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公開番号
2025085587
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-05
出願番号
2024106452
出願日
2024-07-01
発明の名称
壁紙、壁紙の製造方法
出願人
東武化学株式会社
代理人
個人
主分類
D06N
7/04 20060101AFI20250529BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約
【課題】ダストが表面に付着するのを抑えることのできるアンチダスト機能を有する壁紙を提供する。
【解決手段】本発明の壁紙は、ポリ塩化ビニル樹脂を含有する発泡樹脂層と、ポリアミド誘導体を含有する塗膜で形成した表面機能層と、を備え、アンチダスト機能を有する壁紙である。或いは、ポリ塩化ビニル樹脂を含有する発泡樹脂層と、ポリエーテル基を有するポリアミド誘導体、塩化ビニル系共重合体及び/又はアクリル酸エステル系共重合体を含有する塗膜で形成され、前記塩化ビニル系共重合体及び/又はアクリル酸エステル系共重合体の含有量は前記ポリアミド誘導体の含有量よりも多い表面機能層と、を備え、アンチダスト機能を有する壁紙である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリ塩化ビニル樹脂を含有する発泡樹脂層と、
ポリエーテル基を有するポリアミド誘導体を含有する塗膜で形成した表面機能層と、を備え、アンチダスト機能を有することを特徴とする壁紙。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
ポリ塩化ビニル樹脂を含有する発泡樹脂層と、
ポリエーテル基を有するポリアミド誘導体と、塩化ビニル系共重合体及び/又はアクリル酸エステル系共重合体とを含有する塗膜で形成され、前記塩化ビニル系共重合体及び/又はアクリル酸エステル系共重合体の含有量は前記ポリアミド誘導体の含有量よりも多い表面機能層と、を備え、アンチダスト機能を有することを特徴とする壁紙。
【請求項3】
前記ポリエーテル基を有するポリアミド誘導体は、化学式(I)又は(II)で表されるポリエーテルエステルアミド又はその誘導体、或いは、化学式(III)又は(IV)で表されるポリエーテルポリアミド又はその誘導体を含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載の壁紙。
TIFF
2025085587000008.tif
83
156
R
a
は炭素原子数1~10の直鎖又は分枝状のアルキレン基を示す。
l
1
は1~10、m
1
は1~10、n
1
は1000~10000である。
x
1
は1~10である。
TIFF
2025085587000009.tif
88
163
l
2
は1~10、m
2
は1~10、n
2
は1000~10000である。
x
2
は1~10である。
【請求項4】
ポリ塩化ビニル樹脂を含有する発泡樹脂層と、
ポリエーテルエステル又はその誘導体を含有する塗膜で形成した表面機能層と、を備え、アンチダスト機能を有することを特徴とする壁紙。
【請求項5】
ポリ塩化ビニル樹脂を含有する発泡樹脂層と、
ポリエーテルエステル又はその誘導体と、塩化ビニル系共重合体及び/又はアクリル酸エステル系共重合体とを含有する塗膜で形成され、前記塩化ビニル系共重合体及び/又はアクリル酸エステル系共重合体の含有量は前記ポリエーテルエステル又はその誘導体の含有量よりも多い表面機能層と、を備え、アンチダスト機能を有することを特徴とする壁紙。
【請求項6】
前記ポリエーテルエステル又はその誘導体は、化学式(V)で表されるポリエーテルエステル又はその誘導体を含むことを特徴とする、請求項4又は5に記載の壁紙。
TIFF
2025085587000010.tif
36
142
R
a
は炭素原子数1~10の直鎖又は分枝状のアルキレン基を示す。
l
3
は1~10、n
3
は1000~10000である。
【請求項7】
基材上に、ポリ塩化ビニル樹脂および発泡剤を含有する塗膜を形成する工程と、
ポリエーテル基を有するポリアミド誘導体を含有する塗膜を形成して表面機能層とする工程と、
前記ポリ塩化ビニル樹脂を含有する塗膜を発泡させて発泡樹脂層とする工程と、を含み、アンチダスト機能を有する壁紙を製造することを特徴とする壁紙の製造方法。
【請求項8】
基材上に、ポリ塩化ビニル樹脂および発泡剤を含有する塗膜を形成する工程と、
ポリエーテルエステル又はその誘導体を含有する塗膜を形成して表面機能層とする工程と、
前記ポリ塩化ビニル樹脂を含有する塗膜を発泡させて発泡樹脂層とする工程と、を含み、アンチダスト機能を有する壁紙を製造することを特徴とする壁紙の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンチダスト機能を有する壁紙、及びアンチダスト機能を有する壁紙の製造方法に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
壁紙は、クロスとも称される内装仕上げ材であり、下地保護や装飾などを目的として壁や天井などの被仕上げ面に貼られる。壁紙は、一般的に、基材となる原紙上に発泡樹脂層と表面機能層を積層した構成である。発泡樹脂層は、ポリ塩化ビニル樹脂などを発泡させた層である。表面機能層は、壁紙表面に、艶消し,撥水性,消臭性,抗菌性などの機能を付与する層である。
【0003】
壁紙は、一般的に、基材となる原紙の表面に、発泡剤を含有するポリ塩化ビニル樹脂組成物を塗布して成膜し、その上に、壁紙表面に付与する機能に応じた原料を塗布して成膜する。そして、加熱によりポリ塩化ビニル樹脂の層を発泡させて発泡樹脂層を形成する。壁紙表面に凹凸模様を形成する場合は、さらに加熱を伴うエンボス加工を行う。
【0004】
