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公開番号2025091835
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207325
出願日2023-12-07
発明の名称液体柔軟剤組成物
出願人ライオン株式会社
代理人
主分類D06M 13/328 20060101AFI20250612BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】再汚染防止効果、および安定性に優れた液体柔軟剤組成物を提供する。
【解決手段】下記の(A)～(C)成分を含有してなる液体柔軟剤組成物。
(A)成分:長鎖3級アミン及びその塩、又は長鎖4級アンモニウム塩からなるカチオン性柔軟基材、
(B)成分:アルキレンテレフタレート単位及びアルキレンイソフタレート単位からなる群より選択される少なくとも1つの単位と、(ポリ)オキシアルキレン単位とを有する水溶性ポリマー、
(C)成分:非イオン界面活性剤と、を含み、
液体柔軟剤組成物の総質量に対する(A)成分の質量が7～16質量%であり、(B)成分/(A)成分で表される質量比が0.01以上0.5以下であり、(B)成分/(C)成分で表される質量比が0.005以上5以下である液体柔軟剤組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
（Ａ）成分：長鎖３級アミン及びその塩、又は長鎖４級アンモニウム塩からなるカチオン性柔軟基材、
（Ｂ）成分：アルキレンテレフタレート単位及びアルキレンイソフタレート単位からなる群より選択される少なくとも１つの単位と、（ポリ）オキシアルキレン単位とを有する水溶性ポリマー、
（Ｃ）成分：非イオン界面活性剤と、
を含み、
液体柔軟剤組成物の総質量に対する（Ａ）成分の質量が７～１６質量％であり、
（Ｂ）成分／（Ａ）成分で表される質量比が０．０１以上０．５以下であり、
（Ｂ）成分／（Ｃ）成分で表される質量比が０．００５以上５以下である液体柔軟剤組成物。
続きを表示（約 320 文字）【請求項２】
(Ｃ)成分が、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、アルコールエトキシレートがから選択される少なくとも1種であり、
液体柔軟剤組成物の総質量に対する（Ｃ）成分の質量が０．１－７質量％である、請求項１に記載の液体柔軟剤組成物。
【請求項３】
（Ｂ）成分の質量平均分子量が５００～２００００であり、
液体柔軟剤組成物の総質量に対する（Ｂ）成分の質量が、０．０５～５質量％である
請求項１または２に記載の液体柔軟剤組成物。
【請求項４】
さらに（Ｄ）成分：フリー香料を含む請求項１～３のいずれか１項に記載の液体柔軟剤組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、液体柔軟剤組成物に関する。
続きを表示（約 2,300 文字）【背景技術】
【０００２】
洗濯における大きな課題は、衣類についた汚れをしっかり落とすことである。そのためには、洗浄力の向上だけでなく、繊維製品に付着した汚れが洗浄液で落ちて他の繊維製品へ付着する再汚染を防止することも重要である。再汚染を防止する方法としては、例えば、ポリエステル系高分子化合物とポリエーテル変性シリコーンを併用する技術（特許文献１）や陽イオン性ポリエステル系高分子化合物と柔軟基材を併用する技術（特許文献２）が知られている。しかしながら、これらの技術では十分な性能が得られなかったり、柔軟仕上げ剤としての保存安定性が十分でない場合があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開平９－２９１４８３号公報
特開平３－５１３７３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本発明は、再汚染防止効果、および安定性に優れた液体柔軟剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、３級アミンや４級アンモニウム塩とテレフタレート・ポリオキシエチレン共重合ポリマーと非イオン性界面活性剤を特定の比率で併用することで、柔軟剤としての保存安定性に優れ、綿布及び化繊系繊維（特にポリエステル布）の再汚染性が改善されることを見出した。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明は、以下の態様を有する。
（１）（Ａ）成分：長鎖３級アミン及びその塩、又は長鎖４級アンモニウム塩からなるカチオン性柔軟基材及び、（Ｂ）成分：アルキレンテレフタレート単位及びアルキレンイソフタレート単位からなる群より選択される少なくとも１つの単位と、（ポリ）オキシアルキレン単位とを有する水溶性ポリマー、（Ｃ）成分：非イオン界面活性剤と、
を含み、
液体柔軟剤組成物の総質量に対する（Ａ）成分の質量が７～１６質量％であり、
（Ｂ）成分／（Ａ）成分で表される質量比が０．０１以上０．５以下であり、
（Ｂ）成分／（Ｃ）成分で表される質量比が０．００５以上５以下である請求項１に記載の液体柔軟剤組成物。
（２）(Ｃ)成分が、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、アルコールエトキシレートがから選択される少なくとも1種であり、
液体柔軟剤組成物の総質量に対する（Ｃ）成分の質量が０．１～７質量％
である液体柔軟剤組成物
【発明の効果】
【０００６】
本発明は、液体柔軟剤組成物の保存安定性に優れ、さらに綿布及びポリエステル布の再汚染性が改善された液体柔軟剤組成物の提供を目的とする。
【発明を実施するための形態】
【０００７】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の液体柔軟剤組成物は、（Ａ）成分：長鎖３級アミン及びその塩、又は長鎖４級アンモニウム塩からなるカチオン性柔軟基材及び、（Ｂ）成分：アルキレンテレフタレート単位及びアルキレンイソフタレート単位からなる群より選択される少なくとも１つの単位と、（ポリ）オキシアルキレン単位とを有する水溶性ポリマー、（Ｃ）成分：非イオン界面活性剤と、を含み、
液体柔軟剤組成物の総質量に対する（Ａ）成分の質量が７～１６質量％であり、
（Ｂ）成分／（Ａ）成分で表される質量比が０．０１以上０．５以下であり、
（Ｂ）成分／（Ｃ）成分で表される質量比が０．００５以上５以下である。
＜（Ａ）成分＞
（Ａ）成分は、エステル基及び／又はアミド基で分断されていてもよい炭素数１０～２６の炭化水素基（以下、本明細書において「長鎖炭化水素基」ということがある）を分子内に１～３個有するアミン化合物、その塩及びその４級化物からなる群から選ばれる少なくとも１種の化合物である。（Ａ）成分は、繊維製品等に柔軟性を付与するために配合される。
【０００８】
長鎖炭化水素基の炭素数は、１０～２６であり、１７～２６が好ましく、１９～２４がより好ましい。炭素数が１０以上であると柔軟性が良好で、２６以下であるとハンドリング性が良好である。長鎖炭化水素基は、飽和であっても不飽和であってもよい。長鎖炭化水素基が不飽和である場合、二重結合の位置はいずれの箇所にあっても構わないが、二重結合が１個の場合には、その二重結合の位置は長鎖炭化水素基の中央であるか、中央周辺に存在していることが好ましい。
【０００９】
長鎖炭化水素基は、鎖状の炭化水素基であっても構造中に環を含む炭化水素基であってもよく、好ましくは鎖状の炭化水素基である。鎖状の炭化水素基は、直鎖状、分岐鎖状のいずれであってもよい。鎖状の炭化水素基としては、アルキル基またはアルケニル基が好ましく、アルキル基がより好ましい。
【００１０】
長鎖炭化水素基は、エステル基（－ＣＯＯ－）及び／又はアミド基（－ＮＨＣＯ－）で分断されていてもよい。すなわち、長鎖炭化水素基は、その炭素鎖中に、エステル基及びアミド基からなる群から選択される少なくとも１種の分断基を有し、該分断基によって炭素鎖が分断されたものであってもよい。該分断基を有すると、生分解性が向上する等の点から好ましい。
（【００１１】以降は省略されています）

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