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公開番号2025057828
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023167603
出願日2023-09-28
発明の名称不織布およびワイピング用シート
出願人東レ株式会社
代理人
主分類D04H 1/4391 20120101AFI20250402BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】拭き取り性と保液性に優れ、かつ拭き取り時の応力で変形し難い不織布、および前記不織布を用いたワイピング用シートを提供することを課題とする。
【解決手段】単繊維を含有し、前記単繊維は、異形断面中空繊維であり、前記単繊維の横断面において、三角形状の中空部を有し、その三角形状の各辺の延長線上に突起部を有し、前記単繊維の単糸繊度は、5.0dtex以下であり、前記単繊維の異形度のCV%は、2.0以下である不織布、およびワイピング用シートである。
【選択図】図1A
特許請求の範囲【請求項1】
単繊維を含有し、
前記単繊維は、異形断面中空繊維であり、
前記単繊維の横断面において、三角形状の中空部を有し、その三角形状の各辺の延長線上に突起部を有し、
前記単繊維の単糸繊度は、5.0dtex以下であり、
前記単繊維の異形度のCV%は、2.0以下である、不織布。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記単繊維の中空率が、20%以下であり、
前記単繊維の異形度が、1.1~2.0である、請求項1に記載の不織布。
【請求項3】
さらに、セルロースパルプを含む、請求項1または2に記載の不織布。
【請求項4】
目付が10g/m

以上120g/m

以下であり、空隙率が70%以上95%以下である、請求項1~3のいずれかに記載の不織布。
【請求項5】
請求項1~4のいずれかに記載の不織布を用いた、ワイピング用シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、不織布およびワイピング用シートに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、パーソナルコンピューター(PC)、スマートフォン、タブレット等のディスプレイ、眼鏡レンズ、飛沫飛散防止用アクリルパネル、ガラス製品等の様々な物品の汚れを除去するワイピング用シートとして、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィン、アクリル等の合成繊維、パルプ等の天然繊維からなる不織布や、織布が使用されている。
【0003】
これらワイピング用シートは、対象物から汚れを除去する目的で使用されるため優れた拭き取り性を有することが必要である。また、拭き取りたい汚れを効率良く除去する上で、用途、汚れを拭き取る対象物(以下、単に対象物と称することがある)によっては、水、アルコール、または、それらを含む薬液を含侵させた状態で使用されるため、保液性に優れていることが必要となる。さらに、含侵した薬剤を内部に保持し、拭き取り性を維持する観点から、拭き取り時の応力に対し変形し難いことが必要である。
【0004】
上述したワイピング用シートに好適な不織布として、特許文献1にはマイクロファイバーを用いた編物からなるワイピング用シートが提案されており、特許文献2には単繊維の断面形状において、中空コア部と該中空コア部から放射状に突出するフィン部を有する単繊維を含むワイピング用シートが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平9-19393号公報
特開2021-151340号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した特許文献1に開示されたワイピング用シートにおいては、対象物の平滑面に付着した汚れの拭き取り性には優れるものの、対象物の微細な凹部に入り込んだ汚れの拭き取り性に劣る傾向にある。一般的にワイピング用シートは、繊維が対象物の微細な凹部に付着した汚れを掻き出し、繊維間隙に汚れを保持することにより対象物から汚れを拭き取るが、特許文献1のワイピング用シートは丸断面、かつ比較的太繊度のマイクロファイバーを用いているため、繊維が微細な凹部に入りこみ難く拭き取り性に劣る傾向にある。
【0007】
一方、上述した特許文献2に開示されたワイピング用シートは、中空コア部と該中空コア部から放射状に突出するフィン部を有する単繊維を用いた構造であるため、前記フィン部が微細な凹部に入り込み易く、拭き取り性にさらに優れる傾向にある。さらに、前記フィン部が繊維同士の接触面を低減する役割を果たし、嵩高で保液性に優れたワイピング用シートとなる。しかし、前記単繊維の中空コア部が丸形状であるため、外部からの応力によって中空部が潰れ、単繊維が変形し易い傾向にある。よって、前記単繊維からなる不織布、および不織布からなるワイピング用シートは、拭き取り時の応力で変形し易く、薬液保持性に劣る傾向にある。
【0008】
そこで、本発明は、かかる課題に鑑み、拭き取り性と保液性に優れ、かつ拭き取り時の応力で変形し難い不織布、および前記不織布を用いたワイピング用シートを提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、かかる課題を解決するため、次のような構成を採用した不織布、および前記不織布を用いたワイピング用シートである。すなわち、
(1)単繊維を含有し、前記単繊維は、異形断面中空繊維であり、前記単繊維の横断面において、三角形状の中空部を有し、その三角形状の各辺の延長線上に突起部を有し、前記単繊維の単糸繊度は、5.0dtex以下であり、前記単繊維の異形度のCV%は、2.0以下である不織布、
(2)前記単繊維の中空率が、20%以下であり、前記単繊維の異形度が、1.1~2.0である(1)の不織布、
(3)さらに、セルロースパルプを含む、(1)および(2)の不織布、
(4)目付が10g/m

以上120g/m

以下であり、空隙率が70%以上95%以下である、請求項1~3のいずれかに記載の不織布。
また、(5)(1)~(4)いずれかに記載の不織布を用いた、ワイピング用シートである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、拭き取り性と保液性に優れ、かつ拭き取り時の応力で変形し難い不織布、および前記不織布を用いたワイピング用シートを提供せんとするものである。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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