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公開番号
2025087593
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-10
出願番号
2024190304
出願日
2024-10-30
発明の名称
太陽電池の製造方法
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
H10F
10/00 20250101AFI20250603BHJP()
要約
【課題】選択エミッタ構造を有する太陽電池を、簡便な方法で製造することを可能にし、光によって発生したキャリアの寿命が長い太陽電池の製造方法を提供する。
【解決手段】2水準以上の異なる不純物濃度の不純物拡散層を半導体基板上に有する太陽電池の製造方法であって、(a)~(d)の工程をこの順に含む太陽電池の製造方法。(a)不純物拡散組成物(A)を半導体基板に塗布して不純物拡散組成物膜(B)を形成する工程、(b)不純物拡散組成物膜(B)の不純物を半導体基板に拡散させて不純物拡散層(C)を形成する工程(c)不純物拡散組成物膜(B)をエッチングで除去する工程(d)エッチング後の半導体基板をホウ素またはリンを含むガス雰囲気中で加熱し、ホウ素またはリンを半導体基板に拡散させて、半導体基板の不純物拡散組成物膜(B)を形成しなかった部分へ不純物拡散層(D)を形成し、同時に不純物拡散層(C)の拡散を進行させる工程
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
2水準以上の異なる不純物濃度の不純物拡散層を半導体基板上に有する太陽電池の製造方法であって、下記(a)~(d)の工程をこの順に含む太陽電池の製造方法。
(a)不純物拡散組成物(A)を半導体基板に塗布して部分的に不純物拡散組成物膜(B)を形成する工程、
(b)不純物拡散組成物膜(B)の不純物を半導体基板に拡散させて不純物拡散層(C)を形成する工程、
(c)不純物拡散組成物膜(B)をエッチングで除去する工程、
(d)半導体基板をホウ素またはリンを含むガス雰囲気中で加熱し、ホウ素またはリンを半導体基板に拡散させて、半導体基板の不純物拡散組成物膜(B)を形成しなかった部分へ不純物拡散層(D)を形成し、同時に不純物拡散層(C)の拡散をさらに進行させる工程。
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【請求項2】
(d)の工程の後に、さらに、(e)半導体基板上のボロンシリケートガラスまたはリンシリケートガラスを含む層をエッチングで除去する工程を含む請求項1に記載の太陽電池の製造方法。
【請求項3】
(c)の工程よりも後に、(f)不純物拡散層(C)の部分にレーザー照射することによって不純物拡散層(C)の拡散をさらに進行させる工程を含む請求項1または2に記載の太陽電池の製造方法。
【請求項4】
不純物拡散組成物(A)が(A-1)水酸基含有高分子および(A-2)不純物拡散成分を含む請求項1~3のいずれかまに記載の太陽電池の製造方法。
【請求項5】
不純物拡散組成物(A)が(A-3)下記一般式(1)で示されるシラン化合物の重合体を含む請求項1~4のいずれかに記載の太陽電池の製造方法。
TIFF
2025087593000006.tif
39
144
(一般式(1)中、R
1
およびR
2
は、水酸基、炭素数1~6のアルキル基、炭素数1~6のアルコキシ基、炭素数2~10のアルケニル基、炭素数2~6のアシル基、炭素数6~15のアリール基のいずれかを表し、複数のR
1
およびR
2
はそれぞれ同じでも異なっていてもよい。lは1~10,000の整数を表す。)
【請求項6】
一般式(1)で示されるシラン化合物の重合体が下記一般式(2)で示される請求項5に記載の太陽電池の製造方法。
TIFF
2025087593000007.tif
39
144
(一般式(2)中、R
3
は炭素数6~15のアリール基を表し、複数のR
3
はそれぞれ同じでも異なっていてもよい。R
4
は水酸基、炭素数1~6のアルキル基、炭素数1~6のアルコキシ基、炭素数2~10のアルケニル基、炭素数2~6のアシル基、炭素数6~15のアリール基のいずれかを表し、複数のR
4
はそれぞれ同じでも異なっていてもよい。R
5
およびR
6
は水酸基、炭素数1~6のアルキル基、炭素数1~6のアルコキシ基、炭素数2~10のアルケニル基、炭素数2~6のアシル基のいずれかを表し、複数のR
5
およびR
6
はそれぞれ同じでも異なっていてもよい。nおよびmは1~9,999の整数を表し、n+m=2~10,000であり、n:m=95:5~25:75である。)
【請求項7】
不純物拡散組成物(A)が(A-4)下記一般式(3)で示されるシラン化合物を含む請求項1~6のいずれかに記載の太陽電池の製造方法。
TIFF
2025087593000008.tif
39
144
(一般式(3)中、R
7
~R
10
は水酸基、炭素数1~6のアルキル基、炭素数1~6のアルコキシ基、炭素数2~10のアルケニル基、炭素数2~6のアシル基、炭素数6~15のアリール基のいずれかを表す。)
【請求項8】
不純物拡散組成物(A)が(A-5)第13族元素または第15族元素を含有する粒子を含む請求項1~7のいずれかに記載の太陽電池の製造方法。
【請求項9】
(b)の工程において、加熱炉による加熱またはレーザー照射によって不純物拡散層(C)を形成する請求項1~8のいずれかに記載の太陽電池の製造方法。