しかしながら、壁紙は、埃や花粉など空気中を浮遊する微粒子(ダスト)が表面に付着して汚れることがある。特に、空気の流れができる換気口や窓の周辺、埃が溜まりやすい部屋の隅などで汚れが発生し易い。壁紙の中には、特許文献2のように、防汚機能を有するものもあるが、ダストが表面に付着するのを抑えるアンチダスト機能は十分でない。そのため、アンチダスト機能を有する壁紙は、商品として実用化されていないのが実情であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6713241号公報(特開2020-190041)
特開2011-106042号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、ダストが表面に付着するのを抑えることのできるアンチダスト機能を有する壁紙、その製造方法を提供することにある。
【0007】
また、本発明の他の目的は、アンチダスト機能に加えて、耐久性を向上させた壁紙、その製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の要旨は以下の通りである。
(1)本発明の壁紙は、ポリ塩化ビニル樹脂を含有する発泡樹脂層と、
ポリエーテル基を有するポリアミド誘導体を含有する塗膜で形成した表面機能層と、を備え、アンチダスト機能を有することを特徴とする。
(2)本発明の壁紙は、ポリ塩化ビニル樹脂を含有する発泡樹脂層と、
ポリエーテル基を有するポリアミド誘導体と、塩化ビニル系共重合体及び/又はアクリル酸エステル系共重合体とを含有する塗膜で形成され、前記塩化ビニル系共重合体及び/又はアクリル酸エステル系共重合体の含有量は前記ポリアミド誘導体の含有量よりも多い表面機能層と、を備え、アンチダスト機能を有することを特徴とする。
(3)前記ポリエーテル基を有するポリアミド誘導体は、化学式(I)又は(II)で表されるポリエーテルエステルアミド又はその誘導体、或いは、化学式(III)又は(IV)で表されるポリエーテルポリアミド又はその誘導体を含む。
TIFF
2025085587000002.tif
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R
a
は炭素原子数1~10の直鎖又は分枝状のアルキレン基を示す。
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は1~10、m
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は1~10、n
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は1000~10000である。
x
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は1~10である。
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2
は1~10、m
2
は1~10、n
2
は1000~10000である。
x
2
は1~10である。
(4)本発明の壁紙は、ポリ塩化ビニル樹脂を含有する発泡樹脂層と、
ポリエーテルエステル又はその誘導体を含有する塗膜で形成した表面機能層と、を備え、アンチダスト機能を有することを特徴とする。
(5)本発明の壁紙は、ポリ塩化ビニル樹脂を含有する発泡樹脂層と、
ポリエーテルエステル又はその誘導体と、塩化ビニル系共重合体及び/又はアクリル酸エステル系共重合体とを含有する塗膜で形成され、前記塩化ビニル系共重合体及び/又はアクリル酸エステル系共重合体の含有量は前記ポリエーテルエステル又はその誘導体の含有量よりも多い表面機能層と、を備え、アンチダスト機能を有することを特徴とする。
(6)前記ポリエーテルエステル又はその誘導体は、化学式(V)で表されるポリエーテルエステル又はその誘導体を含む。
TIFF
2025085587000004.tif
36
142
R
a
は炭素原子数1~10の直鎖又は分枝状のアルキレン基を示す。
l
3
は1~10、n
3
は1000~10000である。
(7)本発明の壁紙の製造方法は、基材上に、ポリ塩化ビニル樹脂および発泡剤を含有する塗膜を形成する工程と、
ポリエーテル基を有するポリアミド誘導体を含有する塗膜を形成して表面機能層とする工程と、
前記ポリ塩化ビニル樹脂を含有する塗膜を発泡させて発泡樹脂層とする工程と、を含み、アンチダスト機能を有する壁紙を製造することを特徴とする。
(8)本発明の壁紙の製造方法は、基材上に、ポリ塩化ビニル樹脂および発泡剤を含有する塗膜を形成する工程と、
ポリエーテルエステル又はその誘導体を含有する塗膜を形成して表面機能層とする工程と、
前記ポリ塩化ビニル樹脂を含有する塗膜を発泡させて発泡樹脂層とする工程と、を含み、アンチダスト機能を有する壁紙を製造することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の壁紙は、ポリ塩化ビニル樹脂を含有する発泡樹脂層と、ポリエーテル基を有するポリアミド誘導体を含有する塗膜で形成した表面機能層と、を備えることにより、例えば空気中を浮遊するダストが表面に付着することが抑えられる。その結果、実用化された商品として、アンチダスト機能を有する壁紙を消費者や問屋などに提供することが可能となる。ポリエーテル基を有するポリアミド誘導体に代えて、ポリエーテルエステル又はその誘導体を含有する塗膜で形成した表面機能層としても、アンチダスト機能を有する壁紙を実現できる。
【0010】
また、本発明の壁紙は、ポリ塩化ビニル樹脂を含有する発泡樹脂層と、ポリエーテル基を有するポリアミド誘導体、塩化ビニル系共重合体及び/又はアクリル酸エステル系共重合体を含有する塗膜で形成し、前記塩化ビニル系共重合体及び/又はアクリル酸エステル系共重合体の含有量は前記ポリアミド誘導体の含有量よりも多い表面機能層と、を備えたことにより、アンチダスト機能に加えて、耐久性を向上させた壁紙を提供することが可能となる。ポリエーテル基を有するポリアミド誘導体に代えて、ポリエーテルエステル又はその誘導体を含有する塗膜で形成した表面機能層としても、アンチダスト機能に加えて、耐久性を向上させた壁紙を実現できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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