる洗濯槽と、
前記洗濯槽の底部に配置され、上下方向に延びる軸線を中心に回転する回転体と、
前記回転体の上側に固定され、前記回転体と共に回転する軸部と、前記軸部から前記洗濯槽の内周面側に延びるブラシユニットと、を有するブラシホルダと、
前記回転体の上面から上方に突出し、かつ前記軸線を中心とした回転方向に沿って延びる底面突出部と、
前記洗濯槽の内周面に設けられ、前記軸線に向かって突出する側面突出部と、
前記洗濯槽の水位を検知する水位検知部と、
前記回転体の回転駆動を制御する制御部と、を備え、
前記回転体の回転方向は、互いに反対方向である第一方向及び第二方向を含み、
前記制御部は、
前記洗濯槽内の水が排出されている状態において、
前記洗濯槽内の水位が第一水位に達したことを検知した場合、前記洗濯槽に対して前記回転体を第一回転速度にて前記第一方向及び前記第二方向にそれぞれ回転させる第一転がし処理を実行する、洗濯機。
続きを表示（約 540 文字）【請求項２】
前記底面突出部の頂部は、前記側面突出部の高さ位置に設けられ、
前記第一水位は、前記側面突出部の少なくとも一部が水に浸る水位である、請求項１に記載の洗濯機。
【請求項３】
前記底面突出部は、前記底面突出部の頂部から前記第一方向に沿って延びる第一稜線と、前記底面突出部の頂部から前記第二方向に沿って延び、かつ前記第一稜線よりも短い第二稜線とを有する、請求項１または請求項２に記載の洗濯機。
【請求項４】
前記制御部は、
前記洗濯槽内の水位が前記第一水位よりも低い水位である第二水位に達したことを検知した場合、前記洗濯槽に対して前記回転体を前記第一回転速度よりも大きい第二回転速度にて前記第一方向及び前記第二方向にそれぞれ回転させる第二転がし処理を実行する、請求項１または請求項２に記載の洗濯機。
【請求項５】
前記第二水位は、前記側面突出部よりも低い水位である、請求項４に記載の洗濯機。
【請求項６】
前記洗濯槽内の水が排出されている状態とは、前記被洗濯物を洗濯する洗濯運転から前記被洗濯物を脱水する脱水運転に移行している状態である、請求項１または請求項２に記載の洗濯機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、洗濯機に関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
ブラシが外周に設けられたブラシホルダを、洗剤及び水が貯留された内槽で回転させることで、内槽に投入された靴をブラシによって擦り洗う靴洗浄機が知られている（例えば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
実公平３－０１９３３６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
従来の靴洗浄機では、被洗濯物である靴が衣類とは異なり固形であるため、靴が洗濯槽の内部で積み重なりやすく、洗濯槽の内部が狭いと、靴の向きを変化させることが難しい。また、靴が積み重なる等の靴の配置に偏りが生じた状態で、洗濯槽を高速回転させる脱水運転が行われると、洗濯槽に異常振動が生じる場合があった。
【０００５】
そこで、本発明の一態様は、例えば、脱水運転前に、洗濯槽内の被洗濯物の配置の偏りを均すことができる洗濯機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の一態様に係る洗濯機は、被洗濯物が入れられる洗濯槽と、前記洗濯槽の底部に配置され、上下方向に延びる軸線を中心に回転する回転体と、前記回転体の上側に固定され、前記回転体と共に回転する軸部と、前記軸部から前記洗濯槽の内周面側に延びるブラシユニットと、を有するブラシホルダと、前記回転体の上面から上方に突出し、かつ前記軸線を中心とした回転方向に沿って延びる底面突出部と、前記洗濯槽の内周面に設けられ、前記軸線に向かって突出する側面突出部と、前記洗濯槽の水位を検知する水位検知部と、前記回転体の回転駆動を制御する制御部と、を備え、前記回転体の回転方向は、互いに反対方向である第一方向及び第二方向を含み、前記制御部は、前記洗濯槽内の水が排出されている状態において、前記洗濯槽内の水位が第一水位に達したことを検知した場合、前記洗濯槽に対して前記回転体を第一回転速度にて前記第一方向及び前記第二方向にそれぞれ回転させる第一転がし処理を実行する。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
洗濯機の斜視図である。
ブラシホルダ及び回転体の斜め上方から視た斜視図である。
ブラシホルダ及び回転体の平面図である。
ブラシホルダ及び回転体の側面図である。
ブラシホルダ及び回転体の側面図である。
回転体の斜め上方から視た斜視図である。
軸部の径方向外側から視た、軸部の外周面の模式的な平面展開図である。
洗濯機のハードウェア構成を示すブロック図である。
第一水位を示すブラシホルダ、回転体及び側面突出部の側面図である。
正転時の第一転がし処理における、ブラシホルダ、回転体及び側面突出部の上面図である。
反転時の第一転がし処理における、ブラシホルダ、回転体及び側面突出部の上面図である。
第二水位を示すブラシホルダ、回転体及び側面突出部の側面図である。
正転時の第二転がし処理における、ブラシホルダ、回転体及び側面突出部の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略し、また、本開示に直接関係のない要素は図示を省略する場合がある。
【０００９】
［洗濯機１の概略構成］
洗濯機１の概略構成を説明する。図１は、洗濯機１の斜視図である。図１では、洗濯機１の内部構造を図示するため、洗濯機１の右前部分が取り除かれた縦断面が示されている。図２は、ブラシホルダ３及び回転体１３の斜め上方から視た斜視図である。図３は、ブラシホルダ３及び回転体１３の平面図である。本実施形態の洗濯機１は、被洗濯物の靴９（図４Ａ等参照）を洗濯及び脱水する洗濯脱水機を例示する。
【００１０】
図１に示すように、洗濯機１は、外箱１０、上面部材２０、上蓋３０、ベース部材４０、駆動機構５０等を含む。外箱１０の外形は、上下に開口する角筒状である。外箱１０の上側に上面部材２０が設けられ、外箱１０の下側にベース部材４０が設けられる。上蓋３０は、上面部材２０を上下方向に貫通する開口部を開閉可能である。水槽１１は、外箱１０内に配置され、上方に開口した略有底円筒状である。水槽１１の底部には、水槽１１内の水を排水するための排水部が設けられている。
（【００１１】以降は省略されています）

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