【請求項10】
加熱炉による加熱において、700℃~850℃、酸素濃度10~50%で加熱炉に半導体基板を投入する請求項9に記載の太陽電池の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽電池の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来のpn接合を有する太陽電池の製造においては、例えばシリコン等のp型半導体基板に、n型不純物を拡散してn型拡散層を形成することにより、pn接合を形成する。
【0003】
近年、電極との接触抵抗を低くし、かつ、キャリアの再結合を抑制するために提案された選択エミッタ構造の太陽電池が開示されている(例えば、非特許文献1参照)。例えば、n型シリコン基板をベースとする選択エミッタ構造の太陽電池には、受光面側のp型拡散層において、電極直下に高濃度p型拡散層(p
++
層)を形成し、電極直下以外の受光面に低濃度から中濃度のp型拡散層(p
+
層)を形成する。選択エミッタ構造を形成するためには、複数回の拡散とマスキングによる部分エッチングとを組み合わせた複雑な工程が必要であることが知られている(例えば、特許文献1参照)。さらに、工程簡略化の目的で複数の不純物濃度の拡散剤をインクジェット法により基板に塗り分け、不純物を拡散する方法(例えば、特許文献2参照)、不純物拡散成分を含んだ塗液を用いて基板上に選択的にパターンを形成し、パターン付き基板をドーピングガス雰囲気下で熱処理をすることで複数の不純物濃度の拡散層を形成する方法(例えば、特許文献3~5参照)、不純物拡散成分を含んだ塗液を用いて基板上に選択的にパターンを形成し、熱処理によるパターンからのアウトディフュージョン現象を活用することによって複数の不純物濃度の拡散層を形成する方法(例えば、特許文献6~7参照)などが提案されている。
【0004】
また、複雑な装置を必要とせず簡便な方法で製造することを可能にし、不純物濃度の面内の均一性に優れた半導体素子の製造方法、および、太陽電池の製造方法を提供する方法(例えば、特許文献8参照)も提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-193350号公報
特開2004-221149号公報
特開2012-134571号公報
特開2015-50357号公報
特開2006-310368号公報
特開2017-22350号公報
特表2002-503390号公報
国際公開第2020/116340号
【非特許文献】
【0006】
E. Lee et. al.、“Exceeding 19% efficient 6 inch screen printed crystalline silicon solar cells with selective emitter”、Renewable Energy、Volume 42(June 2012)、p.95-99
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1に記載の方法では、選択エミッタ構造を形成するためにパターン形成及びエッチングのための工程が必要となり、工程数が多くなる傾向があった。また、特許文献2に記載のインクジェット法では、複数のヘッドを有する専用の装置が必要であり、各ヘッドからの噴射の制御も複雑となる。また、特許文献3~5に記載の拡散ペーストは、ペースト膜からの不純物のアウトディフュージョン抑制が不十分であるため、パターン形成部分以外の部分の不純物拡散濃度のバラツキが大きいという課題があった。さらに、特許文献6、7に記載の方法は、アウトディフュージョンの制御が難しく、やはり、パターン形成部分以外の部分の不純物濃度のバラツキが大きいという課題があった。
【0008】
特許文献8に記載の方法においては、これらの課題は克服されているが、光によって発生したキャリアの寿命をより長くし、太陽電池の発電効率をより向上させることが求められていた。
【0009】
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、選択エミッタ構造を有する太陽電池を、複雑な装置を必要とせず簡便な方法で製造することを可能にし、光によって発生したキャリアの寿命が長い太陽電池の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明の太陽電池の製造方法は主として以下の構成を有する。
2水準以上の異なる不純物濃度の不純物拡散層を半導体基板上に有する太陽電池の製造方法であって、下記(a)~(d)の工程をこの順に含む太陽電池の製造方法。
(a)不純物拡散組成物(A)を半導体基板に塗布して部分的に不純物拡散組成物膜(B)を形成する工程、
(b)不純物拡散組成物膜(B)の不純物を半導体基板に拡散させて不純物拡散層(C)を形成する工程、
(c)不純物拡散組成物膜(B)をエッチングで除去する工程、
(d)半導体基板をホウ素またはリンを含むガス雰囲気中で加熱し、ホウ素またはリンを半導体基板に拡散させて、半導体基板の不純物拡散組成物膜(B)を形成しなかった部分へ不純物拡散層(D)を形成し、同時に不純物拡散層(C)の拡散をさらに進行させる工程。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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