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公開番号2025076225
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023208972
出願日2023-12-12
発明の名称人工皮革ならびに、乗物用内装材、座席
出願人東レ株式会社
代理人
主分類D06N 3/00 20060101AFI20250508BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】高級感のある外観と薄地で高強度かつ形状に沿わせて成形しやすい人工皮革を提供すること。
【解決手段】平均単繊維径が2.0μm以上7.0μm以下のポリエステル系繊維と熱可塑性エラストマー樹脂を主な構成要素として含む人工皮革であって、前記ポリエステル系繊維が長繊維であって、単繊維として分散し、前記ポリエステル系繊維の少なくとも一部が熱可塑性エラストマー樹脂で接着されていることを特徴とする人工皮革。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
平均単繊維径が2.0μm以上7.0μm以下のポリエステル系繊維と熱可塑性エラストマー樹脂を主な構成要素として含む人工皮革であって、前記ポリエステル系繊維が長繊維であって、単繊維として分散し、前記ポリエステル系繊維の少なくとも一部が熱可塑性エラストマー樹脂で接着されていることを特徴とする人工皮革。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
少なくとも一方の表面に立毛を有し、立毛を有する表面の200μm角の視野から観察される繊維末端数が4個以上であることを特徴とする請求項1に記載の人工皮革。
【請求項3】
少なくとも一方の表面において、該表面の少なくとも一部に樹脂層が設けられてなることを特徴とする請求項1または2に記載の人工皮革。
【請求項4】
以下の式(1)で算出される、広角X線で測定した(-105)面のX線回折強度I
(-105)
と、(100)面のX線回折強度I
(100)
の回折強度比Zが0.002以上0.015以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の人工皮革。
Z=I
(-105)
/I
(100)
・・・(1)
【請求項5】
前記熱可塑性エラストマー樹脂の原子間力顕微鏡での測定による弾性率が15MPa以上250MPa以下であることを特徴とする請求項4に記載の人工皮革。
【請求項6】
請求項1または2に記載の人工皮革を用いてなることを特徴とする乗物用内装材。
【請求項7】
請求項1または2に記載の人工皮革を用いてなることを特徴とする座席。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、生産性の良い、高級感のある外観と薄地で高強度かつ形状に沿わせやすい人工皮革、ならびに、この人工皮革を用いてなる乗物用内装材、座席に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
極細繊維からなる立毛が表面を覆った人工皮革は、優美な外観を有することから、衣料や家具、自動車内装材など幅広い分野で使用されている。このような人工皮革は、極細繊維発生型のステープルからなるウエブをクロスレイヤーで積層する方法によって均一なシートとし、高いレベルの外観と物性を達成してきた。
【0003】
しかし近年では、さらに高いレベルの外観と物性の要求が高まっているとともに、環境配慮志向の高まりから、工程の簡素化が求められている。
【0004】
例えば特許文献1では、0.5デシテックス以下の熱可塑性ポリエステルエラストマーを島成分、水溶性熱可塑性樹脂を島成分とする海島繊維からなる長繊維不織布をニードルパンチにより絡合した後、水系ポリウレタンの含浸、海成分の除去を行うことを特徴とする人工皮革が提案されている。
【0005】
また、0.01~0.5デシテックスの主体繊維と特定の弾性の範囲にある熱可塑性樹脂の短繊維を用いて湿式不織布を作製し、水流交絡またはニードルパンチで交絡した後、熱可塑性樹脂の融点以上の温度で熱処理して主体繊維を接着することを特徴とする人工皮革が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2014-25153号公報
特開2022-179201号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に開示されるような技術を仮に人工皮革の基材として用いた場合、人工皮革を製造する際に一般的に用いられる捲縮付与後に短繊維にカットする工程やカード、クロスラップによるウエブを作成する工程を省くことができるという点では、従来の短繊維を用いた人工皮革よりもプロセスの簡素化が容易になり得ると考えられる。しかし、特許文献1に開示されるような技術では、極細繊維を発生させるために海成分を除去する工程が必要となることや、同一の海島繊維から生じた極細繊維同士が集まって繊維束となりやすく、繊維1本1本がばらばらに分散した均一な外観のシートを得ることが難しい。また、ニードルパンチはライン速度を高速化しにくいため、生産性を高めることが難しい。
【0008】
また、特許文献2に開示されるような極細繊維を抄造するプロセスによって人工皮革を得た場合などでは、極細繊維を発生させる工程が不要になる点やポリウレタンの付与が不要となる点では、従来の人工皮革よりもプロセスの簡素化が容易になり得るとも考えられる。一方で、繊維を水に均一に分散するためには繊維長を短くする必要があり、優美で高級感のある外観や高い物性を有する人工皮革を得ることが難しい。また、水中で繊維が絡み合わないようにするため、繊維には剛性が必要となる。そのため、立毛のタッチを柔軟化することも難しい。
【0009】
そこで、本発明の課題は、優美で高級感のある外観と薄地で高強度かつ形状に沿わせやすい機械的物性とを高いレベルで両立する人工皮革を提供すること、そして、より環境負荷を低減させつつ、生産性も向上できる、人工皮革の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明は、次の構成を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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